ロッシモーダはイヴ?サンローランやカルバン?クラインの靴を製造するブランドだったが、二○○一年にはジバンシィ、エミリオ?プッチ、クリスチャン?ラクロワを手がけ、二○○二年にはマークしマークジェイコブスも手がけることになる。LVMH社内のプランドを引き受けることで成長したプランドだ。
ロッシモーダのルイジーノ?ロッシ社長は、LVMHの傘下に入ったことについて「プライドが傷つくなんて、とんでもない。発展の可能性が生まれるというだけで幸せ」と、むしろ喜んでいる風である。
武器の第二が、世界的な知名度である。これは他ならぬグッチとイヴ?サンローラン、さらにフェンディが挙げられる。フエンディは、LVMHとグッチ?グループが争奪戦を演じたほどの著名ブランドである。
技術力があり、なおかつ世界的な知名度もあるこのようなブランドは、自前で生産とマーケティングをする力を持っており、少なくとも自分の食い扶持は稼いでくれる「キャッシュ?カウ」(製品ポートフオリオ?マネジメントでいわれる「金のなる木」)のようなものである。