漫画を語る・その24『虹色のトロツキー』 | 夕焼けのむこうの国

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日々の生活で感じたことや、ふと思いついたことを、気ままに綴るブログです。

 

 

 

昭和初期の満州国を舞台に、日本とモンゴルのハーフの青年が、時代に翻弄されながら大陸を生き抜いていくストーリー。

 

安彦良和さんの作品は、どうしてもみんな主人公は幸せになれないのですね…( ´△`)アァ-

 

できれば、ウンボルトが戦地から無事帰還してきて、麗華と平穏で幸せな家庭を築く姿を見たかったです。

 

きっと当時は、こういうウンボルトのような生き方をせざるをえなかった若者が、たくさんいたのかもしれないですよね~。

歴史上有名な人だけが名を残して、名も無いまま亡くなった人や、親の素性もよくわからないまま孤児として取り残された子ども達がたくさんいたのでしょうね…。

 

でも、麗花も、戦場まで男を追いかけて行っちゃダメだよ~。

女連れで戦場を駆け回れるわけないじゃないか。

足手まといになるだけだから(^_^;)

 

でも、あの時戦場で麗花と再会できなかったら、ウンボルトは麗花のお腹の中に自分の子どもがいるということを知らないまま死んでしまうことになったわけで。

結果的にあの再会が最期の別れになったから、あの時再会できて良かったのでしょうね(T_T)

 

戦後、一人で息子を育てた麗花は、どんな思いだったか…。

でも、天涯孤独でたった一人よりは、ウンボルトの息子を育てるっていう使命があった方が、きっと麗花も強く生きられたのでしょうね。

息子を支えに。

 

とっても読み応えがあって面白かったです。

悲しいストーリーでもありましたが。

ここ数日は、『トロツキー』にどっぷりハマってしまいました(^_^;)

 

ウンボルトと麗花に感情移入し過ぎて、日常生活にもどりずらい。