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…ブログのデザイン編集が良く分かってなくて、とりあえず今度勉強しようと思いました。マル。
とりあえず、懲りずに第二段。
一時間くれーで書いたから、いろいろ不備あるだろう件は直接教えてください、お願いしまs←
誤字とか誤字とか内容それじゃ駄目じゃん的駄目出しとk←
アップしないでとりあえず仕事行けよ!とか思いつつ
どうせ帰ってくるまで誰も見てねーだろう、帰ったら編集しなおそうとか、考え←
こっそりアップ(こそこそ)
あ、裏はないからな。
ンでパロ大学生設定、銀時×土方(ぁ)
大丈夫な方だけ、どうぞ。
***********************
『幸福と思える瞬間』
毎日が楽しくて、忙しくて、そしてなんとなく過ぎていて…忘れていた。
貴方と過ごす大切な時間。
一分一秒がどれだけ大切なのか…
それは、きっと……俺にとって…という、限定なのだが。
「この後、どうするんだ?」
「んー…暇だし、いつものとこでも行くかァ」
仲間同士の他愛もない会話。
学校とバイトとダチ同士の付き合いを繰り返す毎日。
今日もいつものように行きつけの店へ行って、内容があるかどうか分からない会話をして…でも、それがものすごく楽しくて。
「あ、やべーな。教授に呼ばれてたんだったわ」
忘れたらまずいが、思い出したくなかった遊び以外の用時。
盛大に溜息を吐いて足を止める。
「マジでか。ンじゃ行ってこいよ。終わったら暇?」
「いや…今日は仕事あるからなァ…とりあえず、また明日」
夕方からバイトが入っている事を告げ、ダチと別れる。
別段、そいつに用事があったわけじゃねェ、ただのバイトまでの暇つぶしだったから、問題ない。
こんなことは日常茶飯事。
予定があってないようなモンで、決まっているのは講義の時間とバイトの時間。
空いた時間をどう過ごそうが、俺の勝手ってワケで…。
教授のところへ行き、用事を済ませる。
たいした用事じゃなかったが、これも学生やってりゃ必要な事。
時計を見ると、慌てなくては良いものの、まっすぐバイトへ行かなきゃ間に合わねェって時間だった。
「やっぱり寄り道はできねーかァ。ま、どーせあいつらとは明日も会うんだし…」
傾きかけた太陽の光に目を細めながら、別れた仲間たちの顔を思い出し寄り道をしたい衝動に駆られれば、自然と漏れる溜息。
金も稼がなきゃ生活できねーのは現状で…
遊んでばかりもいられねーし。
そんな事を考えながら大学を出ようとしたとき、不意に視界に入った黒髪の後姿。
「…アレ、土方……今日来てたん?」
「……来てちゃ悪ィか?」
不機嫌そうに返された言葉は、それでも久しぶりに顔を合わせた事を喜んでいるようにも見える。
俺の欲目かもしれねェ。
「来てたんだったら、教えてくれても良いじゃねーの」
「…どーせ、おめーは忙しいだろうと思ってよ。それに、週末にゃ逢う約束してただろうが」
確かに、今週末はバイトもねーし、久しぶりに一緒に会おうって約束してた。
それでも、同じ構内に居る事を知らなかったってのも何か癪で…
「酷ェなァ…そんなに俺に会うの、嫌?」
「ッ…馬鹿言ってんじゃねェっ」
意地悪い言い方をして、少し困らせてみる。
赤くなっちゃって、可愛いの。
「…おめー、もうバイトの時間だろう。良いから、さっさと行け」
その場を追い出されるよう手をひらひらと振る姿に、苛立ちを覚えた。
逢いてーって思ってんのは、俺だけのような錯覚に陥る。
「……あー…そーですか。…マジでそんなに俺と顔を合わせたくねーとは思わなかったぜ」
ヒクと頬を引きつらせながら吐き捨てるよう言葉を投げつけた。
もちろん本気で言ってる言葉じゃねェ。
でも一端沸き出したどす黒い感情は、自分の中で抑え切れなくて…尖る刃で相手の中心を狙い突きたてる。
「っ……そんなんじゃねェ事くれェ…分かってるだろうがっ。だいたい、連絡くれねーのは、てめーじゃねーかっ」
