UXデザイナーという職種を知っている人はゲーム業界ではあまり多くなく、自分自身も初めはなんとなく、メニューのワイヤーフレームをゲームデザイナーと作る人と勘違いしていました。

特にUIデザインとUXデザインの区別をつけられる人はあまりいないです。

元々、UXデザインとはユーザエクスペリエンスデザインを意味し、商品を使う人の立場に立ってデザインする事、昔はインダストリアルデザイナーがやっていただろうし、webやappの世界では大きな存在です。

ただ、ゲームの世界には既にゲームデザイナーというデザイナーが存在しています。
なのでながねんUXデザイナーという職種は必要とされて来ませんでした。

ただ5年くらい前からゲームプロダクションでも頻繁に聞くようになった職種です。

もともとゲーム業界でUIデザイナー、アーティストとして働いていたわたくしですが、アーティストと呼ばれることにものすごい違和感を感じていました。

アートを加えることはできるのですが、周りにもっとできるアーティストがいたので機能を考えたりするデザインの方がよっぽど楽しかったからです。

WB Games (ワーナーブラザーズのゲーム部門)で働いていた2014年、UI artistからUX designerになることを希望し、会社が受け入れてくれました。
これにより社内ではUXデザイナーと呼ばれていたものの人事の枠としてはUXデザイナーという職業がないと言われたため結局はUI/UX両方を担当することに。

ただこの当時は正直自分もよく区別ができていませんでした。

WB Gamesは特にUXに力を入れたいと早いうちから考えていた会社なので早くにみんなが理解してくれてプロダクションの初めからゲームデザイナーと関わることができました。

その後、2016年にUBISOFTに入社。ただし、職種はグラフィックデザイナーでした。
面接でうちのプロジェクトにはUXデザイナーがいないから、UXを出来る人がくるのは嬉しいといわれ、他の会社のように仕事はできるけど人事の枠としてはないという意味だと思い、グラフィックデザイナーとしての仕事を受け入れました。

ところが入社して見ると主にUXデザインはゲームデザイナーが行っていることが分かりわたしはアーティストとして、作品を美しくすることだけに集中するように言われました。

少しの間とても違和感を覚えていたのですが、Team Lead という職種を与えてもらえたのでチームのマネージメントに集中することになりました。

その後このプロジェクト、Farcry5が終わると次のプロジェクトを探すことになります。次のFarcryはUIを作るPresentation teamにディレクターもリードもいらないということでした。

UBISOFTでは既に何人かのUXデザイナーがwebチームに何人かいて、その人達がゲームプロダクションに移行し始めたのがちょうど3、4年前でした。

しかし状況としてはウェブ部門にしかUXデザイナーは存在せず、2年前までは同僚のデザイナーもGameDesign Ergonomist というタイトルで採用されていました。

つづく





海外というよりもわたしの場合、モントリオールという場所でしか働いたことがないので、モントリオールの情報になってしまいます。

カナダのケベック州ではゲーム業界などクリエイティブ関連の仕事に政府が力を入れていて、簡単に言うと、従業員の給料の一部を政府が払ってくれてるような形になります。

少し古いですが政府の関連記事がここに。

わたしは2008年まではWebやグラフィックデザイナーとして働いていたのですが、こっちの業界はイマイチだったのと、フランス語が離せないというのがネックになりかなりの低賃金ではたらいていたので英語だけでも平等に扱ってもらえるゲーム会社にきょうみをもちはじめました。

細かい経緯はまた後ほど話すとして、
現在はUBISOFTという会社で働かせてもらっています。

日本のゲーム業界がどうなのかあまりわからないのですがお給料はカナダのほうが日本よりも、さらにはフランスよりもいいそうです。

後政府が支援している分たくさんの企業がモントリオールに支社をオープンしたので、会社が人材を集めるために色々な努力をしています。

例えばUBISOFTモントリオールには3000人近くの従業員がいるため、社内に家族も受け入れているクリニック、託児所、などがあり、さらに、家族や自分が病気の場合は無制限で有給がとれます。(ただし連続4日以上の場合は保険会社が支払い形になります)

うちのスタジオはモントリオールでも早くにオープンしたスタジオなのでこれに対抗しようと他の会社ではもっとたくさんの福利厚生システムがあるようです。

そんな感じで上の記事のなかにも書いてあるのですが、2017年の時点で11000人、がケベックのゲーム会社で働いているということで、まだまだ伸びる気配がします。

日本のゲーム業界で働いていて、英語が出来る人なら是非モントリオールに来てみてください。

最近では日本のゲーム業界で経験があるという方も少しづつですが増えてきています。