今年は地域内でコウノトリの繁殖行動が3カ所の人工巣塔で

確認されました。

 

さすがに3カ所となると色々なことがありまして…

 

ブログには書ききれないのですが、この数か月間、地域の皆さん

関係団体の皆さん、そして行政の皆さんなどなど様々な立場の

人たちがコウノトリの繁殖を見守って奔走してきました。

 

まず、安養寺町に関しては、当初4羽の雛が確認されたものの

途中で2羽が死亡し、残った2羽のうち1羽は足環装着時に足に

プラスチック製の網が絡まっており、治療のため収容。そして、

その後死亡。それでも1羽は何とか無事成長することができ

「春花(しゅんか)」ちゃんと命名され6月8日に無事巣立ちました。

巣内にいる母親J0132メス「みやび」とJ0344メス「春花」。

 

中野町の巣塔に関しては、今年こそヒナ誕生と期待したのですが…

やはりふ化はせず残念な結果となりました。

現在も2羽は交代で卵を温めています。

 

そして、今年初めて繁殖となる坂口地区では、無事に3羽のヒナが

成長し、6月22日足輪の装着作業が行われました。

個体番号も決定し、7月中には巣立ちを迎えることになります。

 

坂口地区で誕生したコウノトリのヒナ(写真では2羽)

 

立ち入り規制、通行止め、映像や写真の記録、見守り、情報発信

をはじめ、環境整備や環境に優しい農業の水深などなどコウノトリの

繁殖を支えるためには、いろいろやることが出てきます。

 

当会も見守り活動や環境整備そして体験活動を通して協力してきました。

 

大変なことも多いですが、そのかわり無事ヒナが巣立ってくれると

とても嬉しいものです。そして何より今年は2カ所で4羽のヒナが

大空に飛び立ちます。これが当たり前になるとよいのですが…

 

今後もコウノトリの繁殖が地域内で続くよう、当会は地域や行政

関連団体の皆さんと協力しながら活動を展開し、コウノトリが舞う

里づくりに貢献できることを願っております。