早いもので2021年も今日で終わりです。

 

今年も水辺と生き物を守る農家と市民の会では、希少種や田んぼの生き物の保全活動のほか、コウノトリをシンボルとした生き物に優しい田んぼづくり体験として、プロジェクト未来遺産に登録されている、越前にコウノトリ呼び戻す田んぼファンクラブ事業を展開してまいりました。

 

どの事業にもエコビレッジ交流センターをはじめ地域の方、そして福井新聞社、ユネスコ協会連盟、越前市役所など多くの皆様のご協力をいただき、事業を遂行することができました。

 

心より御礼申し上げます。

 

12月は、目立ったイベントなどはありませんが、アベサンショウウオ等の希少種の保全監視活動が、会員の皆様を中心に白山・坂口地区で始まっています。

 

また、10月頃から越前市西部地域で滞在や繁殖していた野外コウノトリが他地域に移動し、確認できなくなっていましたが、11月中旬頃から白山地区にJ0132メス(みやび)そして坂口地区にJ0078メス(ななちゃん)の姿を確認することができるようになりました。

白山地区で確認されたJ0132メス(みやび)

 

坂口地区で確認されたJ0078メス(ななちゃん)

 

2羽以外の個体は、西日本を中心に兵庫県や四国地方などで目撃されており、今後白山、坂口地区から巣立った野外コウノトリが各地で繁殖し、日本コウノトリの復活に寄与してくれることを期待します。

 

年明け以降は、希少種の保全監視活動に加え、希少種保全研修会の開催や総会に向け次年度事業の企画・計画等慌ただしくなりますが、会員並びに関係者の皆様におかれましては、引き続き、ご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。

 

来年もよろしくお願い申し上げます。

 

2021年12月31日

水辺と生き物を守る農家と市民の会 事務局一同