武士道の文献に目を通していると
指導者の条件についての一節が
目を引いた。

そこでは
公と私の区別が
鮮明でなければならないと
説かれている。

日本の武士道において
公と私の境界は徹底していた。

公のための事柄に
私的な感情を持ち込むことは
許されず
もしそれを犯せば
切腹をもって償わねばならなかった。

この厳格な規範こそが
真の指導者たる資格を
担保するのである。

むしろ重要なのは
道のりにおいて何を成すかである。

回り道にこそ
その人の本性と志が試される。

武士道の精髄は
どれだけ公と私を
分けて行動するかにかかっている。

これは単なる規律ではなく
精神の根幹を形成するものである。

神咲みずほ

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