わたしは鈴蘭が好きです。子どものころ、小さな鈴がたくさん咲いているように見えたので、花の名前を知った時には感動しました。英語では 

 

Lilly of the Valley(谷間の百合)

 

と言います。他に

 

May Bells(5月の鐘、鈴)

Our Lady's tears(聖母の涙)

Mary's tears(聖マリアの涙)

 

と呼ばれています。鈴なりの鐘、鈴に見えると同時に、十字架の下でマリアが流した涙にも譬えられているんですね。

 

さて、そんな鈴蘭が音を奏でているようなピアノ演奏に出会いました。ロシアの少年が弾く "La Campanella" です。

 

La Campanellaはイタリア語で、直訳は "The Small Bell" です。Campanaが中型~大型の鐘(鐘塔にあるような鐘)で、Campanellaは小型の鐘です。

 

けれども、クリスマスソング "Jingle Bells" の歌詞では、"la campanella della chiesa (=The Church Bell)"、つまり「教会の鐘」 として登場します(For your reference)。

 

 

このピアノ曲は "The Little Bell" と訳されますが、「教会の鐘」なのでしょうね。

 

さて、わたしの心が震えたピアノの弾き手は、この少年です(当時13歳)。ロシア人 Alexander Malofeev です。 現在19歳ですから、もう青年です。

 

 

Alexander の奏でる「小さな鐘」は、鈴蘭が可憐に舞い、時に涙を流し、静かに希望し、困難と闘い、力強く生き抜く姿を思い描かせます。

 

生まれるとき、死ぬとき

泣くとき、笑うとき

悲しみのとき、喜びのとき
希望のとき、失意のとき

口を閉ざすとき、開くとき

愛するとき、憎むとき

戦いのとき、平和のとき

 

小さな鈴を鳴り響かせながら生きていきたいと思いました。

 

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No. 31

 

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