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GOSPELS OF JUDAS

氷室京介 劇場公開


まだか、まだかと思っていたら
意外に劇場公開の会場と日程発表に
やりましたねウインク



楽しみは、もっとも~っと
小出しでいいんですけどチュー



『DOCUMENT OF KYOSUKE HIMURO “POSTSCRIPT"』
THEATER EDITION



公開期間:
2016年7月1日(金)~7月14日(木)
2週間限定公開 



https://t.co/g6gPdhDlX7
https://t.co/OPq0cxbKmP




劇場
http://www.toho.co.jp/theater/ve/postscript/



氷室京介『LAST GIGS』は“感謝のステージ”ふくりゅうの総括レポート

氷室京介の名前がタイムラインやマスメディアにあふれた1週間だった。

 2014年のツアー中に、“トーンデフ”と呼ばれる耳の不調から、ライブ活動の無期限休止宣言を発表した氷室京介。最後のライブは、バンド時代と同じタイトルである『LAST GIGS』が選ばれた。

 なぜ『LAST GIGS』だったのか?

 BOφWYというバンドは、1987年12月24日に渋谷公会堂で最後の時をむかえていることをご存知だろうか。翌年1988年4月4、5日に完成したばかりの東京ドームで行われた『LAST GIGS』は、ファンへ向けたプレゼントであり、早すぎる最初で最後の再結成だったのだ。

 同じく、氷室京介の最後のライブは2014年7月19、20日に行われたツアーの追加公演となった横浜スタジアム公演がラストだったとみるのが正しいだろう。しかし、落雷による中断、リハ時のアクシデントでの骨折によって、氷室はオーディエンスへ最後のライブを約束した。4大ドームツアー『KYOSUKE HIMURO LAST GIGS』は、ファンに向けたプレゼントだったのだ。よって、選曲はソロ楽曲中心ではなく、35年のキャリアを総括するものとしてBOφWY曲とソロ曲から、ファンのリクエストを中心に選ばれた背景を持つ。

 2016年、大阪、名古屋、福岡、東京にて4大ドームツアーとして7回行われた最後のライブツアー『KYOSUKE HIMURO LAST GIGS』は、各地でセットリストが少しずつ異なっていた。

 大阪の京セラドームで行われた初日は全29曲。アンコールでBOφWYのライブ定番曲「IMAGE DOWN」~「NO. NEW YORK」を続けて聴けたのが印象深かった。ファンとの関係性が歌われた「REVOLVER」では〈おまえがくれた何かに 震える夢 重ねれば 果てない孤独にも きっと耐えてゆける ~ I will never say good-by,my love〉の一節が心に刺さった。そう、東京ドーム最終日のライブ後にモニターに映し出されたフレーズだ。2日目は全28曲となった。初日には披露されなかった、バンド時代にミュージックビデオも制作された隠れた名曲「ミス・ミステリー・レディ (VISUAL VISION)」が歌われている。

 ナゴヤドームではダブルアンコールで全30曲となり、ドームクラスが似合うダイナミックなナンバー「SEX&CLASH&ROCK'N'ROLL」、「IN THE NUDE~Even not in the mood~」、「VIRGIN BEAT」が追加されている。「VIRGIN BEAT」のダイナミックなアレンジ構成力は、ドームクラスの空間を演出するにふさわしいプログレッシヴなポップナンバーであったことは発見だった。

 福岡ヤフオク!ドームでは、体調不良もあったのか全25曲となった。しかし、ダブルアンコールのラストが「ANGEL 2003」から「SUMMER GAME」へとつながる最強のナンバーだったことに注目したい。日本ロック史上、鳥肌モノの最強な2曲だ。

 東京ドーム初日は全32曲となり、東京ではこの日のみ歌われたBOφWYの人気ナンバー「Marionette」や、初期の名曲「ROXY」がセットリストに加わった。アンコールラスト「SUMMER GAME」で、氷室が感極まって歌えなくなった様には涙した。氷室の心情が垣間みられた、ある種のハイライトだったのかもしれない。

 2日目は、安定感あるライブをみせながら、アンコールで「JEALOUSYを眠らせて」が追加され全30曲を披露した。オーディエンスの男女比が半々なのも氷室らしい現象だと思う。会場外で売られているグッズはほとんどがソールドアウトしていたようだ。

