【封印】





 季節の変わり目

 考えるひとつに

 いままでの物語を

 机の奥に終おうか

 悩む日々が続く



 半袖のブラウスか

 長袖か

 そんなどちらでも

 少し我慢すれば

 済んでしまう

 そんな

 他愛もない出来事に

 季節の変わり目は

 容赦なく隙をつく






 「新たなる

 封印紙を探しては

 いけません」






 お祈りの詞が

 こだまする



 わたしの頭の中で

 小さい声だけど

 しっかりした声で












 こだまする












 いま封印紙を握り締め



 泪の意味を

 探している




























 。








 貴方の唇に

 初めて触れたのは

 太陽が頂きに touch した


 暑い陽射しの時間でした



 ビル27階の lamp が点滅し

 何事もなかったように

 あたたかな

 唇を離して

 room key を差し込んだ



 遮光 curtain から

 エアコンの風に乗って

 落ち葉のように

 陽が降り注ぐ

 ほの暗い部屋



 貴方は

 Bed を素通りして

 大きな curtain を

 開け放った





 「耳噛むの?」

 この前電話したとき

 悪戯な気持ちが

 声になっていた



 「噛んで欲しい?」

 いきなり

 首筋から

 螺旋のように

 甘い吐息が絡み付く



 予期しない出来事に

 躯は反応を躊躇し

 渋滞した車のように

 ハザード lamp を点滅させ


 固まった




 「アン~」

 思わず

 絞った声が

 tone を高くして

 部屋に響く





 初めて言葉を交わした

 梅雨空から

 月は満ちる・欠けるを

 何回繰り返したのだろう



 開け放った

 レースの curtain から


 漏れる西日がまぶしい





 Bed 端に腰掛け

 貴方の指先に

 視線を集中させた