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なりママとマイコーのブログ

パパとの二人暮らしの何気ない日常や、
「THIS IS IT」で恋に落ちたMichael Jacksonへの想いを綴ります





この漫画読んだことありますか?







「凍りの掌(こおりのて)

おざわゆき作




終戦後シベリアに抑留された父を持つ作者が

その父から聴き取った体験談を元に描いた作品。





「2015年漫画家協会賞大賞受賞」


「2012年文化庁メディア芸術祭新人賞受賞」






高い評価の一冊です。

















「シベリア抑留」については・・




終戦後も 強制抑留され

厳冬環境下で重労働を強いられたことは

漠然と知っているものの



他の戦争関連ほどは

詳細を知る機会がなかった気がします。











この作品、

ほのぼのタッチの画風なので

衝撃は幾分緩和されますが



そこに描かれている世界はまさに、



「この世の地獄」











-30℃の極寒での長時間重労働、

統制をとるための暴力支配、



一日に与えられる食事は

パン一切れと具のないスープのみ・・・




凍傷にかかった手足は

麻酔もないまま切断され、


満足な休息も治療も与えられぬまま

弱って横たわる者にはシラミがたかり




毎朝誰かが息絶え

身ぐるみ剥がされた骨と皮だけの亡骸は

凍った大地に埋められる。







更に抑留後半は、

ソ連によるプロパガンダの為に

徹底した共産主義を叩き込まれ、




支配された思想のもと、


昨日まで仲間であった者をも売り吊し上げ

「アカ化」したことを叫ばなければ

有利に生き延びる術のなかった状況が


人々の精神をも変えていきました。









抑留体験された方が多くを語らないのは

思い出したくない、忘れたい、というより


その記憶自体を


意識下に「封印」してしまった・・・

そうしないと生きていけなかった・・・


と言う方が正しいのかもしれません。







平和で

快適で便利な生活が当たり前の

世の中に生きてきた私たちには

こんな過酷な状況下で生き延びること、

出来ないよな・・・。










戦後70年。





あの戦のことは確実に過去のことになり

世界は今や緊張状態、



平和憲法を掲げた日本でさえ

もと来た道を辿り始めている。








風化させない為に

シベリア抑留という重いテーマに

漫画というかたちで挑んだ作者の挑戦は



実ったと思います。








子供たち含め

多くの人に読んで欲しい一冊です。