遠くから微かに聞こえるかのように唄が響いている。どこに居ても同じように聞こえ、まるで世界が唄のベールに包まれてるかのように、晴れた日には陽気に、雨の日には哀しげに聞こえる唄が…


キミを知ってる

視た事も会った事もない遥か昔から、ボクは知っていた

何を示していたのかも知らずに…

この想いが何なのかも解らずに…

ただただキミの唄に焦がれ、ボクはキミを探し求めてしまった

キミの想いや願いに気付かずに…

肝心な時、ボクは間違いを選択してしまう

この時もボクは間違いを選択してしまっていたようだ

木漏れ日のように静かに暖かく微笑んでいたキミを泣かせてしまった

頬を伝うその雫が涙というものだと知らなかった

だからその雫を止めるすべも判らず、ボクは泣くキミをただただ見つめてる事しか出来なかった

世界が…自然だけがキミを守っている

頬を伝う涙を隠すようにキミの周りだけ雨が降り出す

キミの弱さを隠すようにキミの周りだけ霧が立ち込める