すごいのは私の廻りのひとたちであって、自分ではない。
40代になり道がすっきりとしてきた。
出来ないことは仕方がない。
諦めることも大切。
でも私はしつこいから、図々しいから、どうしても手を放せないものがある。ことを知った。

最近無性にしゃべりたい台詞がある。
先生、ありがとうございました。

両親からこの身体をもらったとすれば、先生からは翼をいただいた。自分を信じ、どこへでも行ける立派な翼を。
私は元気です。6年前より健康です。
自分のおもうようにはいかないけれど、まだ欲張っています。私らしい人生だとおもうけれど図々しいですね。
辞めたなんて言ってないんです。ただあれもこれもやりたいことがあって、優先順位が変わってきて。
このままフェイドアウトかな……と思ったこともあったけど完全に足を抜けなかった。
今日また強く引き戻されてしまった。
演劇。血が騒ぐ。
先生にお礼を言わないととおもって。
でもそこにもう先生は居なかった。
もう天国で朝倉先生たちと演劇の話をしているんでしょうね。
私、前しか見えてなくて。
でもこの4日間だけは先生と初めて渋谷で出会った日、高輪台でWSに行った日、逆立ちさせられた日、帰りみちで演劇の現場へ誘ってくださったこと、たくさんたくさん思い出した。
『小さな歳月』。私の一番好きな戯曲を読み返した。
いつも見透かされているようだった。だから先生の前では嘘はつけないし、飾ることもできない。
大好きだったというより、信じていた。演劇の世界にいる信じられる大人だった。
優しかったというより、愛を感じた。演劇を好きな人間を平等に愛してくれていた。

先生の演劇に出逢えてよかった。東京に来てよかった。ちょっとお別れするには早すぎたけれど。
テアトル新宿にて。
昨年8年振りに再会した彼女の映画。

感じたこと。
本気で一生懸命のひとは美しい。たとえそれが自己満足でも、小さなことでもいいのだ。