俺の言ってる事は、単なる言いがかり。
相手に言われた言葉は至極ごもっとも。
忙しいのにかまけて、楽しい事に夢中で、連絡を一切取ってなかったのは自分の方で…
「……悪かった。そんなつもりじゃねーんだ」
衝動的に抱き寄せて肩に額を押し当て呟く。
小さく身動ぎし逃げようとする身体を、逃さぬようさらにきつく抱き締めた。
「ちょ、銀時…人が見てるだろ…」
そりゃそーだ。
大通りのど真ん中で、男同士が抱き合ってりゃ、見ない方がおかしい。
でも、触れちまったら離れたくなくなる気持ちの方が強くて…
徐に携帯を取り出し、電話をかけた。
「あー、すんません。今日どうしても体調悪くて…はい、ええ…」
腕の中で何か言いたげに俺を見た土方の口に掌を押し当て黙らせる。
「……はい、あー…どーもすんまっせんでしたァ」
ピッと小さな電子音とともに携帯をポケットへと入れた。
「…っ、おま……バイト行かなきゃダメなんじゃ…っ」
「良いの良いの。今日は休みー…偶然にもこうしておめーに会えたんだし?もう行く気なくなっちまったから」
『勝手にしろ』と呟き俺に背を向けるが、黒髪から覗く耳が赤く見えるのは、夕日の所為じゃねェよなァ、だったら良いのになァ…などと思いつつ…
いつもいつもじゃダメだろうけど…たまにはこういうのも悪くないんじゃね?
だってほら、俺らまだ学生だし。
好きなやつと少しでも一緒に居るってのは、きっとバイトをするより大事な時だってある。
きっと、今がそうなんだろうってェ勝手に理由付けてみたり。
…俺だけじゃなく、お前も少しでもそう思ってくれてたら、なお良いんだけども。
背を向けた相手の表情まではわからねェ。
でも…ま、考えても始まらねーし。
とにかく今は…お前との大切な時間。
一分一秒無駄にするのはもったいねーよな。
「さァて…っと、ンじゃどこ行く?どこでも良いぜ。何ならおめーの部屋でもホテルでもォ」
手を取り歩き始めた俺の半歩後ろを無理やり連れられるようにして、歩く。
まるで、我侭な俺に連れていかれる…ってのが、今日は仕方なく俺と一緒に居てやるんだ…と、そう言われているみてーで、軽く傷ついてみたり。
まァもっとも、恥ずかしがり屋のコイツが、素直に着いてくるとも思えねーんだけども。
それでも、良い。
拒絶され、逃げられるよりは、ぜんぜん良い。
そんな事を思いながら歩いていたら、不意に『勝手にしろ』と再び耳に届く言葉とともに、掌から伝わる体温は心なしか熱くなった気がして…
自然と緩む口元を隠すこともせず、街中へと歩いた。
愛してる、なんて照れくさくて言えやしない。
それでも一緒に居る時間は、きっと何より大切な刻。
互いにそう思えたら…
それはきっと、何より幸せ。
貴方といて、それを気づかされる。
貴方となら、それに気づく事ができる。
今、この時…この一瞬を大切に…
何よりもかけがえのない、大切な時間なのだから
~to be continued
とりあえず、懲りずに第二段。
一時間くれーで書いたから、いろいろ不備あるだろう件は直接教えてください、お願いしまs←
誤字とか誤字とか内容それじゃ駄目じゃん的駄目出しとk←
アップしないでとりあえず仕事行けよ!とか思いつつ
どうせ帰ってくるまで誰も見てねーだろう、帰ったら編集しなおそうとか、考え←
こっそりアップ(こそこそ)
あ、裏はないからな。
ンでパロ大学生設定、銀時×土方(ぁ)
大丈夫な方だけ、どうぞ。
***********************
『幸福と思える瞬間』
毎日が楽しくて、忙しくて、そしてなんとなく過ぎていて…忘れていた。
貴方と過ごす大切な時間。
一分一秒がどれだけ大切なのか…
それは、きっと……俺にとって…という、限定なのだが。
「この後、どうするんだ?」
「んー…暇だし、いつものとこでも行くかァ」
仲間同士の他愛もない会話。
学校とバイトとダチ同士の付き合いを繰り返す毎日。
今日もいつものように行きつけの店へ行って、内容があるかどうか分からない会話をして…でも、それがものすごく楽しくて。
