お盆とは、古代インドのサンスクリット語の

ウランバナが語源で、中国人が盂蘭盆(うらぼん)という

漢字をあて、さらに略されて盆になりました。

 

この盂蘭盆は、お釈迦さまの弟子である

目連(もくれん)尊者の次のような逸話がもとになっています。

 

目連尊者は来世が見通せる法力をもったお坊さんでしたが、

亡き母の来世は安らかにして居られようかと見通したところ、

残念な事に飢えと欲望の責め苦を受ける餓鬼道に生まれ変わって

いるのが分かりました。慌てた目連尊者は、お釈迦さまに相談したところ

、そなたの母は生前他人に対して施しをせず他人をいたわる言葉や想いすら

持ち合わせていなかったのだと諭されます。

そこで、目連尊者は母の生前の行いを

清算するために大勢の人々に食べ物を施し、福祉活動をおこなった

功徳により母は天上界へ生まれ変わり、やがて仏の世界へ往生するのでした。

 

 

まさにお盆とは、台所にある「盆」の事で、盆という漢字は皿の上に物が

それぞれ分を守って整然と載っている状態を指します。

私達人間もこの世という皿の上で共に暮らしているのですから、その私達が自分の

主張ばかりを通せばどうなるでしょうか。

その事を考えれば、自ずと一人ひとりがお互いの分を尊重し、いたわる気持ちを

もつ大切さが分かってきます。それに気付くのがこのお盆といえるでしょう。

 

お盆の期間も終わりになりましたが、陰徳を積んでお互いに精神の成長に励んでまいりましょう。

 

 

 

 

 

酷暑の中で湿度も高かったせいか、マスクが口元にへばりつき呼吸をするのが

大変でした。

汗をかいていても呼吸がしやすく声を出しやすいマスクがありましたら

教えて下さい。

 

 

 

 

南無五智如来     合掌

 

 

 

 

 

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(長楽寺のホームページ)