去る12月8日は午後からみぞれ混じりの雨となり、夕方からは雪に変わりました。
こちらでは、初冠雪となって寒さ厳しい一日でした。
これから雪かきに追われるのかと思いますと気持ちが沈みます。 (>_<)
午前10時からは予定通り、本堂にて薬師如来本尊供の
お勤めを致しました。
薬師如来は、右手は施無畏(せむい)の印を結び、左手に薬の壺をお持ちになっています。
施無畏の印は、「恐れることはないですよ」と安心を与える意味で、薬の壺からは法薬を授けて下さいます。
このみほとけは、まだ如来となる以前 菩薩として修行に励む時に「12の大願」をおこされます。
その内の第6願に「もろもろの疾苦なからん」
第7願に「もろもろの病を除いて身心安楽にす」
と、お約束されてみほとけになられたので、薬師如来は病気平癒の功徳に優れていることで知られます。
ただ、病気平癒という現世利益をお授けになるのは あくまでも方便であって、「12の大願」に共通して
「無上菩提(むじょうぼだい)を明らかにす」と説かれていますので、誰の心にも本来そなわる大慈悲の想いを
育んで下さるところに薬師如来の本当の功徳があります。
この寺の「長楽寺」という名前も、そんな薬師如来の功徳を表してつけられたのでしょう。
根来塗りの薬壺(やっこ) (中には舎利を納めています)
薬師如来のご真言には
「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ」