家族構成は女房、中学生の娘、小学生の息子と私の4人家族。休日にはたいていは揃ってご飯を食べる。 私の食事はダイエット食品。わずか1分で終了。夜は大好きなビールも飲まない。家族が食卓で夕食を食べているのを背に、テレビを見始める。テレビでは、食べ歩き、ラーメン特集、CMでもビールをごくごく、焼肉ジュウジュウとシズル感あふれる映像が流れる。なんとも食べ物が出てくる場面が多い。後ろで女房が「ダイエットなんかしていないで、少し食べたら?」と優しくそそのかす。女房は私が空腹になるとどうなるのか、よーく知っているのだ。空腹になったときの私は人が変ってしまう。女房はそれが怖いのだ。どう変るのか・・・
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すきっ腹を抱えながら、銀座の街を歩いていると、突然目の前がピンク色に変わり、大粒の汗が噴き出したのだ。息が荒くなり、数寄屋橋の交差点を渡ったところで、座り込んでしまった。いわゆる「低血糖」という奴だ。デブは空腹に弱い。ふつうの身体なら一食や二食抜いたところで、「あー腹へったなぁ」で済むところ、朝飯を抜いただけでろれつが回らなくなったりフラフラしたりする。なんせ100㎏の身体を動かすには大変なエネルギーが必要なのだ。したがって、エネルギー補給は頻繁に行わなければ日常生活は賄えないというわけ。超肥満体の人がダイエットをしてもなかなか成功しないのは、こういうわけである。
調査によると、ダイエット4日め以降から体脂肪をエネルギーに変換してくれるというから、丁度過度期。ダイエットが3日坊主で終わるというのも、自然の理である。つまり、4日めが第一のハードルなのである。
こうした事を数寄屋橋の交差点脇に座りこんで、荒い息をつきながらクラクラする頭で考えているうちに、少しメマイも治まってきた。(ちなみにこの間15分程度だが、明らかに具合の悪い男がはぁはぁ言いながら大粒の汗を出して座り込んでいるのに、誰も声などかけてくれない。数メートル先には交番もあるが、まったく無視である。都会ってこんなものっす・・・)
喫茶店までそろりそろりと歩いていき、コーヒーをオーダー。砂糖を4杯。糖分をたっぷりと取ると、メマイは嘘のように治まった。第一のハードルを見事に抜けたのだ。
以後ダイエット中はキオスク限定販売の特濃コーヒーキャンデーを携帯し、危急の時に備えるようにした。こうして、一週間なんとか頑張った。しかし、次の休日、もっとつらい試練が待っていたのだった。
無事ダイエット体験も引越しも終わった連休明け。せっかくなのでダイエット続行中。私の場合、朝飯はたっぷりと食べる。会社に遅刻しようが腹いっぱい食べる。幸い超早食いの上、目覚めて10秒後には胃袋全開状態になるため朝飯は5分で完了。とはいえ、ダイエット中なので腹5分目におさえてた。ものたりなさを覚えながら、会社でデスクワーク。昼はダイエット食品ですませて、午後打ち合わせに銀座へと出かけた。打ち合わせも終わり、有楽町の駅へと急いでいた時、突然私の身体を異変が襲った・・・。