ネタバレだらけです。最初に言っておくので読んだあとに怒らないでネ。



第六幕に出る外道衆の「ズボシメシ」。ある意味、コイツがいちばんコワい。
武器は「悪口」。相手の顔を正面から見るとカラダについてる眼みたいなのがピカーっと光って、
相手のいちばん言われたくないことがわかるのだ。
街中で、OLには「プチ整形!」サラリーマンには「スケベ!」
フリーターには「ごくつぶし!」男子学生には「存在感なし!」とか
カップルには「ふたまたどうしー!」とか。
痛いとこつかれ、言われたほうは傷ついてどかーんと飛んでっちゃう。
うわー言われたくねぇーとつぶやきながら見ましたよ。
いや逆に、スボシメシがなんて言うかって興味もあるね。
なんて言われたら爆発しちゃうかなぁ。
「あがいても中年!」「9号はムリ!」「ぐずでのろま!」「なまけもの!」
いや~どれもほんとのことだしなー。
そもそも、そういうことではたいして傷つかないよな。
シンケンブルーの「ファザコン!」とかピンクの「一生独身!」とか
グリーンの「落ちこぼれ!」とかはほんとは大したことじゃないんだな。
イエロ-とレッドとは根本的に違うというか。
「ねえちゃんの代理!」は、そんなこと言うな!って思ったし。
あやうくこっちまで傷つくとこだったよ。
親兄弟持ち出されるとお茶の間もシャレで済まなくなるぞ。ズボシメシよ。

殿サマは「うそつき」って言われて爆発した。
第六幕にもうこのエピソード出てたんだー。
結末知ってて見るとひとつひとつが重くなるなー。さすが小林靖子さま。
桃王子は八重歯抜いて正解でした。
いや、抜いたばっかりのころはショックでしたけどね。正直。
八重歯かわいかったんだもん。ニコっとしたときのキラリ感がー。

気づいたのです。ニコっとしたときのキラリ感、って
ある限られた場面でしか見られないことに。
それはグラビア。ネオアクターなんか悶絶のかわいさだったんだけどー。
驚いたことに、本当に驚いたんだけど
映像で見るとそのキラリが全然ないんだもん!笑顔が違うの!
むしろ八重歯のせいでしゃべる口元に締まりがないっていうか、よくないわけ。

ああ、なるほど、って思いました。
いろんな方向から見ないとねぇ。これからは映像が多くなるんだから
映像映えをいちばんに考えないといけないわねぇ。

抜いた当初は見慣れないこともあって
顔が崩れた、って思ったけど(←失礼ですね)
顔筋も鍛えられてきたようで引き締まってきましたね。
より美しくなったとお見受けしますわ!殿サマ!
平成ライダーにCGはつきものなのだが
それぞれに特色があって楽しい。
555はいかにもヒーローっぽかったし、オーズはアニメっぽく派手。
CGで予算オーバーしてタイヘンなことになったという響鬼は映像美の追求。
天井桟敷の世界観を映像化したらこんなかんじだろうなぁと思った。
カブトは、品がある。

カブトが「クロックアップ」すると音速で動けるので
周囲の風景は止まって見える。
雨の中で戦っていれば、クロックアップの瞬間に雨の水滴が
一瞬すーっとしずく型に流れて止まる。この描写はセンスいいと思った。

CGがどのように作られているかなんてことは知らないが
いくら技術が発達しても、どう見せるか、ってとこは人間のセンスしだいだし
水滴なら、しずく型なのか、まんまるなのか、ゆがんでいるのか、
大きいのか小さいのか、数は、と気を配る箇所はいくらでもあるわけで。

加賀美の弟が出てくる場面、あれは本当に雨が降っていたのか
地面はドロドロだった。
そこに背中から倒れた加賀美は絶望感でいっぱいでよかったなぁ。
CGの美しい水滴をたっぷり見たあとの、生々しい泥が泣かせたよ。