ここ数日の極寒の雪の中、京の都で、かつての公家仲間

のみなさんに対して、長楽寺の広報に励んでいたはくさい姫でありましたが、

とうとう力を使い果たし、帰郷後、おむすび部長の家の前で倒れこんでしまった!

この前までの、華やかな姿とはまるで別人で痩せこけ、十二単衣の着物も

肌着だけになっているではありませんか!

 

そこへ、心配した部長も駆けつけ、これまでの経緯を聞いている様子・・・

 

 

おむすび部長 「くんくん、 ポリポリ。」

 

はくさい姫 「わらわは、もう裸一貫になりもうした・・・

       それでも、なんとか着ていた着物も買い手が見つかり

       これでしばらくはやりくりできるでありましょう。」

 

 

長楽寺の広報経理について、実は深刻な赤字に陥っていたのである。

経理も担当していたおむすび部長は、計算が全くできず、与えられたペレットも

すぐに食べてしまい、蓄えるといった思考回路はないのだから・・・

 

 

そんな経営状態を憂えて、はくさい姫は、京の都で自分の着物を売って、その穴埋めをしてくれていたのだ!

 

       上質の着物(はくさい織り)

 

 

おむすび部長 「うっれしいーーーっ!有難う、はくさい姫!! 

         ポーリ、ポリポリポリ」

 

 

はくさい姫 「こらこら、わらわを、食べるな!食べるな!

       わらわは、着物がなくなってしまった以上、もう、ここにいる訳にもいかぬ。

       月に帰ることになりもうした。短い期間であったが、長楽寺での日々に

       感謝じゃ! 住職さんにも、およろしゅうに。

       では、部長 息災で!」

 

        ぶいーーーん。 ふわふわ。

 

おむすび部長 「わぁー すごい! 宙に浮いてる! ポリポリ」

 

 

 

どうか、みなさま。お月さまが美しい夜には、はくさい姫を思い出して

眺めてあげて下さい。お餅をつくウサギさんの横で、きっとケンカをしながら

姫も笑っているに違いありません。

 

 

そうそう、今日は、平成30年 不動明王の初護摩祈祷を

勤めさせていただきました。外気とあまり変わらない本堂内ですので

手がかじかみ、鼻水もでかけましたが、とても集中しゆとりをもって行法できました。

火の相もよい護摩でありました。みなさまに息災の功徳が廻りますように。

 

 

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