身近に癒される芸術セラピー -2ページ目

身近に癒される芸術セラピー

日々の生活にとり入れる
こころを表現する癒しのエッセンス

こんにちは。プロフェッショナル心理カウンセラーの溝俣です。
「アナと雪の女王2」を次女と一緒に観に行ってきました。


今回の物語は、どうして自分が生まれてきたのか、なんのために生きていくのか、そこにどんな意味があるのか。
誰でも一度は考えたことがあることがテーマとして描かれていました。
エルサもアナも物語の最後には、自分にふさわしい場所で生きていくことになり、しっかり統合感を味わえる作品になってました。

登場人物たちに自分の歩んできた道を重ね合わせ、かつての自分を映し出す…それはドラマセラピーそのものだと思います。
今回、私はエルサが劇中でうたう「みせてあなたを」にかつての子どもだった自分を映し出していました。

子どもの頃の私は、ひとつ下の妹より体が小さく身体能力も劣っていて、同い年の子が当たり前にできることをこなすことがとても大変でした。
私は人と違う、普通じゃない、どうしてなのかと思っていました。
そんな風に悩んでいたからこそ今の自分があり、カウンセラーという職業を選んだのだと理解しています。子どもたちとかかわる仕事をしているのも、そういう経験があったからだと思います。

エルサは自分が何者であるかを理解するために、こころの声に導かれるまま、未知なる旅へと向かいます。
途中で荒れた海に行く手を阻まれながら、あきらめずに何度も海を越えようと挑戦する…

そんなエルサの姿に、今までの自分を重ねていました。
挑戦を乗り越えた先には、自分がずっと探していたその答えがありました。
自分がなぜ生まれてきたのか、その背負っていたものを理解できたとき、エルサは自分にふさわしい場所で、自分らしく生きるという生き方を選択したのだと思います。

隣で観ていた次女は、前作のときは小学生で、ただオラフがかわいいと言っていましたが、今回は観終わってこんなことを言っていました。
これから起こることがわからないから、オラフは楽しそうにしているんだね…

彼女にもオラフが感じている不安が伝わっていたのだと思います。そして、今まで不登校を経験し自分の原点を見つけることがなんであるのかを、彼女なりに感じているのだと思います。
エルサが自分にふさわしい場所を見つけたように、次女も彼女にふさわしい場所で、自分らしく生きていく方法を見つけてくれる力があると、私は信じています。