 最終日は、ヒムロックもオーディエンスも笑顔の絶えない最高のライブとなった。もしかしたら、氷室京介をよく知らないマスメディアにはネタにしづらかった最後のライブだったかもしれない。スペシャルなゲストもなく、演出もシンプルで、御涙頂戴の一切ない直球のステージ。そこにあったのはたくさんの感謝とリスペクトの気持ちと音楽の素晴らしさだ。本編ラストを飾った「ANGEL」は、ソロ活動の火ぶたを切った代表曲であり〈臆病な俺を見つめなよ ANGEL 今飾りを捨てるから〉のフレーズが強烈なメッセージ性として、今もリフレインする。当日は、アンコールが最多となるトリプルとなり、バンド時代のヒットチューン「B・BLUE」でラスト35曲目をむかえた。歌詞における〈やぶれた翼で もう一度翔ぶのさ こわれた心で もう一度笑ってよTO THE BOYS&GIRL〉の一節がグッとくる……。

 今回の東京ドーム公演は、3日間で販売された16万5000枚のチケットに対し、40万件以上の応募があったという。ソロ・アーティスト史上初の、東京ドーム公演を通算14回(※BOφWY時代含む)成功させた圧倒的なパワーの源とは何だったのだろうか?

 あらためて氷室京介の魅力について分析してみよう。

 ひと目見るだけで他を圧倒する、唯一無二のステージ・パフォーミングと、繊細さとワイルドさを兼ね備えたボーカル力の高さ。ビートロックを基調としながら、様々なミュージシャンとコラボレーションすることで生まれる、気品あるロックサウンドのグラマラスなオリジナリティ。カチっと決めこみすぎない粋な着崩し感覚を持つ発声から生まれる絶妙なグルーブ感。わかりやすさ一辺倒のポップソングや発声方法とは一線を画しながら、どんなマニアックなアプローチにもポピュラリティーを与えてしまう、巧すぎる歌唱が誘発する天性のポップさ。“誰にも似たくない、どこにも属さない”とは、BOφWYのキャッチコピーだったが、BOφWY以上のセールス、ツアー規模を更新し続けながらも、信念を貫き通し、バンドの再結成の道を選ぶことのなかった究極とも言える自己との闘い。

 B’z、BUCK-TICK、ゆず、GLAY、T.M.Revolution、氣志團など、後の日本ロックシーンに与えた影響も大きかった。氷室京介以前と以降で音楽シーンには大きな変化が起きている。それこそが、氷室京介=キング・オブ・ロックと呼ばれる所以なのだろう。

 1988年、東京ドーム『LAST GIGS』でのBOφWY解散後、氷室京介のソロ活動の歴史は、自分自身との、そしてBOφWYとの闘いだった。しかし、1993年にリリースした4thアルバム『Memories Of Blue』で、BOφWYの売り上げ枚数を上回ったことによって“成功を感じられた”と述べられていたことが興味深い。

 ポピュラリティーの高い1988年にリリースした1stソロアルバム『FLOWERS for ALGERNON』、コンセプチュアルな1989年の『NEO FASCIO』、バンドサウンド回帰となった1991年の『Higher Self』、最もセールスを記録した1993年の『Memories Of Blue』、難産となった1994年の『SHAKE THE FAKE』、レコード会社の移籍を機に突き抜けた1996年の『MISSING PIECE』という名作ばかりの初期アルバム作品たち。

 その後は、さらなる自分との闘いに向けてLAへ生活と制作の場を移し、スティーヴ・スティーヴンスと共に作り上げた最高傑作と名高い1997年の『I・DE・A』、2000年にはバラードがテーマな『MELLOW』と、より成熟を感じさせる『beat haze odyssey』を発表、2003年にはヘヴィかつポップな『Follow the wind』、2006年にはハードで刺激的な『IN THE MOOD』、2010年には現時点での最新作となった『“B“ORDERLESS』を生み出すなど、クリエイティブにこだわった氷室京介らしさを追求しつづけた35年のキャリアだ。

 日本ロックシーンの礎を築き、数々の名曲と伝説、そして多くのフォロワーを生んだキング・オブ・ロック=氷室京介。全身全霊のパフォーマンスによって、最後のライブというオーディエンスの空虚感を吹き飛ばしたスター性ある圧倒的才能。最後のライブといえ、決して御涙頂戴のステージにはならなかった音楽が解き放つ多幸感。それは、氷室京介はきっとまたステージに帰ってくるに違いないという、希望さえ感じさせてくれた完璧なまでに氷室京介のステージだった。少なくとも筆者は、いわゆる“氷室ロス”と呼ばれる喪失感を感じてはいない。MCで、氷室自身が音楽制作を続けていきたいと話していたことに希望を見出したいと思う。



記事元
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160531-00010003-realsound-musi
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