「あ、やべーな。教授に呼ばれてたんだったわ」
忘れたらまずいが、思い出したくなかった遊び以外の用時。
盛大に溜息を吐いて足を止める。
「マジでか。ンじゃ行ってこいよ。終わったら暇?」
「いや…今日は仕事あるからなァ…とりあえず、また明日」
夕方からバイトが入っている事を告げ、ダチと別れる。
別段、そいつに用事があったわけじゃねェ、ただのバイトまでの暇つぶしだったから、問題ない。
こんなことは日常茶飯事。
予定があってないようなモンで、決まっているのは講義の時間とバイトの時間。
空いた時間をどう過ごそうが、俺の勝手ってワケで…。
教授のところへ行き、用事を済ませる。
たいした用事じゃなかったが、これも学生やってりゃ必要な事。
時計を見ると、慌てなくては良いものの、まっすぐバイトへ行かなきゃ間に合わねェって時間だった。
「やっぱり寄り道はできねーかァ。ま、どーせあいつらとは明日も会うんだし…」
傾きかけた太陽の光に目を細めながら、別れた仲間たちの顔を思い出し寄り道をしたい衝動に駆られれば、自然と漏れる溜息。
金も稼がなきゃ生活できねーのは現状で…
遊んでばかりもいられねーし。
そんな事を考えながら大学を出ようとしたとき、不意に視界に入った黒髪の後姿。
「…アレ、土方……今日来てたん?」
「……来てちゃ悪ィか?」
不機嫌そうに返された言葉は、それでも久しぶりに顔を合わせた事を喜んでいるようにも見える。
俺の欲目かもしれねェ。
「来てたんだったら、教えてくれても良いじゃねーの」
「…どーせ、おめーは忙しいだろうと思ってよ。それに、週末にゃ逢う約束してただろうが」
確かに、今週末はバイトもねーし、久しぶりに一緒に会おうって約束してた。
それでも、同じ構内に居る事を知らなかったってのも何か癪で…
「酷ェなァ…そんなに俺に会うの、嫌?」
「ッ…馬鹿言ってんじゃねェっ」
意地悪い言い方をして、少し困らせてみる。
赤くなっちゃって、可愛いの。
「…おめー、もうバイトの時間だろう。良いから、さっさと行け」
その場を追い出されるよう手をひらひらと振る姿に、苛立ちを覚えた。
逢いてーって思ってんのは、俺だけのような錯覚に陥る。
「……あー…そーですか。…マジでそんなに俺と顔を合わせたくねーとは思わなかったぜ」
ヒクと頬を引きつらせながら吐き捨てるよう言葉を投げつけた。
もちろん本気で言ってる言葉じゃねェ。
でも一端沸き出したどす黒い感情は、自分の中で抑え切れなくて…尖る刃で相手の中心を狙い突きたてる。
「っ……そんなんじゃねェ事くれェ…分かってるだろうがっ。だいたい、連絡くれねーのは、てめーじゃねーかっ」
俺の言ってる事は、単なる言いがかり。
相手に言われた言葉は至極ごもっとも。
忙しいのにかまけて、楽しい事に夢中で、連絡を一切取ってなかったのは自分の方で…
「……悪かった。そんなつもりじゃねーんだ」
衝動的に抱き寄せて肩に額を押し当て呟く。
小さく身動ぎし逃げようとする身体を、逃さぬようさらにきつく抱き締めた。
「ちょ、銀時…人が見てるだろ…」
そりゃそーだ。
大通りのど真ん中で、男同士が抱き合ってりゃ、見ない方がおかしい。
でも、触れちまったら離れたくなくなる気持ちの方が強くて…
徐に携帯を取り出し、電話をかけた。
「あー、すんません。今日どうしても体調悪くて…はい、ええ…」
腕の中で何か言いたげに俺を見た土方の口に掌を押し当て黙らせる。
「……はい、あー…どーもすんまっせんでしたァ」
ピッと小さな電子音とともに携帯をポケットへと入れた。
「…っ、おま……バイト行かなきゃダメなんじゃ…っ」
「良いの良いの。今日は休みー…偶然にもこうしておめーに会えたんだし?もう行く気なくなっちまったから」
『勝手にしろ』と呟き俺に背を向けるが、黒髪から覗く耳が赤く見えるのは、夕日の所為じゃねェよなァ、だったら良いのになァ…などと思いつつ…
いつもいつもじゃダメだろうけど…たまにはこういうのも悪くないんじゃね?
