2年半前に亡くなった父のこと
私の父は81才で亡くなりました
コロナ禍でしたので、会いに行けず、亡くなってから実家での再会でした
父のことを思い出すと、1つも嫌な思い出はありません
私は3人兄妹の末っ子で、1人女の子なのでとてもかわいがってもらいました
私が小学生の時には子供会のキックベースボールのコーチをしてくれました
スポーツが苦手な私と、近くの公園で練習したこともありました
マラソンが趣味で、様々な大会に参加していた父。たくさんのメダルを孫たちに見せていたことを思い出します
そして、大人になって結婚してからもいつも私の味方でいてくれた父
実家に電話をかけ父が出ると、いつも私の体のことを心配してくれました
「風邪ひいてないか?」
「体に気をつけて頑張るんやで」
など
母みたいに嫌味は一切言わない父でした
20年以上前から手術をくり返し、75才まで仕事をしながら闘病していた父。
仕事を辞めてからも、車で1人で出かけるくらい元気でしたが、癌が全身に転移してしまったのです
2021年の6月のはじめ、父は緩和ケアの病院に行くことを決めました
母の負担も考えての決断だったと思います
私たち家族は会いに行けないので、最後に電話で1人ずつ話しました
父はか細い声でしたが、しっかりしていました
父は私にはやはり
「体に気をつけるんやで」
と言ってくれました
私の息子は進学で一人暮らしをしていたため、後日、父に電話をかけてくれました
父が息子と電話で話し、最後に
「〇〇君は男の子1人だけやねんから、お母さんのこと大事にしなあかんで!」
と言ってくれたそうです
その言葉を思い出す度に、泣いてしまいます
最後の電話から2週間後に父は亡くなってしまいました
あまりにも早かったので驚きました
私は父のことをよく思い出します
いつも、笑っている父です
私も子供たちから、笑っているお母さんを思い出してもらえるように、笑顔で生きていきたいと思っています