彼らの名を借りた妄想願望の話です
ご理解のある方のみお読みください
「ごめん 本当にごめん
急いで出ようとしたんだよ 本当に
でも・・・岡田くんにバッタリ会っちゃってさあ
久しぶりだからちょっと飲もうってなっちゃって」
「・・・・・」
「だって断れないでしょ先輩だし
それにこれからの事色々話したいってあの顔で言われたらさあ」
「・・・・・」
「いや それでもちゃんと断ったんだよ!
これから智くんと会うからって
だけど あの人『なら良いじゃん』って
『大野には俺が誘ったって言っとくから』って
いやいや 実際岡田くんが誘ってるのにさあ
本当筋肉付きすぎて思考回路がめちゃくちゃなんだよなあ
智くんもそう思うでしょ?」
「・・・・・ちらない」
「あっ機嫌直してくれた?」
「・・・・・・」
「・・・な訳無い・・のね はあぁーーーー」
今夜は4年ぶりに盛大に打ち上がる花火大会だった
コロナで自粛が続き
景気付けに打ち上げられる事はあったけど
人が密集するのを恐れて情報は流されず
2人で一緒に見る事は叶わなかった
それが 今年はコロナも五類に収まり
待ちに待った盛大な花火大会が行われる事に
漸く2人並んで見るのを楽しみに今日まで過ごして来た
・・・ってのに
「・・・・れ・・・見たの?」
「えっ?・・や・・だから 岡田くんに誘われて・・」
「・・・見たの?」
「・・・・み・・・ま・・・・した・・ごめん」
岡田くんに引き摺られ訪れた店は
隅田川が見下ろせる隠れ屋で
花火の光も爆音も料理の一品になっていた
「・・・しょっか・・翔きゅんも見たんなら良いや」
「えっ⁉️・・い・・良いの?」
「もう良いよ」
「いやいやいや 何で何で? 良く無いでしょ
花火だよっ! 毎年2人で見てた花火だよっ!
それを もう良いって 何言ってんの⁉️」
「おでねえ・・・翔きゅんのこと 嫌いなろうと思って」
「はああっ‼️嫌いになるってどういう事⁉️
別れるって事⁉️ 俺と別れたいって事なのっ⁉️」
「おでと翔きゅんはもう違う道歩いてんらもん
いつまれも俺に構ってなんていられないれしょ
だから」
「無理‼️ 無理だからっ‼️ 絶対無理だからね
智くんと別れるくらいなら仕事辞めるから
そんで1日中智くんに纏わりついてるから
朝から晩まで なんならトイレだって付いて行くからね」
智くんと別れるって思っただけで涙が溢れ
鼻水と競う様に床を濡らし続けた
「ほらっ」
渡されたティッシュケースの上には
クシャクシャに丸められた紙が乗っていた
「ズズズッ・・・だに こで?」
「ふうぅ〜 書いてみたけろこれが出ねぇ〜のなんのって」
「んっ?・・・開けて良い?」
「・・・良いよ」
ギュゥゥって固められた紙を不器用な手つきで開くと
【翔くんの嫌いなところ】と書かれていて
「いびきがうるさい カッコ 俺も負けてない
笑い声が大きい カッコ それは結構好き
すぐ裸になる カッコ でもかっこいいから許す
くっつき過ぎる カッコ でも嬉しい
キス魔 カッコ 俺も・・・」
「嫌いなところを書いたら嫌いになれるたなって思ったんらけろ
らめらった・・・らって・・
嫌いなところも全部含めて好きなんらよな おで」
「ざどじぐぅ〜〜〜ん」
止まりかけた涙と鼻水が前よりも増して溢れ出した
「バカ 汚ねえぇ〜なあぁ〜 ほらっ チィ〜んして」
スッキリした鼻腔を智くんの甘い香りが満たしていく
「ありがとう」
「人を嫌いになるってぱわーいんらよな
好きになるのと違って なんてのかなあぁ
自分も汚れていく・・みたいな
らから止めたの」
「じゃ・・じゃあ俺と別れるってのは・・・」
「その時が来れば・・れ 良いか・・ってね」
「来ねえよ そんなの 絶対 一生」
「それは分かんねえらろ
翔きゅんがおでの約束より岡田っちを選んだりしゃあ
仕事を最優先にしておでをボッチにしたりしゃあ
この先どうなるかなんて誰にも分かんねえからしゃあ
しょれこそ
無駄なぱわーなんて無くても嫌いになるかもしんねえち」
「俺は分かるよ」
「ふえ?」
「俺には分かるよ
この先何があっても智くんとは別れないって
何度生まれ変わっても絶対あなたを見つける自信もある
世界中の何処に居てもきっと見つけるって
それに 嫌いになるのにパワーが要るなら
俺は智くんを好きだからこそパワーが湧いてくるんだ
智くんの笑い声や仕草を思い出すだけで頑張れるし
1分1秒でも長く側に居たくて脳味噌フル回転させてるんだから
俺の愛のパワー舐めないでよね」
「約束守れなかった奴が言う?」
「今度は絶対守る」
「来年じゃん」
「何言ってんのまだまだ花火はあるんだよ
えっとぉ・・みなとみらいでしょ
埼玉もあるし神宮もあるし茨城も俺の故郷の群馬もあるし
相葉くんの千葉も長野だって山梨だって新潟だって
なんなら大阪も滋賀もまだまだいっぱいあるからね」
「・・・・まら 一緒に見れる?」
「行こう あっ そうだ
ヘリコプターチャーターして上から見るってのはどお?」
「翔きゅんと一緒なら何れも良い」
キュン❤️
「あ・・・あのさあ・・無駄なパワー使わせたお詫びに
その・・・充電させて頂ければ・・・と・・」
「あちゅいからやら」
「そんな事言わないで 償わせてくださいよおぉ〜
エアコンガンガン働かせるからさあぁ〜」
「しゃむいからやら」
「俺のパワー受け取ってよおぉ〜〜〜」
「しちゅこいからやだ」
「そんな事言わないでさあぁ〜〜智くうぅ〜〜ん」
「オメエのぱわー長えぇーんだよっ‼️」
「短くするからさあ〜」
「短く多くって魂胆見え見えなんらよっ」
「短く やや多くでサービスしますからあぁ〜
ね お願いしますよおぉ〜償わせてくださいよおぉ〜」
「そんな嬉しそうな顔で償うって言うバカいるかっ
あっ・・バカ・・放せ・・こらっ・・や・・あ・・・
ちょ・・・あ・・・ああ・・」
その夜 2人の体と頭には何度も何度も
美しく大きな花火が打ち上げられました