【ブレイクするーゆり呼思考】時代というエネルギー | ほっと癒される光の絵画〜こころのいろ~言葉と心を描くアート*mizunoART 画家で詩人・ゆり呼【渡邉裕美】 アートコレクション

ほっと癒される光の絵画〜こころのいろ~言葉と心を描くアート*mizunoART 画家で詩人・ゆり呼【渡邉裕美】 アートコレクション

人生に於ける孤独と憂愁を経て、天使や女神さま、優しい女性の癒しの微笑みを描く画家で詩人のゆり呼こと渡邉裕美の絵と詩を贈ります。恋愛詩、似顔絵、似顔絵アート名刺、天使画油絵。恋愛詩画集『あの人への想いに綴るうた』の著書あり。屋号mizunoART

ルネサンス、宗教改革によって芽生えた近代文化の特色は、


 

18世紀の啓蒙思想の中で鮮明な姿をとりはじめ、

 

フランス革命とナポレオン戦争を通じて19世紀に継承された。


 

自由主義、個人主義、現実主義、合理主義はさらに徹底した形をとって現われる。

 

また啓蒙思想の反歴史主義を批判した形のロマン主義が現われた。



 

市民社会は成熟するにしたがい、19世紀本来の特色は

 

徹底した形で現われてくる。そして世紀の終わりに資本主義が爛熟し、

 

矛盾を露呈したとき、



 

文化にも新しい転回がおこる。



 

世界観としての科学万能は衰え、非合理主義、主観主義の復活が現われる。

 

このことは社会的には19世紀の8、90年代(一般に世紀末とよばれる)の

 

開始であるということに対応する。



 

19世紀の終末に発生したこの文化の新しい動きは少なくとも

 

第1次大戦までつづく。



 

(尾鍋輝彦著「西洋史概論」1980年学生社、第66章「19世紀的文化」より)





 

さて。

これは大学2年の時にゼミを決定する為に教授に提出したレポートの1部です



 

当時の私の関心は主に


 

「近代という時代によって神をうしなった」人々が作り出す


 

芸術や社会。つまりは時代というエネルギーのもたらす個々人への影響。

 

「時代を生きる人々」の同時性、同じ時と場所を過ごす人々にもたらされる


 

共通した意識。



 

のようなものに向けられていました





 

例えば11-12世紀の建築様式ロマネスクの

 

幻惑性や大胆さは


 

その時代のひとびとの精神性を表していたのではないか? とか。





 

時代というエネルギーがもたらす人々への影響。

 

いわゆる「歴史精神」「歴史意識」といったものが存在し

 

常に成長し、


 

それは人間個人の成長の過程になぞらえられるのではないか?

 

などということを考えていました





 

本を読み出すとなんだか学生時代がなつかしくなり

 

自分の書いた卒論を、ひっぱりだして読んでました



 

もっとまじめに、納得するまで研究したかったなぁ

 

でもひょっとして


 

今からでもそれは出来るのかもしれない?





 

ダヴィンチコードなんて出現してもいない昔、


 

「聖アンナ母子像」の足元に

 

白骨が散りばめられてると画集で知って


 

ダ・ヴィンチがとんでもないまでの深遠なことを考えてたのだと想い

いろいろ書物を集め読破していましたが



 

それを纏め上げるほど確かな論までは掴めずに時が過ぎました




 

ニーチェとワグナーの作り出す

 

「デュオニソス的理想」が

 

ナチスという恐怖を導いたのではないかとか


 

では人類が目指すべき芸術的理想とはなにか? とか


 

なんだかそんなことをまた


 

追求してみたくなりました


 

でもこれは私の学生当時の発想で

あれから随分時間が経って

 

しかも私のしらない領域ではすでに明白に論破されてることかもしれません


 

ただ「時代というエネルギー」ということばでgoogleで検索しても

そのものの言葉は何処にも出てきませんでした


 

追記;

Yahoo! ではまさにダイレクトにでてきました

http://www.tansei.net/column/furukawa/no13.htm

コラム * tannet flash
「レプリカ」と「バーチャル」の世界観
古川 俊弘

時代を写すレプリカ

 

とても興味深い論です




 


こころのいろ~**ことばとこころ**-碧の洞窟

ゆり呼作「碧の洞窟」 色鉛筆、コンピュータグラフィックス

 

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