こんにちは!ココマイです。
今日は
絵本『たいせつなきみ』
をご紹介します。
『たいせつなきみ』(YOU ARE SPECIAL)
作 マックス・ルケード
絵 セルジオ・マルティネス
訳 松波史子
小さい頃から家にあって、なんとなくお気に入りの1冊でした。
しばらく離れていましたが、偶然図書館で見つけて読んでみると、驚くほど現代社会にあてはまる内容でした。
彫刻家・エリに作られた木彫りの小人のウイミックたちは、エリの仕事場のふもとの村で暮らしています。
ウイミックたちは、金色の星のシールと、ねずみ色の丸いシールを、それぞれ持っています。
見た目が良かったり、一芸を持ったウイミックには金色のシールを貼り、色がはげていたり、何をやってもだめなウイミックにはねずみ色のシールを貼り、毎日を過ごしています。
パンチネロは、そんな"だめ"なウイミックで、体じゅうねずみ色のシールだらけでした。
ついに、自分でも「ぼくは役立たずのウイミックだ」と思うようになってしまいました。
ある日、パンチネロは、シールが全く付いていない、ルシアという女の子のウイミックに出会いました。
彼女にシールを貼ろうとしても、はがれ落ちてしまうのです。
どうしたらそうなれるのか尋ねたところ、
「毎日エリに会いに行くといいわ」
とルシアは答えました。
シールを張り合うことに疑問を抱いていたパンチネロは、エリに会いに行くことを決心しました。
エリの仕事場に着いてみると、そこには、自分よりもとてつもなく大きないすや作業台がありました。
パンチネロが驚いて引き返そうとした時、
「パンチネロかい?」
と誰かが呼ぶ声がしました。
エリが呼んでいるのです。
エリはパンチネロを歓迎し、作業台の上に座らせました。
そして、ねずみ色のシールだらけな自分を気にするパンチネロに、どれだけパンチネロのことを大切に思っているかを語りました。
初めてあたたかい目で見つめられたパンチネロは、胸がいっぱいになりました。
「どうしてルシアにはシールがつかないの?」
と尋ねると、エリは、
「あの子が、何よりも私がどう思うのかの方が大切だ、と決めたからなんだ。私の愛を信じれば、シールなんかどうでもよくなる」
と言いました。
パンチネロはよく分かりませんでしたが、エリがパンチネロのことを本当に大切に思っていることは、しっかりと伝わりました。
エリの仕事場を出るとき、パンチネロのからだから、ねずみ色のシールが1枚、ぽろっとはがれ落ちたのでした。
まず、絵が良いです。
柔らかくあたたかいタッチで描かれていて、ウイミックたちの個性が光ります。
ルシアの透明感、エリの寛大さ、パンチネロの気持ちの移り変わりが、よく分かります。
そして、内容。
金色やねずみ色のシールは、現在でいう「レッテル」として考えられます。
容姿が優れていたり才能のある者はもてはやされ、何をやっても上手くいかない者には、お構いなしに悪い評価がつけられます。
そして、評判が悪いというだけで、またひどい事を言われてしまいます。
周りの目を気にせざるを得ないのです。
実は、私は、今、正しく生きることが出来ていません。本当はブログなんか書いている場合じゃないくらい、まずい状況にいます。社会的に見てクズです。
それでも死なずに、とりあえず生きておこうと思えるのは、母が私のことを見捨てないと分かっているからです。
この絵本は、そんな母の大きさを気付かせてくれます。
「エリは自分のことをちゃんと知っていて、とても大切に思ってくれている」
それだけでいいのです。
自分に子供が出来たら、プレゼントしたい1冊です。