漫画を語る・その32『雑居時代』 | 夕焼けのむこうの国

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日々の生活で感じたことや、ふと思いついたことを、気ままに綴るブログです。

 

 

氷室冴子さん原作の、山内直美さんによる漫画です。

 

ストーリーは、啓明高校開校以来の才媛と謳われる、非の打ちどころのない才色兼備「倉橋さんちの数子さん」が、実はものすごい

二重人格者で、憧れの叔父様と結婚するためにドタバタを繰り広げるというコミカルな話です(笑)

 

そこに、受験生(浪人生)の勉と、漫画家志望の同級生・家弓と、ホモ(今ならゲイと表現するんでしょうか)の鉄馬が絡んできて、テンポが良くてとっても面白いんですよね。

時々読み返したくなって、読むとすごく元気が出ます(笑)

 

ですが、いろいろツッコミどころもあるんですよね~。

 

まず、数子さんが小さい頃から妻の座を狙っていた叔父の譲氏ですが。

実の叔父とは結婚できないと思うのですが…。

まさか、聡明な氷室冴子さんがそれを知らないハズは無いと思うんですけどね~。

この作品を読んだ人は、誰もが疑問を持つと思います(^_^;)

せめて、義理の叔父、とかにできなかったのかな。

 

それから、落ちこぼれの問題児・家弓と、優秀な数子さんが同じ高校っていうのも、ちょっと疑問なような(^_^;ゞ

 

数子さんなら、きっと道内一の進学校とかに通ってそうなのに、家弓と同じ高校っていうのは…。

 

それとも、家弓は啓明高の中では落ちこぼれだけど、そこそこ勉強はできるのか??

 

しかし、与えられた自分の役割はいつも完璧にこなす自信家の数子さんが、見てて愉快痛快で、気持ちが良くてほんとに面白いんですが、なぜかただ一人、譲さんの妻の清香にだけはかなわないんですよね~…Σ( ̄ロ ̄lll)

 

あの数子さんをいつもやりこめる清香は、ある意味最強というか、ほんとにすごいんですけど、でも見てて数子さんがかわいそうだし、やっぱり読者としてはなんか悔しいんですよね~((-_-。)

 

せめて一度くらい清香をやりこめられれば…。

 

しかし、譲氏は清香のどこが良かったんでしょう。

あぁいう、個性の強い女が好きなんでしょうかね。

案外、数子さんが自分を取り繕わずに最初から素のままでいた方が、譲氏の好みに合っていたんだったりして…(^_^;)