しかしT君は別れたくないと拒んだ。
メンヘラだったT君はわんわん号泣していた。
そんな姿を見せられると別れられなかった…
ここまで私のために泣いてくれる人など
他にはいないっって思うと尚更だった。
それからは、私も心を入れ替えて
お客さんとの付き合いよりT君を
優先するようになり、順調に過ごしていた。
いつも割り勘で、お金の使わないデートプランを
考えるのは疲れていたが、T君の私への
想いが強かったが故に、もう何でも良かった。
スナックのバイト代はT君とのデートで
使うために頑張って稼いだ。
だけど恋愛に夢中になると接客するのが
嫌になるのはよくある話。うんうん
それでもなんだかんだ続けていた頃、
事件は起きた。