だってほら、俺らまだ学生だし。
好きなやつと少しでも一緒に居るってのは、きっとバイトをするより大事な時だってある。
きっと、今がそうなんだろうってェ勝手に理由付けてみたり。
…俺だけじゃなく、お前も少しでもそう思ってくれてたら、なお良いんだけども。
背を向けた相手の表情まではわからねェ。
でも…ま、考えても始まらねーし。
とにかく今は…お前との大切な時間。
一分一秒無駄にするのはもったいねーよな。
「さァて…っと、ンじゃどこ行く?どこでも良いぜ。何ならおめーの部屋でもホテルでもォ」
手を取り歩き始めた俺の半歩後ろを無理やり連れられるようにして、歩く。
まるで、我侭な俺に連れていかれる…ってのが、今日は仕方なく俺と一緒に居てやるんだ…と、そう言われているみてーで、軽く傷ついてみたり。
まァもっとも、恥ずかしがり屋のコイツが、素直に着いてくるとも思えねーんだけども。
それでも、良い。
拒絶され、逃げられるよりは、ぜんぜん良い。
そんな事を思いながら歩いていたら、不意に『勝手にしろ』と再び耳に届く言葉とともに、掌から伝わる体温は心なしか熱くなった気がして…
自然と緩む口元を隠すこともせず、街中へと歩いた。
愛してる、なんて照れくさくて言えやしない。
それでも一緒に居る時間は、きっと何より大切な刻。
互いにそう思えたら…
それはきっと、何より幸せ。
貴方といて、それを気づかされる。
貴方となら、それに気づく事ができる。
今、この時…この一瞬を大切に…
何よりもかけがえのない、大切な時間なのだから
~to be continued
…やべェ、特に閲覧禁止とか閲覧注意とか
何も書いてねー事にいまさら気づいたので(爆)
今書きましたごめんなs←
っつーワケで、時々気が向いたら更新するぜ。
ま、内容は超腐要素が入ってるんで、だめだってェ思うやつは回れ右をしてくれると助かる。
そのうちアップ方法を考えねェとだな。
思いつきで書いた駄文掲載。
今回のは題材提供のまた子に感謝。
また何か思い付いたら題材提供よろしくw
何も書いてねー事にいまさら気づいたので(爆)
今書きましたごめんなs←
っつーワケで、時々気が向いたら更新するぜ。
ま、内容は超腐要素が入ってるんで、だめだってェ思うやつは回れ右をしてくれると助かる。
そのうちアップ方法を考えねェとだな。
思いつきで書いた駄文掲載。
今回のは題材提供のまた子に感謝。
また何か思い付いたら題材提供よろしくw
…腐向け←
また子と総悟に
こんな駄文で
はたして良いのか怪しいが
むしろ駄目出しをして欲しいくれーなんだg←
あ、裏はねーぞ←
っつーわけで…晒そう←
追記:3Z設定 銀八×高杉
*****************************
『始まりの合図』
「晋ちゃーん、いる?」
授業の始業を告げるチャイムが鳴り響き、煩いまでに騒がしかった校内がしんと静まり返ったと同時に、間の抜けた声。
晋ちゃんと可愛らしく呼ばれた人物…高杉晋助は、およそその呼ばれ方からは程遠いほどに眉間に皺を寄せ不機嫌さを露にすると、盛大に溜息を吐いた。
「…その呼び方は止めろと何度言えば分かる…髪だけじゃなく頭の中までくるくるになってんのか、銀八先生」
「良いじゃねーの、授業始まったんだし。それとも誰かいるの?」
嫌味を込めて告げた言葉はまったく効き目はなく、飄々と保健室へ入ると簡易ベッドの並ぶ室内を見回す。
「……誰も居ねェよ。授業中にサボりにくるなんざ、おめーくれェだろう」
「ちゃんとさっきまで授業はしてきてたんだぜ?ちょっとした空いた時間を癒しに使うってェのは、有りじゃね?ほら、俺頑張ったしィ」
ドサッと音を立てて空いたベッドの脇へ腰をかける。
白衣こそ身に付けてはいるものの、態度は横柄で、いい加減。
だけど生徒からは人気のあるこの先生は、暇になるとこうして保健室へ通う。
