【第2作(50分)】

 

2011年ドイツの映画祭で、ある日本人監督のスペシャル枠が決定し、その1本に字幕を付けました。アルファベット数の都合で「トイレ」に関するセリフを工夫した記憶があります。

みなさんは学校で「toilet は直接的だから使わないようにしましょう」と教わりませんでしたか?


toilet という語を避けるのは、アメリカ英語の特徴です。ご存知の通り、西洋の家では「お風呂と洗面台、トイレが1つの空間」になっていて、そこを bathroom と言います。用を足す空間がそこなので、その語を使うだけです。便器そのものは toilet と言います。

 

当然ながら、公衆トイレにはお風呂(浴槽)がありません。だから bathroom ではなく、restroom washroommen's roomwomen's room と呼びます。

一方、イギリス英語が浸透している国では、家庭のトイレ、公衆トイレ、便器そのもの全てを toilet と言います。ニュージーランドの家でも「お風呂と洗面台、トイレが1つの空間にある(=bathroom)」のが多いですが、用を足す意味では toilet と表現します。口語では loo とも言います。

ところが、イギリス王室では toilet に行くことがありません。王室では lavatory または loo と呼ぶ、いや、呼ばなければならないそうです。toilet の語源がフランス語なので、代々その語を避けているとのこと。イギリス人もびっくり~

Harry と結婚した Meghan、イギリス英語だけでなく、王室特有の表現で苦労されているかもしれません。

 

現地の雑誌 The Sun に載っていました。

 

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