再び目覚めた時


君がそばにいる






なんだ…

こんな他愛ない日常が

幸せだと感じる朝がある





くしゃくしゃの髪を

軽く整えながら

起きる君の背中は


今にも抱き寄せたくなるくらいだ





『まだ寝てて良いよ、起こしてあげるから』


そう言いながら台所に向かう君を感じながら


もう一度眠りにつく





もう一度、君の声と

2度目の朝を迎える


幸せを感じながら
今はそう



じっと我慢しなきゃいけない



そんな時なんだ



大丈夫



きっと大丈夫



良い自分



想像してる



今の自分



大丈夫



大丈夫だよ
思いがけない事が起こる夢の中で



私は今もあなたの彼女でいる



目が覚めれば



あなたはいなくて



あなたは彼氏なんかじゃなくて



わたしはいるのに



わたしはあなたのなんでもなくて



もう一度、目を閉じても



淡い光がまぶたを包むだけ…



なんかもう



泣き事もなくなって



伸びをして天井を見つめる



あなたの夢をみた朝は



携帯アラームの音が聞こえる前に



OFFにする







夢の続きのわたしが



目覚めたわたしの代わりに幸せなら



それでいいや…



なんて



鼻で笑って身体をおこす



朝ごはんは気合い入れて



だし巻きでも作りますか



ちょっと器用に



一人前を…