「癒しが欲しいなら、そこで寝てりゃ良い。ちったァ身体も休まるだろうよ」
「んー…そういう癒しじゃなくてー…」
そう言いながら誤魔化すよう視線を彷徨わせ頬を指で掻くと、言葉を濁した。
チラと視線を晋助に向ければ、相手のそんな様子など我感せずで、机に向かい自らの仕事をこなしている。
やれやれ、と肩を竦めた。
いつも、こうだ。こうしていつも交わされて終わっちまう。
素っ気ないそんな態度を取られながら、それでもどうしても暇になると此処に来てしまうのは、黒髪隻眼の仏頂面なコイツが居るからで…
「…分かってんだろ?俺が保健室なんざ、通うワケ」
ベッドから立ち上がり、そっと晋助の背後へ近寄る。
相手が何か言い出す前に、先手を打つよう後から抱き締めると、ピクと小さく反応をし身動ぎする身体。
銀八は自分よりいくらか細いその身体を更に強く抱き締めると、鼻先を髪へ埋めた。
以前なら、この時点で平手が飛んでくるか、蹴り飛ばされるか、突き飛ばされるか…いずれにしても、全身で拒絶をされた。
最近ではいい加減こんな銀八の行動に慣れたのか、諦められたのか、ともかく、いきなり突き離されることだけはなくなった。
多少は距離が縮まったのかも?なんて、思い上がりたくなる前向きな考えをしてしまうのは、銀八が楽天家な所為だけではないだろう。
だがそんな想いとは裏腹に、やはり素っ気無い言葉が耳に届く。
「……サボるにゃ丁度言いから、だろう。いつまでもふざけてねェで、離せ…仕事が進まねェ」
「…良いじゃねーの、もう少しだけ、さ。保健医なんだから…俺を癒してくんね?」
それ以上ピクリとも動かぬ身体に落胆し憔悴するが、わざと明るく冗談めかして返す。
俯く晋助の顔は長い前髪で隠され、どんな表情をしているか分からない。
いつも、こう。
いつでもこんなやり取りで適当にあしらわれて、終わる。
それでも触れる箇所から伝わる相手の体温に、心が安らぐのは確かで…
もう少し、このままで……でも、さすがにそろそろ限界かなァ、などと心の中で葛藤し、腕の力を緩めた。
顔を上げ、身体を離そうとしたその時、ふいに相手の手元が視界に入る。
ペンを持ったままで、何かの書類を書いていたのだろう。
当然それは銀八が抱き締めた時にぴたりと止まったのだが……そのペン先が小さく震えていた。
「お前……!」
さすがに怒らせすぎたか?でも、何か様子がおかしい…直感でそう思った銀八は晋助の肩を掴み、自分の方へと身体を向けさせた。
…そこにあるのは頬を朱に染めた晋助。
怒っている表情ではない。
それは恥ずかしさを堪えている表情。
「ッ…てめェ…もう職員室帰れっ」
顔を見られたことに今度こそ銀八を突き飛ばすと、手近にあった本やペンなどを手当たり次第投げ付け、睨む。
だが明らかに恥ずかしさを隠しているだけで…
「うおっ、ちょ、ま…待った、分かった、悪かった!俺が悪かったですゥゥ!だから、落ち着け、っての…っ」
銀八は右へ、左へと器用に避け、かろうじて命中する事なく扉へ走ると、勢い良く廊下へ逃げ出した。
当然のごとく『また後で来る』と一言告げて。
「…あんな表情見せられちゃ…そりゃ期待もしちまうでしょ。ヤバいって、可愛いってーの…なァ?」
耳まで赤くさせ憤慨している様子を思い出しながら、誰に言うわけでもなく呟きにへらと顔を崩すと、まだ授業中で静まり返る廊下を歩いていった。
残された晋助はと言えば、今の一連の騒動にぜーはーと肩で息をしながら散らばった文房具類を横目に舌打ちをした。
後片付けをしなければいけないのは分かってはいるが、今はそんな事をする気がおきない。
「…あの野郎…二度と保健室に入れてやらねェ」
抑え切れない、心の奥から湧き上がる感情。
ざわざわと己の意思を逆撫でする感覚は、銀八と逢うたびに奥深くで蠢き、燻る。
「………クソ…何だ、いったい」
そう言えばなんと言っていた?
