時々お客様から、「私は○○にアレルギーがあって」ということを伺います。
そのアレルギーで悩まれることを、とても共感、同情いたします。
私は何かの成分のアレルギーは持っていないのですが、
ブルークレールでシートパックの開発をトライしていた時に、
ある有名なメーカーのシートパックを、勉強のために毎日使い続けたことがあります。
もう10年ほど前になるかと思います。
そのシートパックを使うと、お肌がピンと綺麗になり、
これは美容成分というよりも、合成ポリマーが薄いサランラップのように
肌を覆って綺麗に見せているのではないかと疑いながら
1週間ほど使い続けたら、顔の皮がむけ始めました。
炎症状態です。すぐに使用をやめました。
そのシートパック(今でも大人気のブランドです)には
確か10〜15種類以上の合成成分が配合されていました。
有効成分よりはるかに多く、濃度も濃いでしょう。
シートを美容液に浸し保存するには、成分の何割かに強い保存料を使うケースが多いです。
「アレルギーって」というタイトルのコラムで
なぜこのお話をさせていただいたかというと、
何かの成分に対してお肌にアレルギーを持っているというのは
全てが正しいわけではないかもしれないことを
知っていただきたいからです。
例えばある和漢、漢方エキス、ローズ成分でも良いでしょう。
それにアレルギー反応を起こすというのは、その植物自体ではなく、
・抽出過程に合成溶媒が使われており、その合成溶媒に反応しているかもしれない。
・その合成溶媒は、他の成分でも抽出などに使われていて、その化粧品のその合成溶媒の濃度が高く、肌に刺激が強くなっているかもしれない。
・その成分が古いもので劣化しているかもしれない。
そして、もしかしたらですが
・その成分に反応しているのではなく、その時の体調やお肌の調子が、炎症を起こしやすかったのかもしれない。
ということもあり得ます。もちろん、テストなどをしていた場合は別です。
アレルギーは一部ですが、思い込みという可能性もあるということを
頭のどこかに客観的に受け止めていただくといいかもしれないということです。
人は思い込みの生き物です。
この思い込みがなければ、どんなに生きやすく、そして人とも
より良いコミュニケーションが取れるだろうかと思います。
それを少しでも少なくするためには、
自分の中で少し引っかかることは、できるだけ確認をしていくこと。
範囲を狭めて化粧品で言うなら、全成分をしっかりと自分で見て
一つ一つを確認していくと言うことです。
もちろんアレルギーというものは本当に辛く、その物質に反応することは
大変なことであり、軽い気持ちで申し上げているのではありません。
こういうこともあるのかもしれない、とお読みいただければ幸いです。
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