今回のお話は
緊急水道業者の作業料金は適正なのか?のお話
結論からお話しすると
担当作業員の人柄次第です。
年中無休・24時間対応を謳っている
いわゆる緊急水道業者の作業料金ですが
業界内での価格競争が激しくなって事もあり
昔と比べれば広告掲示されている金額は
1~2割安くなってきているように思います。
ですが、いつも聞こえるてくるのが
とても高い金額を「提示された」とか、
「払わされた」という類のお話です。
「払わされた」という類のお話です。
緊急対応という形態を取る大手業者は
一般のお客様から依頼が戴けるように
最大限の努力を続けています。
・見開きカラー印刷の豪華な電話帳広告とマグネットシール
・簡単な検索ワードで優先的に自社サイトに誘導できる検索サービス利用料
・覚えやすいキャッチコピーで記憶に残るイメージ戦略をTVCM等
細心の注意を払い、非の付け所がない完成度の
広報戦略を手がけています。
さらに相当のコストを掛けて
年中無休、24時間体制で電話は何時でも繋がり
スクランブル出動ができる体制を万全に整えられ
利用者は特に不自由することなく
気軽に電話やネットから
サービスが受けられるようになっています。
これらのサービスを受けて良い経験や印象を
持たれ方もたくさんいらっしゃることと思います。
もちろん、この代価はサービスを利用したお客様が支払います。
他の会社よりも少しでも良いサービスを
たゆまぬ努力の上で提供している訳ですから
昔からある地元の水道屋さんの良心価格と比べて
「高い!」と言うのもどうかとは思います。
とはいえ一方で緊急業者に頼んだら
「ぼったくられた!」という話もいまだに良く耳にします。
どうも、結果的にそうなりうる仕組みがあるように思います。
現場担当員は、先ほど挙げた広報戦略で得たお客様宅へ伺います。
作業料金は会社で決められた料金体系を元に
見積もり提示するのですが
ここ数年で浸透した値引き戦略で
所定の金額から一定額値引するのが慣例化し
客単価は下がる傾向があります。
その一方で広告戦略の代価以上の
客単価を上げなさいという
会社側からの指示も多かれ少なかれ出ています。
そして現場担当員の給与は
なんらかの歩合制がとられている事が多く
売上を伸ばさないと歩合給が付かず
内心『やってられない』という
心境なのではないでしょうか
先ほどの広告戦略の代価分と
業界内価格競争で叩かれた案件から
単価を上げていくのが使命ですが
容易いことではないでしょう。
そんな状態でもお客様の事を考え
最大限のサービスを提供する
良心的な現場担当員もいれば
その月の自分の売上向上に腐心する
現場担当員もいます。
わかりやすい事例では
本当の故障原因等を知っていて安価に対応できる案件でも
話を膨らませて客単価を高くするやり方です。
本来、数万円で解決できるはずなのに
数十万円に膨らませてしまいます。
これを巧妙な方法でやられると見抜くのは難しいです。
これは今年1月、台所の排水不良の相見積に伺った
お客様宅で実際にあった話です。
本来すべき調査をせず
「放っておくと酷くなりますよ」
「すぐに修理しないと駄目ですよ」
と不安を駆りたてて
断ろうとすると
「もう材料手配すませた」
と言われたそうです。
とてもじゃないですが放っておけなくて
お客様に現状を説明した上で
まずは詳細な調査からという事で
原因調査を行い本当の状況説明した上で
対策作業を引きうけさせて戴きました。
お客様も最初の見積業者の対応に不審に思われた事もあり
正式に断りをされ事なきを得ました。
このような見抜きやすい案件であれば大事にはなりませんが
似たような事例、他にもきっとあると思います。
良心的に見せておいて実は~という会社ぐるみの業者も実在します。
金額をやたら膨らませる業者や現場担当員は
自分の儲けしか見ていませんから当然仕事の『質』も悪いです。
後悔しない為にも
「どうも納得が行かない」
「何かおかしいと」
思われたならば
きっぱり断る勇気を持ってください。
そして現場担当員の『人柄』を見る目を養ってください。
良心的で頑張っている『人』たくさんいますよ。