2nd Revolution
序章から読む
ふと考えてみる。好きだと想う気持ちはどこから来るのか。
いつから好きだったのだろうか。
それはとても自然で、とても突然なことだったように思う。
目を閉じると、笑顔が浮かぶ。
愛しくて、四六時中傍に居られないものかと思う。
甘酸っぱい想いが胸に溜まり、溜め息に変える。
冥王カオスの宣戦布告から始まった星を賭けての戦争は、カオスの精神を支配していた初代冥王の力を、天帝の力に目覚めたグレンら6人の歌で消し去ることによって終結した。
人間の国の城へ帰還した英雄達を迎えた隊員達の歓喜の声がやっと静まると、国王・ジルは執務室に入るように皆に勧めた。
「完全に封印する事ができなかった初代冥王、逃亡したカーマインとまだ解決していない問題はあるものの、全員よく生きて帰ってきてくれた。今一度、重ねて礼を言わせてくれ。ありがとう」
そう言うとジルは、6人と順番に固い握手を交わした。
「私も確信したよ。君達の歌は、星を救える。近いうちに、アレックス率いる新部隊を正式に結成しようじゃないか」
高揚したジルの熱っぽい言葉を拾い、すぐにアレックスが冷静に続いた。
「そうしたいのは山々なんだが、まだ解析できていないことがある。それに、グレンと姫さん、姐御が力に目覚めたことで何かが変わっているかもしれない。あと少しで掴めるとは思うから、結成や人選はそれからにさせてほしい」
なるほど、とジルは小さく独りごちた。そして何か閃いたように新しく言葉を紡ぎだした。
「では、期限を決めよう。だらだらと解析に時間をかけていてはいざという時に間に合わない可能性もある。2ヶ月後。2ヶ月後に、今回の戦争が終わったこと、新しい部隊の結成を祝して宴を開こうじゃないか」
ジルの提案に、アレックスは一瞬目を細めた。正直、結果が必ず出せるか先の見えず不安がよぎった。しかしすぐに、アレックスは凛と胸を張って答えた。
「分かりました。必ず2ヶ月の間に結成まで持っていきます」
「よし。頼んだぞ」
そう言いながらジルはアレックスの右肩を力強く掴んだ。
アレックスの答えに、他の5人の面持ちも引き締まる。
「では、もう固い話は抜きにしよう。今日はもう休みなさい。」
ジルの言葉に、先程の緊張が解れ、笑顔が浮かぶ。灰猫は顔を輝かせるとジルに駆け寄り、腕を絡ませた。
「わぁい♪お父ちゃん、ありがとう♪」
ジルは愛しそうに目を細め、目尻を下げると灰猫の高いツインテールの間を大きな手で撫でた。
そうしていると、リチャードが若い部下を連れて前へと進み出てきた。
「休め、と言っても君達のことだ。これから呑み屋に行くんだろう?これは私からの餞別だ、力つけて行きなさい」
若い部下は6人に体力回復ドリンク・ケアリーゼの瓶を渡していった。
受け取ると、グレンはわざとシナを作り、自分より小さなリチャードに腕を絡ませた。
「わぁい♪先生、ありがとう♪」
「グレン君のは嬉しくない!離れなさい!」
そう言いながらも、リチャードは笑いながら体を嫌々と揺らすだけだった。
「ほな、行こか!」
ケアリーゼを飲み干し、体力が回復したホークアイは、キリリとした凛々しい表情で、ジルにもたれ掛かる灰猫を見詰めて手招きをした。
それに気付いた灰猫はジルから離れ、ケアリーゼを受け取りながらホークアイの方へ歩み寄った。
「この時間じゃまだお店開いてませんよぉ。一時間後にまた集合しましょ?」
冥界へ発つ前までホークアイに対して警戒した素振りをしていたのに、最終決戦を共に乗り越えたからか、すっかり警戒心を解いていることをパツィーは感じた。その瞬間、急に憤りが腹の底から沸き上がって胸を突き上げる。
一瞬で顔を赤らめて険しい顔付きに変わったパツィーを見てジルはパツィーの背中を軽く叩いた。
「パツィー君も疲れただろう。今日はもう上がって灰猫達と呑みに行きなさい」
「はい!ありがとうございます!」
パツィーはパァッと顔を輝かせ、体を直角に折った。今度はホークアイが惜しそうに顔をしかめる。
「あ…あの…あたし、未成年だからこのまま帰ります…」
麗蘭が珍しくおずおずと控えめな態度を見せる。本当はアレックスの傍に居たいと思うが、さすがに15歳で居酒屋には入れない。
「うぬぅ、残念だなぁ」
つまらなさそうに口を尖らせるアレックスを見て、麗蘭は急に態度を変える。
「べ…別にあんたと行きたいなんて言ってないでしょ!?」
そんな麗蘭にイヴはいつものようにコロコロと鈴を転がすように笑う。
「よし、着替えたら一時間後に正門で集合だ!」
グレンの言葉を合図に、執務室に居た全員が三々五々散っていった。
いつから好きだったのだろうか。
それはとても自然で、とても突然なことだったように思う。
目を閉じると、笑顔が浮かぶ。
愛しくて、四六時中傍に居られないものかと思う。
