手術が先か、抗ガン剤が先か 1 | HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

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HER2タイプ乳癌のこと、治療のことなどを書き残しておこうと思います。温かい目で見守っていただければ、幸いです。アメンバー申請、コメント、メッセージ、リブログについては、「はじめに(私のスタンス)」テーマ内の記事をご一読下さい。

2014年6月30日(月)

6月27日(金)に乳癌の確定診断を受け、
乳腺外科の主治医T先生から、
術前化学療法
    (手術の前に抗ガン剤をすること)
の提案を受けたものの、

抗ガン剤が効かずに皮膚を突き破ることを
最も恐れていた私は、

手術を
先にしなくてよいのか?

でも、
手術で抗ガン剤を先送り
している間に
遠隔転移するかもしれない、

『手術が先か、
   抗ガン剤が先か』、う~ん、
と迷ったまま、
治療を即決できませんでした。

そこで、T先生が入れた(回した)、
腫瘍内科A先生のセカンドオピニオン。

翌診療日の6月30日(月)に急ぎ入れて
いただけたことからして、
ステージⅢCからステージⅣ(遠隔転移)への
進行をギリギリのところで食い止めよう
という、切迫した状況でした。

皮膚肥厚
        (まもなく皮膚を突き破りそうな気配)
腋窩リンパ節転移
        (レベル1からは癌細胞が出ている
         病理検査結果で確定診断、
         画像上レベル2は転移確実、
         レベル3も転移疑い)、
    さらに奥の胸骨傍リンパ節も転移疑い


▼腫瘍内科A先生のセカンドオピニオン
   という名の、術前化学療法説明

混んでいたのもあり、私が診療室に入って、
話を始めてから、初めて先生は私のカルテを
見始めました。

予め検査結果などに目を通してから呼ばれる
乳腺外科の主治医T先生とは、
その辺のスタンスが少し違うようでした。

一般論はネット検索で分かっているから、

「私の癌の場合」について、抗がん剤の専門家
としての意見が欲しかったわけですが、

標準治療について、丁寧に
(でも、ネット検索で分かっている内容。
  病院選びをを短期間にちょっとだけ
  迷いましたから、
  国がん中央、がん研有明、聖路加の
  サイトは真っ先に参考にしましたし…
  がん研有明はFECじゃなくAC、
   国がん中央はドセじゃなくパクリが
   出ていましたので、
   アンスラサイクリン系とタキサン系の
   薬剤の違い、ACじゃなくてよいのか、
   パクリじゃなくてよいのか、は少し
   引っ掛かり確認しましたが、同じような
   もの、という説明でした。)
  
説明していただいた後、
いつから抗ガン剤を始めるかを問われ、
???

皮膚肥厚の画像を見て、
「皮膚浸潤していたら、
  皮膚は手術で取って済む
  ものじゃないから」

まだ、術前化学療法をするって決めたわけ
ではなかったのに、
A先生の、もう決めてかかっている感じに
違和感を覚え、

(受ける治療を
 「決める」のは患者です
  私は、特に、そういう気持ちが強いので)

何だか会話も噛み合わないし、
この先生とは合わないような気がする、
と、直感的に思いました。

「説明(しました)書」に署名を求められ、
  (T先生には3年間1度も求められたことは
   ないので、先生によってスタンスが
   違うのでしょう)
それに対しても、何だか違和感を覚え、

T先生の診療に戻してもらいました。

A先生のために補足すると、
T先生の、重要単語のみ3~5個(行)を書いた
説明書に比べ、
丁寧にびっしり図や文を書いていただいたし
丁寧な説明もしていただいたので、

より多くの乳癌患者(女性患者)には、
とてもよい先生なのだと思います。

ネット検索では得られない、
臨床経験に基づく勘や、感覚的な、
「私の乳癌」に関する見解だけを聞きたかった

でも、抗がん剤が効かなかった場合、
その後、どうなるのか、すぐに手術して
もらえるのかの保証も含めて、
あまり聞けなかった、
  (手術は外科マターだから、立場上、
   言及できなかったのかもしれない)

私には、あまり合わなかった、
と私は個人的に感じた、というだけです。

癌という死に至る病と闘う場合、
相性の合う医師に診ていただくことも、
大きなポイントなのではないでしょうか。

治療は、ある意味、博打みたいなもの。
効く効かない、
後遺症や副作用の出る出ない、

治療してみないと
(治療しないでみないと)
結果は分からない、

選択した、
どちらか一方の結果しか、
結果的にも分からない。

自分が納得できるかどうか、
治療を施す先生を
信頼できるかどうか、

決め手は、それだけのような気がします。

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2018年末にpCRと予後の相関の
メタ解析結果が出され、
  (HER2陽性、特にHER2タイプ、
  トリネガはpCRすれば予後がよい)

ザンクトガレン2019で、
pCRしなかった患者への
HER2陽性の場合、術後カドサイラの追加
・トリネガへのゼローダの追加
のコンセンサスが形成され

予後の悪いHER2陽性やトリネガは
術前化学療法が、よりスタンダードに
なってきたと思います。

私としては、やっぱりね、の一言。
後輩患者さんたちのために、喜ばしい方向
だと感じています。
(2019/10/27 紫字追記)