昨年、一年を通して開催した、水瀬千尋・水城恵利主催の麻雀大会「AQUA CUP」。
たくさんの方々のご協力により、今期も無事に開催することができました。ありがとうございます!
この大会は、初心者~上級者まで幅広く競技麻雀を楽しみ、麻雀を通じて、たくさんの方とのコミュニケーションの場になっていただければと思っています。
今期も一年間、よろしくお願いいたします。


第2期AQUA CUP in autumn

決勝に残ったのはこの四人。

予選一位通過 松下さん +150.5
{B17E5E1B-47A2-4688-8BA6-6F0F500E93CB:01}

予選二位通過 田中さん +145.2
{05D7EA8C-5FAB-4031-B187-5AF6A5549030:01}


予選三位通過 久保田和治さん +136.5
{7A889C4B-9BF1-43E3-844B-914CC4FCECFB:01}


予選四位通過 相馬さん +110.6
{8F140274-C492-4CEB-BA5E-867E82B591DD:01}


全員の差が40ポイント以内なので、トップを取った者が優勝。

席順は起家から
相馬さん-久保田さん-松下さん-田中さん
となった。


東1局。
開始早々、相馬さんからリーチがかかる。
一二三2255667⑤⑥⑦ ドラ四
親の早いリーチに、子はどうすることもできず。
大物手になる可能性のあるリーチだったが、相馬さんの山にアガリ牌はいなかった。
相馬さん、一人テンパイで流局。

次局、相馬さん以外の三人テンパイで流局。
親が流れて東2局2本場。
親の久保田さんがオタ風の南から仕掛ける。
それに追いついたのが10巡目、松下さん。
三四五七七567789⑦⑧ ドラ九
対して久保田さんの手牌は
三三④⑤⑤⑥⑦ ポン中中中 ポン南南南
これに田中さんが⑥を打つ。
頭ハネで久保田さんのアガりになった。

東2局3本場。北家相馬さんがリーチ。
一二三九九九678⑨⑨北北 ドラ九
一発で北をツモり、3000-6000は3300-6300のアガり。
あっという間にトップ目に躍り出た。

流局を挟み、東3局1本場。
8巡目、松下さんが西を暗カンしてリーチに行く。
二三③③⑤⑥⑦⑦⑧⑨ 暗カン西西西西 ドラ6⑦
ここは、何としてもアガりたい局面。
久保田さんも仕掛けて前に出るが、田中さんがリーチをかぶせる。
二二二四五六23678⑦⑦
待ちも打点も十分。お互いに負けられない戦いだっただろう。
勝負の軍配は親の松下さんに上がった。
田中さんが四を掴んでしまった。裏ドラは乗らず、12000は12300。大きなアガりでトップ争いに名乗りを上げる。

なんとか失点を取り戻したい田中さんだが、展開が向かない。
ようやく来た親番でも、3巡目に久保田さんのリーチ、8巡目には松下さんのリーチが入り、万事休す。


南場に入って点棒状況は以下の通り。

相馬さん 34000 久保田さん 26300 松下さん 34400 田中さん 5300

田中さんが少し置いていかれた形になっているが、まだ東場が終わったばかり。
更に田中さんはラス親なので、まだまだ逆転の余地はある。

南1局。田中さんが役役ホンイツの8000点をアガり、反撃の狼煙を上げる。
久保田さんもドラをポンして戦っていたがアガりをものに出来ず。

南2局。親番がなくなってしまった相馬さん、点棒状況的にこの久保田さんの親は早く流したいか、積極的に役牌を仕掛ける。
しかし9巡目、久保田さんからリーチがかかる。
五六七①②④⑤⑤⑤⑥⑦⑧⑨ ドラ八
決まれば一気にトップ目に立てるか?という所だったが、これもアガれず。久保田さんの一人テンパイ。
手はしっかりと作っているものの、最後のアガリ牌に恵まれない。厳しい展開が続く。

そして南2局1本場、積極的に仕掛けた相馬さんが8000は8300をアガる。
これで苦しくなったのが、親版を蹴られ点差もつけられてしまった久保田さん。これからどのように戦っていくのか。

南3局、親は松下さん。
ここは連荘してトップ目との差を縮めていきたいところだが、その気持ちに反して、なかなか手牌が思うように動かない。
15巡目、ようやくテンパイしてリーチをかける。
五六七八八八3367⑤⑥⑦ ドラ五
見ている者全員が息を呑んだだろう。残り数回ツモ番はある。これは、もしかしたら…
しかしその期待を打ち砕くかのように、相馬さんが500-1000のツモあがり。

決まったかな。

もしかしたら観客は、そんな風に思ったかもしれない。
しかし、卓に座っている選手たちは、誰一人諦めた様子などない。


オーラスを迎え、点棒状況は以下の通り。

相馬さん 46300 久保田さん 27800 松下さん 23400 田中さん 2500

久保田さんは相馬さんから跳満直撃もしくは倍満ツモ。
松下さんは相馬さんから跳満直撃もしくは三倍満ツモ。
田中さんは親なので、とにかく連荘し続ける事からだ。

かなり厳しい条件だが、なんとここで久保田さんがメンチンのテンパイを入れる。
①②③④④⑤⑤⑥⑦⑧⑨⑨⑨ ドラ中
まだ中盤に差し掛かったところで、河は若干違和感があるもまだピンズは余っていない。
…難しい選択だと思う。
今ならまだ、トップ目からピンズが零れ落ちても不思議ではない。(条件的に、鳴きはほぼ視野に入れなくて良いため)
一旦牌を縦に置くも、次巡、久保田さんはリーチを選択した。
テンパイ宣言をしたら、相馬さんからの直撃は期待できなくなる。
自分の力で優勝をもぎ取りにいく決断をした。

「ツモ」
その選択が、久保田さんに優勝を引き寄せた。
見事に④をツモり、オーラスの大逆転劇!!
周りからは溢れんばかりの歓声が上がった。

{250A8E28-0BF5-4221-883B-B97A1BE7CCC2:01}

久保田さん、第2期AQUA CUP in autumn優勝おめでとうございます!!
初出場、初優勝!

優勝した久保田さんが
「オッサンがー…オッサンが…」
と連呼していましたが。笑

大人になると、周りから褒められたり認められたり、歓声を浴びたり、何かに必死になって本気で嬉しかったり悔しかったりする事、少なくなると思います。
このような競技麻雀の大会に参加する人って、みんな麻雀が好きで、そういう気持ちを忘れずにいます。
優勝した久保田さんを始め、決勝で悔しい捲られ方をした相馬さん、予選トップ通過も一回勝負で後一歩届かなかった松下さん、大事な一半荘で展開が自分に向かなかった田中さん。
そして、予選敗退でも其々の思いを持って、楽しく真剣に戦った皆さん。
そのような姿を見て、毎回、この大会を開催して良かったと思います。


次回は1/17(日)に開催予定です。
皆様のご参加お待ちしております!