君は 僕たちにさよならも云わず


  君は 僕たちにさよならも云わせず


    あっけなく去っていった


ありがと 遠い遠い君だったけど


  心の中ではいつもそばにいるよ


さよなら 決して独りじゃないから


  何年たっても僕たちがいるから

君は 君のことを想う僕たちに


  君の一部分ずつを分け与えて


    ばらばらにくだけちっていった


さよなら 決して君のことを忘れないよ


  君のかけらを大切にするよ

私の多感期を大きく左右した「彼」がこの世から去ってもう幾年経つでしょうか。
これは私の大切な「彼」へ捧げた詩たちです。

僕は 随分と短気をおこして


いろんな人を斬り捨ててきた


僕の精神を保つために──

現実を見つめる度に  目が悪くなっていったよ


本当の事を聞く度に  耳が遠くなっていったよ


大きくなっていく程に  足がすくんでいったよ


年齢を重ねていく程に  画用紙は白くなっていったよ


嘘をつかされる度に  言葉は増えていったけど


黙らされる度に  心は閉じていったよ


それでも  僕は生きている


哀しい哉  生きている