『…分かってんだろ?俺が保健室なんざ、通うワケ』
耳元で囁かれた声が頭の中で反芻する。
…分からない…
分からないから、こんなに混乱しているんだろう。
そんな混沌と渦巻く感情を消し去るよう、大きく溜息を吐いた。
…その時だった。
終業を告げるチャイムが鳴り響く。
考え事をしていた所為もあるだろう、聞きなれたはずの音がやけに大きく聞こえた。
「もう…そんなに経ったのか?…まァ良い…考えるのも終ェだ。それより、片付け……」
そう呟きながら再び散らばった物を見回し片付けようと手を伸ばした……が、ふとその手を引き、椅子へと腰を掛ける。
「どうせアイツがまた後で来るんだろう。奴に片付けさせてやるさ」
まるで悪戯を思いついたように、くつくつと喉奥で笑う。
…だが、そう呟いた晋助自身、また銀八が来る事を容認しているのに気づいてはいなかった。
チャイムが鳴り響く。
始業と終業を告げるチャイムが。
それはまるで、晋助の心の中で警鐘を鳴らすように…
何かを告げる、始まりの合図。
次の合図は、授業の終わるチャイムだろう。
何事も無かったよう、扉を開けて姿を現す、銀髪の姿と共に……。
~to be continued
また子と総悟に
こんな駄文で
はたして良いのか怪しいが
むしろ駄目出しをして欲しいくれーなんだg←
あ、裏はねーぞ←
っつーわけで…晒そう←
追記:3Z設定 銀八×高杉
*****************************
『始まりの合図』
「晋ちゃーん、いる?」
授業の始業を告げるチャイムが鳴り響き、煩いまでに騒がしかった校内がしんと静まり返ったと同時に、間の抜けた声。
晋ちゃんと可愛らしく呼ばれた人物…高杉晋助は、およそその呼ばれ方からは程遠いほどに眉間に皺を寄せ不機嫌さを露にすると、盛大に溜息を吐いた。
「…その呼び方は止めろと何度言えば分かる…髪だけじゃなく頭の中までくるくるになってんのか、銀八先生」
「良いじゃねーの、授業始まったんだし。それとも誰かいるの?」
嫌味を込めて告げた言葉はまったく効き目はなく、飄々と保健室へ入ると簡易ベッドの並ぶ室内を見回す。
「……誰も居ねェよ。授業中にサボりにくるなんざ、おめーくれェだろう」
「ちゃんとさっきまで授業はしてきてたんだぜ?ちょっとした空いた時間を癒しに使うってェのは、有りじゃね?ほら、俺頑張ったしィ」
ドサッと音を立てて空いたベッドの脇へ腰をかける。
白衣こそ身に付けてはいるものの、態度は横柄で、いい加減。
だけど生徒からは人気のあるこの先生は、暇になるとこうして保健室へ通う。
「癒しが欲しいなら、そこで寝てりゃ良い。ちったァ身体も休まるだろうよ」
「んー…そういう癒しじゃなくてー…」
そう言いながら誤魔化すよう視線を彷徨わせ頬を指で掻くと、言葉を濁した。
チラと視線を晋助に向ければ、相手のそんな様子など我感せずで、机に向かい自らの仕事をこなしている。
やれやれ、と肩を竦めた。
いつも、こうだ。こうしていつも交わされて終わっちまう。
素っ気ないそんな態度を取られながら、それでもどうしても暇になると此処に来てしまうのは、黒髪隻眼の仏頂面なコイツが居るからで…
「…分かってんだろ?俺が保健室なんざ、通うワケ」
ベッドから立ち上がり、そっと晋助の背後へ近寄る。
相手が何か言い出す前に、先手を打つよう後から抱き締めると、ピクと小さく反応をし身動ぎする身体。
銀八は自分よりいくらか細いその身体を更に強く抱き締めると、鼻先を髪へ埋めた。
以前なら、この時点で平手が飛んでくるか、蹴り飛ばされるか、突き飛ばされるか…いずれにしても、全身で拒絶をされた。
最近ではいい加減こんな銀八の行動に慣れたのか、諦められたのか、ともかく、いきなり突き離されることだけはなくなった。
