皆様こんにちは

ミユキのユキです

本日も、先週に引き続きウールについてのお話をしたいと思います

ウールは髪の毛や皮膚と同じアミノ酸からなるタンパク質で、表皮と皮質部からなっています。

「キューティクル」のようなもので、これは「スケール」と呼ばれています。

ウールが伸びたり縮んだりするのは、表面にあるスケールが絡み合うからなんです

特に水に濡れた場合はスケールが膨張してより開いてフェルト化します。

ウールは天然繊維の王様と言われているほど優れた性質を持っています。

そんなウールの良さは何からきているのでしょうか？

まずは、クリンプ（ちぢれ）です。

ウールが暖かいのは繊維のクリンプ（ちぢれ）に空気を含んでいるためです。

空気の含有量が大きいため熱伝導率が低く、冬は外気をシャットアウトし、夏は暑い外気の影響を受けにくくなっています。冬は暖かく、夏は涼しいなんて最高ですね！

ウールの表面は水を弾く撥水性があります。

吸湿性も高いので、湿度の高い日本の夏の気候にも最適です撥水性があるため汚れがつきにくいのも特徴です！

また、ウールはばねのように元の状態に戻る回復力と弾力性を持っています

そのため、シワになりにくく型崩れしにくいんだそうです

シワになりにくくコシもあり強い天然繊維の王様と呼ばれるのに納得な条件が勢揃いしていますね

ウールは優れた性質を持ちながらとってもエコな繊維でもあるんです

ウールは土中の微生物によって生分解され、分解された成分は植物の大切な栄養として土に還ります。

ウールの綿を土に混ぜている様子

御幸毛織は、こうしたウールの可能性を活用するため「WOOL NO HATAKE」プロジェクトを開始いたしました

土にウール綿を混ぜて育てた野菜

「WOOL NO HATAKE」プロジェクトについて、詳しくはこちらをご覧ください

他にも、ウールには燃えにくい、色が深いなどの特徴がありますが、「糸や生地で変化をつけやすい」という特徴もあるんです

ウールは繊維同士が絡まりやすく、様々な種類の糸を作り出すことができます。

生地の整理加工前と加工後で劇的に変化させることができるため、素材としても可能性が無限なんです

御幸毛織の四日市工場で行っている整理加工については、下記バーチャル工場見学にて詳しく掲載しておりますので是非ご覧ください

次週もお楽しみに

ウールの雑学②