今月の14・15日で10ヵ月に渡って行われた川崎でのトリガーポイント研究所「指導者養成講座」が終了しました
あっという間の10ヵ月で、終わる事が寂しいくらいです。また来月間違って川崎に行ってしまいそうです(笑)
講座の内容は大変勉強になり、たくさんの刺激を受けましたが何より私の財産となったものが同じ講座受講生の皆さんとの出会いでした。
最終日の講座では二日間の講師認定試験でしたが、皆さん本当に研究熱心の勉強家揃いで、佐藤式トリガーポイント療法のすそ野が更に広がっていく事を確信しました。
今、痛み医療が変わろうとしております。痛みの問題が「構造的要因」から「機能的要因」にようやく変わろうとしております。
痛みには急性痛と慢性痛があり、慢性的な痛みには様々な視点からのアプローチが必要となります。
なぜそうなるかと言えば、痛みはレントゲンやMRIには映らないからです。もうお分かりの方もたくさんおられると思いますが、ヘルニアや狭窄がおこっていても痛みが出ない方もいるという事実が挙げられます。
現在、慢性痛で悩まれる方が全国で2000万人を超えていると言われております。このような例をとってみても、なぜ慢性痛患者が増えているのか現代医療の問題点が浮き彫りになると思います。
ではなぜ慢性痛はいろいろな視点から診る必要性があるのかと言えば、痛みは「生理(身体)」 「環境」 「心理」と様々な要因が重なって「慢性化」するからです。
痛みは最終的には「脳」で感じるものなので、不安・怒り・恐怖などの感情が更に痛みが増す原因となったりします。しかし、こういった「負の感情」が身体のトラブル(首や肩の筋肉や筋膜)から起こっている可能性もあります。
痛みは心理的要因がもちろんあり、運動療法・認知行動療法などが大変効果的と言われておりますが、そういった療法の中に筋筋膜性疼痛症候群の視点や筋膜連鎖(アナトミートレイン)、関節機能障害、内臓機能低下、ビタミン・ミネラル・鉄分不足などの視点が加われば、更に痛みで悩み苦しんでおられる方のお力になれると思います。
痛み医療の取り組みに卒業も終了もなく、またここから新たなスタートと感じた講座でした。
受講生の皆さん、お疲れ様でしたm(__)m
佐藤式トリガーポイント療法はトリガーポイントを鎮静化させる「局所的療法」では無く様々な視点や手技を組み合わせた「全体バランス調整」を行える療法です。
とにかく慢性痛には「総合医療」だと思います。
こういった事をより多くの方に知って頂き、痛みで悩み苦しんでおられるひとりでも多くの方の「希望の光」となればと思います。