おれの名前は佐藤タカ。政法大学経営学部の3年生だ。
こうしてこれからブログを書いていくにあたって簡単な自己紹介をしておこうと思う。
実家は長野県、高校までほとんど部活なんてやったことなかったんだが、大学ではサッカーサークルに所属して(勧誘してくれた先輩がマジ可愛かったから)それなりに楽しい大学生活を送ってきた。
地方出身で友達もあまり出来なかったおれはサークルの飲み会には毎回必ず参加して、その出席率が評価されたのか初心者ながらもサッカーサークルの副代表を務めている。
アルバイトは新宿で居酒屋のキャッチをやっている。もう1年くらい続けているだろうか。キャッチのバイトの年末の給料の良さは他のバイトの労働意欲を根こそぎ刈り取るくらい魅力的である。携帯はドコモとウィルコムの2台持ち。
彼女も一応いる。アキって名前で、沢駒大学に通っている同学年の女の子だ。その子はサークルなどやってなく、渋谷の居酒屋のホールで働いている。キャッチの仕事をし始めたときにナンパしたんだ。週末はだいたい彼女は深夜までバイトに入っているからおれはこっそりクラブ遊びに精を出している。それなりに楽しい大学生活なおれだが、そろそろ就職活動について考え始めなくてはならない時期だ。
大学の友達もインターンがどうのこうの、就職氷河期がどうのこうの言ってる。でもぶっちゃけ就職氷河期って言ってもおれは政法大学だし、少なくともFランじゃないからあんまり関係ないかな。みんなマスコミに流されすぎだって。
そんなことを思っていたのだが、実はちょっぴり就職氷河期ってのは気になってた。だってキャッチの先輩の話とか聞いてると「リーマンショックってのが起きてから、目に見えて客がひけなくなったぜチクショー!」ってよく言ってる。おれは1年くらいしかやってないからよくわかんないけど、そんなに不景気になったのか...
そんな感じで毎日過ごしていた。ある日、キャッチのバイトの帰りに帰ろうと思ったらサークルの2コ上の大先輩、向井先輩に偶然会った。向井先輩は2011年、要するに今年の4月から社会人として働いている。髪も黒くして丸くなったもんだ。
向井先輩にかるく挨拶したところ、「おおおぉぅタカじゃねえか!!久しぶりにこれから1杯ひっかけにいこうぜ!いつものBarでよおぉぉぉぉぉお!」そんな感じで言われたので1杯だけならと飲みにいくことにした。先輩はボーナスが入ったのでおごってくれるらしい。
ビールを飲みながら、おれは先輩に聞いてみた。
タカ「先輩、おれ今年就活なんですよ。ニュースとか見てるとおれの1コ上の人達(2012年卒業予定)の内定率は過去最低とか言ってるし、まぁ震災の影響とかあるだろうけど、やっぱ夏のうちにインターンとか言っておいた方がいいんですかね?」
向井「ちょ、お前ばかやろおぉぉぉ!!学生のうちに遊んでおかなくてどうするんだ!社会人になったら海外旅行いけるようなまとまった休みなんてとれなくなるんだぞ?どうしてお前そんな学生の貴重な夏休みをインターンなんぞにつぎ込むんだよばかやろおぉぉぉ。」
タカ「まぁそうですよね...学生時代しか遊べないですもんね。でも心配だなー…」
向井「お前ばかやろぉぉ。新聞読んでるのか新聞?おれは社会人になるちょっと前くらいから新聞読み始めたんだけどよ(ドヤッ)ちょうど3月くらいだったかな?就職率90%超えたって書いてあったぞ!!そんなんも知らねえのかばかやろぉぉ。新聞は社会人の基本だぞ(ドヤッ)」
向井「だからよぉぉ、就職なんて結局なんとかなるもんなんだよ!!今のうちは遊んでおけばかやろおぉぉぉ」
向井先輩はものすごいドヤ顔でカバンの中に入った新聞を見せ付けてきた。新聞読んでるとかすげぇなーさすがおれの尊敬する向井先輩。その尊敬する向井先輩が大丈夫って言うんだからきっと大丈夫。就職内定率も結局は90%くらいまでいくらしいし、全然就職氷河期じゃないじゃん。ただ決まるのが遅れてるだけで、それならこっちもスタート遅らせてしまえばいいんじゃん。やっぱおれって天才?笑
そうしておれは夏休みに就職活動のことを考えるのをやめた。
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【就職内定率について】
今回は内定率と就職率の違いについてお話します。内定率が50%台に突入とか言われてるのになぜ就職率は90%を超えるのでしょうか?みんなが結局滑り込みで内定を決めるから?いやいや全然違います。
内定率の計算式は
就職決定者数÷就職希望者数
そして就職率は
就職決定者数÷卒業者
という計算式であらわされます。内定率と就職率ってごっちゃになりやすいんですが全然違う数字ですからね。学生の中では4年の夏くらいまでに就職が決まらないといろいろな進路の変化が起きます。まず留学に逃げる人、大学院に進学する人、就職留年を決意する人etc...こうして就職活動を継続して頑張る人の数はどんどん少なくなります。就職活動を頑張って続けていけば中小企業の求人が多少はあるでしょう。こうして就職決定者数が多くなり、卒業者の数が少なくなります。
数字をあてはめて計算してみましょう。2011年7月時点での就職決定者数が55人、就職希望者数が100人だったとすると内定率は55%となります。ここから卒業する3月までの数ヶ月間に大学院進学、就職浪人などで大学に残るということで卒業者数は80人になりました。頑張って就職活動を継続している人が10人、中小企業から内定をいただくことが出来ました。おめでとうございます。この数字から就職率を計算すると81%になります。
あれ?就職決定者数が10人しか増えてないのに26%も数字が増加してる....
学生の夏休みを遊ばずに過ごせというわけではないですが、くれぐれも向井先輩みたいなDQNのアドバイスで満足せずに自分で情報を見極めることが出来るようになりましょう。
※ちなみに、内定率の調査の対象になった大学は全国の約800の大学のうち、62校のみ。東大、早稲田、慶応、一橋などの超優秀大学の求職者数から就職決定者数を計算した数値でMARCHさえも調査対象大学には入ってないです。なんだかんだ就職氷河期じゃないじゃん!って印象を植え付けて若年者雇用に関する予算を割かないつもりなんでしょうか?情報操作って怖い怖い
