絶対的弱者 | がんも二度目なら・・・

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過去そして現在のがん闘病について、また日々思うこと

最近、つくづく自分が弱者なんだなと思い知らされることがあった。


この前、ブログにもちょこっと書いたご近所トラブルについて・・・


うちは20年近く前に今の土地に新築した。

隣地との境には80センチ程度のブロック塀を設置した。

その後、隣に家が建ったのだが、なんと、うちの玄関の真正面にリビングの窓があった。

目隠しをつけてほしいと思いはしたが、申し入れすることもできず、現在に至った。


うちの玄関がすぐ目の前にあるわけだから、出入りについては丸見え状態。

玄関を出入りしたり、玄関前を掃除したりするときに、隣家から「嫌がらせ?」と思えるような物音や独り言?のようなものが聞こえていたのだが・・・


決定的になったのは先月のこと。

私は訪問診療を受けているので、週に一回、往診の先生が来るのだが

車を路上(6メートル幅でもちろん駐車禁止とかではないし、隣家の邪魔になるような場所でもない)に停めていた。

その日の昼ごろ、夫が郵便物をとるために外へ出たとたん、隣家の奥さん(70歳くらい)が血相を変えて飛び出してきて

「毎週先生来てますよね。お宅の駐車場に入れてもらってください」と抗議口調で言うのだ。

うちの2台目の駐車場はちょっと入れにくくて、出入りもしにくい構造になってしまっているし、いつも5分か10分しか停めないので、先生も路上に停めていたのだと思う。

夫もその言い方にカチンときたらしく、「自分で言えばいいじゃないですか」と言ったらしい。

すると、その日の夕方、先生の車が止まるや否や、隣家の奥さんが飛び出してきて、「ちゃんと駐車場に入れてください。ここは交通量が多いですから」と言ったそうだ。実際にはここは住宅団地のはずれなので、車は1時間に1台通るかどうかという程度の交通量なのだが・・・(笑)


私はこのことに2重のショックを受けた。

一つは、うちの出入りに関してそんなに気になっていたのかということ。

もう一つは、私がまったく外出できない状態で往診を受けていることを知りながら、たった週に一回短時間の駐車に苦情を言う神経。


私は気持ちが悪くなり、実際に体調も崩した。

それでも、建物を離すわけにはいかないし、夫とも相談して、目隠しフェンスを設置しようかということになった。


業者から見積もりを取った後、うちとしては必ずしも隣家の承諾が必要とは思っていなかったが、いきなり工事というのも失礼だと思い、隣家のご主人に家の前で会ったとき、夫が一応話をした。

「目隠しとして背丈程度のフェンスを作ります」と話したところ、隣家のご主人は何を思ったか「奥さんもいろいろ大変ですもんね。車椅子の出入りは大変でしょう。うちは特に言うことはないですよ」などと言ったそうだ。


私はそれを聞いて一安心し、工事が予定通り終わったのだが、結果的に高さは185センチ位になった。


工事が終わって4日目の夕方、隣のご主人が家に来て、「ちょっと」と夫を外に連れ出した。

夫は隣の家のリビングに招き入れられ、「フェンスが話に聞いていたより高すぎる。圧迫感がある。うちからの眺望が悪くなった。一部を低くするか撤去してほしい」と言われた。夫はとりあえず、「検討します」と答えて帰ってきたそうだ。


私は話を聞いて、いまさらそんなことは無理だと思ったが、夫は一応工事した業者に問い合わせた。

工事業者の答えは「高さを低くするのは無理」とのことだった。


2日後、また隣家のご主人が来たので、私から言おうと思い、「高さを低くするのは技術的に無理だそうです。うちとしてもこれ以上負担することはできません」と言った。

すると、ご主人はちょっと気色ばんで「しかしですよ、お宅は背丈位って言ったじゃないですか!話が違うでしょう。お宅はいいでしょうが、うちからは圧迫感があって景観が悪くなった。県の条例にも眺望権というのがちゃんと規定されているんですよ。裁判だなんだとなったらお互いにみっともないでしょう」と言ってきた。

そして、言葉はまあまあ丁寧ながら、長々と苦情が続き、「じゃ、自分が工事できるという業者を探しますよ。費用は話し合いで折半ということでも・・・」と言い出したので、私は「うちはこれ以上一切負担できません」と言った。そして最終的には隣家が費用を出して一部を撤去するということなら、話し合いのスタートにはなるということでその日は終わった。


昨日、隣家の夫婦が工事業者を連れてきた。

夫だけが応対したのだが、その際もちょっとした隙に、隣家の奥さんはうちの裏手まで入り込み、チェックをしていった。


業者の前で隣家のご主人は「お宅はお金出したくないんでしょうから」などと言ったそうだ。うちはお金を出したくないんじゃない。うちは何も非がないと思っているし、フェンスを撤去する義務もないと思っている。

ただ、隣家がそこまでこだわるならこれ以上ゴタゴタしたくないので、話し合いに応じてもいいと思っているだけだ。


昨日からなんとなく納得できず、もやもやしていたのだが・・・


隣が勝手に誤解して、私が車椅子で出入りするところを見られたくないのだと思っているとしたら、「ええ、そうですよ。見られたくないから一部の撤去もお断りします」と言いたい。


こちらに非がないと思っていても、やはり苦情を言われると精神的にダメージを受けてしまう。

夫は市役所にまで相談電話をかけていた。

市役所の人が言うには「背丈位と言って185センチなら許容範囲でしょう。眺望権というのはあまり個人の普通の住宅には該当しません」とのことだった。



何か、うちのほうに非があるのでしょうか?

法律に詳しい方、教えてください。