多少は距離が縮まったのかも?なんて、思い上がりたくなる前向きな考えをしてしまうのは、銀八が楽天家な所為だけではないだろう。
だがそんな想いとは裏腹に、やはり素っ気無い言葉が耳に届く。
「……サボるにゃ丁度言いから、だろう。いつまでもふざけてねェで、離せ…仕事が進まねェ」
「…良いじゃねーの、もう少しだけ、さ。保健医なんだから…俺を癒してくんね?」
それ以上ピクリとも動かぬ身体に落胆し憔悴するが、わざと明るく冗談めかして返す。
俯く晋助の顔は長い前髪で隠され、どんな表情をしているか分からない。
いつも、こう。
いつでもこんなやり取りで適当にあしらわれて、終わる。
それでも触れる箇所から伝わる相手の体温に、心が安らぐのは確かで…
もう少し、このままで……でも、さすがにそろそろ限界かなァ、などと心の中で葛藤し、腕の力を緩めた。
顔を上げ、身体を離そうとしたその時、ふいに相手の手元が視界に入る。
ペンを持ったままで、何かの書類を書いていたのだろう。
当然それは銀八が抱き締めた時にぴたりと止まったのだが……そのペン先が小さく震えていた。
「お前……!」
さすがに怒らせすぎたか?でも、何か様子がおかしい…直感でそう思った銀八は晋助の肩を掴み、自分の方へと身体を向けさせた。
…そこにあるのは頬を朱に染めた晋助。
怒っている表情ではない。
それは恥ずかしさを堪えている表情。
「ッ…てめェ…もう職員室帰れっ」
顔を見られたことに今度こそ銀八を突き飛ばすと、手近にあった本やペンなどを手当たり次第投げ付け、睨む。
だが明らかに恥ずかしさを隠しているだけで…
「うおっ、ちょ、ま…待った、分かった、悪かった!俺が悪かったですゥゥ!だから、落ち着け、っての…っ」
銀八は右へ、左へと器用に避け、かろうじて命中する事なく扉へ走ると、勢い良く廊下へ逃げ出した。
当然のごとく『また後で来る』と一言告げて。
「…あんな表情見せられちゃ…そりゃ期待もしちまうでしょ。ヤバいって、可愛いってーの…なァ?」
耳まで赤くさせ憤慨している様子を思い出しながら、誰に言うわけでもなく呟きにへらと顔を崩すと、まだ授業中で静まり返る廊下を歩いていった。
残された晋助はと言えば、今の一連の騒動にぜーはーと肩で息をしながら散らばった文房具類を横目に舌打ちをした。
後片付けをしなければいけないのは分かってはいるが、今はそんな事をする気がおきない。
「…あの野郎…二度と保健室に入れてやらねェ」
抑え切れない、心の奥から湧き上がる感情。
ざわざわと己の意思を逆撫でする感覚は、銀八と逢うたびに奥深くで蠢き、燻る。
「………クソ…何だ、いったい」
そう言えばなんと言っていた?
『…分かってんだろ?俺が保健室なんざ、通うワケ』
耳元で囁かれた声が頭の中で反芻する。
…分からない…
分からないから、こんなに混乱しているんだろう。
そんな混沌と渦巻く感情を消し去るよう、大きく溜息を吐いた。
…その時だった。
終業を告げるチャイムが鳴り響く。
考え事をしていた所為もあるだろう、聞きなれたはずの音がやけに大きく聞こえた。
「もう…そんなに経ったのか?…まァ良い…考えるのも終ェだ。それより、片付け……」
そう呟きながら再び散らばった物を見回し片付けようと手を伸ばした……が、ふとその手を引き、椅子へと腰を掛ける。
「どうせアイツがまた後で来るんだろう。奴に片付けさせてやるさ」
まるで悪戯を思いついたように、くつくつと喉奥で笑う。
…だが、そう呟いた晋助自身、また銀八が来る事を容認しているのに気づいてはいなかった。
チャイムが鳴り響く。
始業と終業を告げるチャイムが。
それはまるで、晋助の心の中で警鐘を鳴らすように…
何かを告げる、始まりの合図。
次の合図は、授業の終わるチャイムだろう。
何事も無かったよう、扉を開けて姿を現す、銀髪の姿と共に……。
~to be continued