ご訪問ありがとうございます。
医療の進歩、最新の医療を正しく理解し
玉石混淆の情報で怪しい治療に流されない
ためには、
まず、「標準治療≒保険診療」を
知っておこうよ、押さえておこうよ、
ガイドラインをツールとして
それぞれの治療のメリット、デメリットを
主治医と話し合って
(場合によっては、セカンドオピニオンも
受けて)
患者自身が納得して治療選択する、
場合によっては、人によっては、
先進医療や臨床試験も検討してみる、とか
その上で、代替療法(補完療法)は、
追加で、考えようよ
※その上で、
年齢や基礎疾患や、癌の種類、状態や
それぞれの価値観で、
選択は変わってくるのだと思います。
という主旨で
⚫標準治療(≒保険診療)とは何か、
乳癌治療の目的と概要
⚫標準治療(≒保険診療)の
具体的な治療手段、各論として、
手術、薬物療法、放射線療法
について、再掲してきました。
直前の記事で、某掲示板に書かれた
乳癌治療への無知あるいは誤解からかなぁ?
と思われる、
心無い書き込みをご紹介し、
一昨年書いて昨年再掲した記事
を再掲しました。
『【再掲】
時々、
(最近乳癌基礎シリーズを再掲してきたので
頻度が上がってますが…)
リブログさせていただいている
広島大学病院乳腺外科ブログの
舛本先生が、
遠隔転移の仕組みと、術後薬物療法の
目的、なぜ必要かを
分かりやすくご説明下さっている記事を
ご紹介リブログさせていただきます。
【私のブログの読者さん向けの
私のコメント】
「医師でもないのに」と叩かれ続けますので
乳腺専門医のブログ記事を、
リブログさせていただきました。
(同じことを書いても、医師が書けば
納得するし、医師ではない私が書けば
叩く、という方々も一定数、相当数かな?
いらっしゃるようですので…)
「
手術前のPETやCTの検査で転移が
見つからなくても、
転移なしと保証できないのです。
(中略)
術後病理結果から、
再発リスクや
薬物治療で再発リスクを低く出来る可能性
を予想出来るのです。
」(引用させていただきました
私のブログの色:医学的事実~ポジティブ、
ニュートラル~青、医学的事実~ネガティブ~赤
を付けさせていただきました)
早期発見、早期手術で
患者集団の癌が治る率(再発転移しない率)
を高めているのは
統計が示す事実です。
が、100%ではないから
術後の薬物療法の研究が続けられて
いるのです。
その薬物療法も、
「再発リスクを低くする可能性」
を求めてする治療であり、
残念ながら、
転移しないと保証できる治療ではない
のです。
※私は、術後補助化学療法を、
否定的に書いているわけではありません。
最も確率の高いことがエビデンスとして
示されているのが標準治療です。
癌治療は、それほど単純なものではない
ということがご理解いただけるでしょうか。
掲示板書き込み曰くの
健康体(?)だから治療しないとか、
健康体じゃない(?)から治療する
とかいうものでもないのです。
治療中だから癌患者で、
無治療・経過観察だから癌患者でない
と言って叩いてくる方々
もいらっしゃいますが、
例えば、
乳癌の中で多数を占めるホルモン陽性乳癌の
術後補助化学療法の一種である
ホルモン治療は5年とか10年とか続くの
でしょうが、
叩いてくる方曰くの
「
ホルモン治療中だから、
まだ治っていない癌患者で?
ホルモン非反応(陰性)だから
ホルモン治療が効かない、
ゆえに無治療、経過観察の罹患者は
治ったから癌患者でない?
」
というのは、
乳腺外科医の舛本先生も
お書きになられているように、
医学的には
全く理解が正しくない(はず)です。
もっと言うと、
患者集団の統計、エビデンスで言えば、
乳癌の多数を占めるホルモン陽性、
(HER2陰性)の乳癌は、
元々進行が穏やか、予後が良く、
ホルモン治療でさらに再発転移リスクを
下げられる可能性があり、
予後が良いのです。
患者集団の統計、エビデンスで言えば、
ホルモン陰性だと予後が悪い、
HER2陽性だと予後が悪い
(抗HER2薬が効けば予後が画期的に
改善されてはいますが…)
だから、
予後が悪いと予想される乳癌患者は
(私の乳癌は、こちらに該当します)
何か再発転移リスクを下げる治療があれば
治療できればいいのにと思いますし、
新薬が開発されて使えればいいのに、
とも思います。
※日本の保険診療の仕組みと保険財政などを
踏まえると、それも、なかなか難しそうなので、
初期治療を終えて経過観察してきた、何だかんだ
4年は経過した私自身は、
現時点では、転移した場合の転移後治療を
検討しています。
転移の早期発見・観察・対処、
臨床試験も視野に入れ、治療選択を。
(肺も著変なしではあったので、
乳癌に関しては、差し迫った状況からは、
また少し離れ、余裕ができましたが…。)
そのために、治療の開発状況も、まずはネットで
ウォッチしています(石や藁よりは、乳癌の臨床研究
をしてきている専門医の臨床研究を)。
勿論、再発転移リスクを下げる画期的な治療が
認可されたとして、追加で治療できる可能性が
あるとして、対象者か否かを検査できるとすれば
検査していただきます。今はないですが…。
(副作用のリスクとの見合いですが…
致死性の副作用でなければ、
再発転移リスク低減のための治療であれば
その確率がそれほど高くなくても
私は追加したい考え方です
~副作用リスクを重視する方も
いらっしゃるでしょう、
それも、人それぞれ~
そして、自分に間に合わなくても
今後の同様の患者のために
治療が開発されることを期待しているし
よい臨床試験結果の出た薬剤があれば
自分事のように嬉しく感じます)
そういう感情を持つことや、
一罹患者として、
医学的根拠や医学・医療の現実、限界を
十分理解した上で、
(反することは書いていないです。
医師ではない、ので、逆に、
相当気を遣って書いています。
癌患者、癌罹患者、あるいは将来の
罹患者かもしれない読者さんに、
命に関わる、医学的に誤ったことを
伝えてはいけない、と思う、
発信者の心構えとして。)
自分の乳癌とどう向き合い、
どう考え、どう対処するか、
医療の限界
(私は、加えて、個人的な特殊事情として、
人間系の不可解な出来事もあったから、
そちらの方が医療不信に陥りかけた、
気持ちのやり切れなさというか、
感情面の折り合いをつけるのが難しくはあったかな…
医療、病院不信に陥るのが最も怖いことだと、私は
思います。癌を緩和等の医療も無しで済ますのは
普通は非常に難しいと、私は思いますから。
私は病院、医師に恵まれ、医療不信、医師不信
には陥りませんでしたが、陥ってもおかしくない、
寄り添うとか気持ちとか、医療の不確実性とか
そういうレベル感でないことがあったのは、
事実なので…。
なぜ書いているからというと、特殊事情が上乗せ
されて、さらにリスクが高くなっている点を、
一般論とは、さらに若干異なるから、そこは留意
して誤解のないように読んで下さいね、という意図
が主です。
まぁ、いずれにしても、戻ってやり直せるわけでは
ないし、元々再発転移リスクの超高いHER2タイプの
ステージ3Cではあったし、その状況から先を考え、
対処するしかないことに変わりはない…。)
と、
どう感情的な折り合いをつけてきているか
どういう感情を持っているか、
を、自分のブログに書いたからといって、
叩かれなきゃいけない筋合いなど、
どこにもないと、私は思います。
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