Q 乳がんで手術し、乳腺にがんは残っていません。その後、肺にだけ転移したがんが見つかりました。
手術はできません。この場合の抗がん剤等も含めた治療は……
① 乳がんの治療を行う
② 肺がんの治療を行う
③ 全身がんの治療を行う
④ それ以外の治療を行う
」(引用させていただきました)
癌を患ったことや身近で癌を一緒に考えた
ことのある人であれば自明かと思いますが
(早期とかで、転移のことまで考えない
方々だと案外知らない方もいらっしゃる
でしょうか?
局所進行、ステージ3、それも3Cまで
進行していた私は、比較的最初の頃に
乳癌について調べ、すぐに知りましたが…)
癌と無関係に生きている方々、
治療などを具体的に考える必要のない
方々だと、
乳癌の「肺転移」を「肺がん」と勘違い
あるいは呼ぶ方々も、
ブログで時々お見かけしますよね。
乳癌の「肺転移」と「肺がん」の違いを
知らない方々もいらっしゃるのかな、
ということを、
思い出させていただきました。
私が昨年、CTで肺に映った影が、
増大するようだったら
(癌だったらってこと)
乳癌の肺転移なのか肺がんなのか、
(乳癌の肺転移であれば、
HER2なのかトリネガなのか、
肺癌だったらどの種類か)
を生検して確認したい
と昨年、影が映った直後の記事に書いた
(主治医とのやり取りで書いたかな)
のは、
標準治療と言っても、
それぞれ治療が違うからです。
乳癌は、転移した先(例えば肺)でも、
乳癌の性質を持ったまま
(肺癌とは性質が違います)
なので、
乳癌の治療をします。
※乳癌の転移だったら他にも転移が
潜んでいる可能性が高いため、
まず全身療法の抗がん剤(HER2であれば
抗HER2薬)治療をするのが標準治療ですが
~単発だったら手術も検討したい、かな
乳房の手術よりは躊躇もあるけど~
肺癌の早期であれば増える前の根治手術
を検討したい
抗HER2薬や
免疫チェックポイント阻害剤など
癌腫を超えた、
共通の特徴をターゲットにした薬剤
についても、
基本的には原発の癌腫毎に臨床試験
が組まれ、
癌腫によって、認可状況が違います。
※昨年、キイトルーダ(ペンブロリズマブ)が
標準治療のない固形がん全てに
(MSI-Highの患者のみですが)
迅速承認されたのは画期的でした…。
今後、そういう薬剤開発の流れに
なっていくのかもしれませんが…。