「発達障害の子の立ち直り力 レジリエンスを育てる本」を読んだ。

 


「レジリエンス」とは、「立ち直る力」「心の回復力」を意味する言葉。

 


これはどんな子どもにも必要な力ではあるが、得意なことと苦手なことがはっきり分かれている発達障害の子たちにとっては、どうしても日頃から生活上の困難に直面することが多くなるため、特に必要な力であるとのこと。


 

この「レジリエンス」は、自尊心とは少し異なり、成功したり褒められることでも身につくが、物事が上手くいかない時にも、自分や周りのことを信じていける力となって、自分を支えてくれるようになる。


 

つまり、「自分自身で回復していく力」という意味で、周囲にそれほど左右されない、自己肯定感、自分を信じられる力にもなっていくのだと思う。


 

この力が思春期になる前に上手く育ち、周囲の理解と支援があれば、「抑うつ」「不安」などの二次障害になることも防げるようになる。

 


その「レジリエンス」を身につける方法が、本書では、イラストや漫画とともに分かりやすく、四段階に分かれて描かれてある。


 

第一のステップはまず、生活習慣を整え、生活を安定させること。


 

安定的サポートが、こどもの安心感、心の発達に繋がっていく、というのは、実体験からもものすごく納得できる。

(息子は睡眠不足、体調不良になると感覚過敏が発動、不安感にもてきめんに影響する)


 

しかし不安感は常に持っている息子なので、やはり二次障害的なものはすでに出ていると言っていいかもしれない。

 


今こそこの「レジリエンス」を親子で身につけ、息子をサポートする必要性を強く感じている。