2004年。
母は帯状疱疹で、福岡市内の病院に入院しました。
担当医が「念のため」と色々な検査をした結果、心臓が悪い事が
わかりました。
心臓の大事な血管が98%詰まっていると言われ、すぐにバイパス
手術をしないと命が危険だと、福岡市内の某大学病院を紹介され
ました。
ここの大学にはバイパス手術で有名な先生がいるから、大丈夫。
担当医はそう言いました。
しかし。
この大学病院で手術してしまったために、母は死ぬまで苦しまな
ければならなくなったのです・・・
名医といわれてる医者でも失敗はある。
それぐらいはわかっているつもりです。
でも、その教授は私たち家族に
「手術は成功しました。」
そうハッキリ言ったのです。
普通、バイパス手術が成功していると、だいたい一カ月ぐらいで
退院できるそうです。
しかし母は、半年経っても改善する様子が見られませんでした。
そして。
大学病院から元の病院に転院するように言われ、私達は言いたいことも
言わせてもらえないまま、転院せざるをえませんでした。
そして。
元々の担当医が発した言葉は。
「バイパス手術は失敗です。」
私達家族は耳を疑いました。
「成功したと聞いています」と言ってみたのですが
担当医はこうも言いました。
「そう言うでしょうね。 でも今更失敗を咎めたところで認める
わけはないですよ。」
自分の無力さを思い知らされた瞬間でした。
この出来事を私は一生忘れません。