甘酸っぱい想いが胸に溜まり、溜め息に変える。
冥王カオスの宣戦布告から始まった星を賭けての戦争は、カオスの精神を支配していた初代冥王の力を、天帝の力に目覚めたグレンら6人の歌で消し去ることによって終結した。
人間の国の城へ帰還した英雄達を迎えた隊員達の歓喜の声がやっと静まると、国王・ジルは執務室に入るように皆に勧めた。
「完全に封印する事ができなかった初代冥王、逃亡したカーマインとまだ解決していない問題はあるものの、全員よく生きて帰ってきてくれた。今一度、重ねて礼を言わせてくれ。ありがとう」
そう言うとジルは、6人と順番に固い握手を交わした。
「私も確信したよ。君達の歌は、星を救える。近いうちに、アレックス率いる新部隊を正式に結成しようじゃないか」
高揚したジルの熱っぽい言葉を拾い、すぐにアレックスが冷静に続いた。
「そうしたいのは山々なんだが、まだ解析できていないことがある。それに、グレンと姫さん、姐御が力に目覚めたことで何かが変わっているかもしれない。あと少しで掴めるとは思うから、結成や人選はそれからにさせてほしい」
なるほど、とジルは小さく独りごちた。そして何か閃いたように新しく言葉を紡ぎだした。
「では、期限を決めよう。だらだらと解析に時間をかけていてはいざという時に間に合わない可能性もある。2ヶ月後。2ヶ月後に、今回の戦争が終わったこと、新しい部隊の結成を祝して宴を開こうじゃないか」
ジルの提案に、アレックスは一瞬目を細めた。正直、結果が必ず出せるか先の見えず不安がよぎった。しかしすぐに、アレックスは凛と胸を張って答えた。
「分かりました。必ず2ヶ月の間に結成まで持っていきます」
「よし。頼んだぞ」
そう言いながらジルはアレックスの右肩を力強く掴んだ。
アレックスの答えに、他の5人の面持ちも引き締まる。
「では、もう固い話は抜きにしよう。今日はもう休みなさい。」
ジルの言葉に、先程の緊張が解れ、笑顔が浮かぶ。灰猫は顔を輝かせるとジルに駆け寄り、腕を絡ませた。
「わぁい♪お父ちゃん、ありがとう♪」
ジルは愛しそうに目を細め、目尻を下げると灰猫の高いツインテールの間を大きな手で撫でた。
そうしていると、リチャードが若い部下を連れて前へと進み出てきた。
「休め、と言っても君達のことだ。これから呑み屋に行くんだろう?これは私からの餞別だ、力つけて行きなさい」
若い部下は6人に体力回復ドリンク・ケアリーゼの瓶を渡していった。
受け取ると、グレンはわざとシナを作り、自分より小さなリチャードに腕を絡ませた。
「わぁい♪先生、ありがとう♪」
「グレン君のは嬉しくない!離れなさい!」
そう言いながらも、リチャードは笑いながら体を嫌々と揺らすだけだった。
「ほな、行こか!」
ケアリーゼを飲み干し、体力が回復したホークアイは、キリリとした凛々しい表情で、ジルにもたれ掛かる灰猫を見詰めて手招きをした。
それに気付いた灰猫はジルから離れ、ケアリーゼを受け取りながらホークアイの方へ歩み寄った。
「この時間じゃまだお店開いてませんよぉ。一時間後にまた集合しましょ?」
冥界へ発つ前までホークアイに対して警戒した素振りをしていたのに、最終決戦を共に乗り越えたからか、すっかり警戒心を解いていることをパツィーは感じた。その瞬間、急に憤りが腹の底から沸き上がって胸を突き上げる。
一瞬で顔を赤らめて険しい顔付きに変わったパツィーを見てジルはパツィーの背中を軽く叩いた。
「パツィー君も疲れただろう。今日はもう上がって灰猫達と呑みに行きなさい」
「はい!ありがとうございます!」
パツィーはパァッと顔を輝かせ、体を直角に折った。今度はホークアイが惜しそうに顔をしかめる。
「あ…あの…あたし、未成年だからこのまま帰ります…」
麗蘭が珍しくおずおずと控えめな態度を見せる。本当はアレックスの傍に居たいと思うが、さすがに15歳で居酒屋には入れない。
「うぬぅ、残念だなぁ」
つまらなさそうに口を尖らせるアレックスを見て、麗蘭は急に態度を変える。
「べ…別にあんたと行きたいなんて言ってないでしょ!?」
そんな麗蘭にイヴはいつものようにコロコロと鈴を転がすように笑う。
「よし、着替えたら一時間後に正門で集合だ!」
グレンの言葉を合図に、執務室に居た全員が三々五々散っていった。
第二章、連載開始しました!
毎週火曜日に更新いたします。
小説の設定等
小説専用blog
深雪美貴
http://miyukiyoshitaka.web.fc2.com/
mixiページ作りました
http://page.mixi.jp/view_page.pl?page_id=208474

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