赤裸々・アイソトープ治療を選択した理由 | Jasmineのブログ

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日常生活、バセドウ病のこと、趣味の海外旅行等など。色々思うことを書いていきます♪

今日の日記は、「なぜ私がアイソトープ治療を選択したか」の詳細をつづろうと思います。

以前のブログに、アイソトープ治療を受けることをお伝えしました。その時は、アイソトープを決断した詳細は記載せずに、その件については終了しようと思っておりました。

しかし、これからバセドウ病治療を決定する患者さんが読者さんにいる場合、もしかすると私の経験に基づく考えが少しでもお役に立てるのではないか、また、私自身もこの治療法を決定した気持ちをいつか読み直したいと思うかもしれないと思ったのです。

このブログは、あくまで私個人の意見と情報収集による内容です。記載内容に間違いをみつけましたら、教えて頂けますと幸いです。また私の意見が正しいとも思いません。これから治療法を決めるにあたり、アイディアの一つであることを前提に読んで頂けると幸いです。


私の最初の日記にも記した通り、私は長年に渡り、甲状腺疾患を患ってきました。
甲状腺の腫れ具合は他の患者さんに比べたら小さめらしいです。しかし、度々病気を繰り返し、正常値の時があったとしても、体調の変化はほとんどみられない状態でした。私のような患者さんはまれにいるようです。

そこで先生からは、私には2つの治療法の選択肢がある、と教えて頂きました。

① 薬物治療
日本では非常にメジャーな治療法です。メルカゾールまたはチウラジールの内どちらかを1-2年服用する場合が多いそうです。結果は1-2年後の判定時に、どのような数値になっているかで寛解(バセドウ病の症状がみえなくなるのであって、治っているわけではありません)もしくは、他の治療法(つまり良くなっている様子が見えないです)に切り替えます。
因みに、私はチウラジールを勧められました。副作用が出る場合、無顆粒球症の発症(白血球のなかの顆粒球という細菌を殺す細胞がなくなってしまう疾患)、肝機能障害、発疹やかゆみ等が起こる可能性があるようです。

② アイソトープ治療
欧米ではスタンダードな治療法です。放射性物質を服用し、数か月かけて体内から甲状腺を破壊し、バセドウ病をなくします。甲状腺の数値が正常値になる、というよりは、低下症になるのを目標に、大抵は甲状腺事態がなくなるパターンになるようです。その場合、生涯にわたって甲状腺ホルモンを服用します。治療後、約1年は妊娠が出来ません。
副作用は謎。強いて言うなら、上記の低下症になること?でもそれが目的なので、副作用というべきか悩むところ。英語の文献を読むと、特になさそう。


どちらの治療方法にも良し悪しはありますが、アイソトープ治療に決めました。
第一に私のライフプランです。
私は30代に突入し、お坊ちゃまくんとの将来も考えています。もし薬物治療でうまくいかない場合、アイソトープ治療に切り替える可能性が高いです。アイソトープ治療後の1年間は妊娠が出来ないとなると、妊娠をする機会が与えられる頃には高齢出産となります。健康体である人にとってもリスクがあると言われますが、体が弱い私にとって高齢出産の選択に問題はないのか。むしろ、妊娠を出来る状態にまで難なく持っていけるのか。例え妊娠が出来たとしても、私の治療選択が遅かったことが原因で、子どもの健康に不安を与えるきっかけになってしまったら…等を考えてしまい、自分に自信が持てないのです。

第二に薬物治療の効果が未知数な点です。
本来であれば、①でゆっくり経過観察をして、うまくいくならベストです。でも、私の「稀な体質」でも薬で良い効果は得られるのか、主治医等に相談したところで、全員の答えが「それはやらないとわからない」しかなかったのです。

であれば、えぇ~い。この際つべこべ言わず、甲状腺を取ってしまえー!になりました 笑


文章化して感じるのは、最悪のパターンを考えた上で決めるのが保守的と感じる反面、最後は私の性格である「大雑把」な部分も出たな、と思います 笑

同じ病気で悩まれていらっしゃる方がもしいらっしゃいましたら、少し上から目線で申し訳ないですが、これだけは言わせて下さい。

どうか一人で悩まないで下さい。
家族、大事な人、周りの友人に相談して下さい。
なんなら、私でも良いです 笑 

もちろん、自分の経験談でしかお話は出来ませんが、とにかく情報を集め、整理し、結論が必要です。疲れた状態でこれらのプロセスは大変なのはよくわかります。だからこそ、周りの人たちからの得られる協力は遠慮せずお願いし、知恵を頂き、元気になってから恩は絶対返す!と目標を持つことも大事だと思いました。希望や目標、時にはいい加減になることも大事だな、と 笑 早く良くなって、また元の生活に戻るのがベストですもんね。


最後に、私が勉強になったウェブサイトの一部をご紹介します。もし皆様も学術的な内容が記載されたウェブサイトなどをご存知でしたら、是非教えて下さい。

Reference:
伊藤病院「甲状腺の病気について」より「バセドウ病」
http://www.ito-hospital.jp/02_thyroid_disease/02_4_1about_basedow.html

隈病院「当院で行っている様々な治療方法」
http://www.kuma-h.or.jp/kojyosen/chiryo/index.html

Mayo Clinic "Graves' Disease" ← 治療法の最初に「アイソトープ」を出すあたりがメジャーさを出していますね。
http://www.mayoclinic.com/health/graves-disease/DS00181/DSECTION=treatments-and-drugs


Thyroid Cancer Survivor's Association, Inc. "Low-Iodine Cookbook" ※PDFで重いです ←アイソトープ検査前や治療前後のヨード食事制限の時に役立つレシピ集。私はつい3日前に知ったので、結局眺めるだけで終了でした 笑 が、お料理が好きな方には役立つと思います。
http://www.thyca.org/download/document/231/Cookbook.pdf