生きづらさを、自分流でととのえる
ウェルビーイング的思考100





●読みやすい度
★★★★★

●こんなときにオススメ
幸せに生きていきたい
前向きに生きていきたい
そのためのヒントを、同じ時代に
生きている人たちから聞いてみたい
自分に合う方法が見つかるかも


自らを幸せにするために、
自分だけのものさしで世の中をとらえ、
みずからを励ましている人たち。
その人たちの考え方を
「ウェルビーイング的思考」と呼ぶ。

クリエイターや専門家たちのインタビュー。

私が特に印象的だった人たち。

作家の角田光代さんは、
朝型の規則正しい生活をしているが、
夫は夜型の生活だという。
一緒に朝型の生活をしていたら
倒れてしまったそうだ。
自分に合った方法っていうのを
探ってみなければいけないんだな。

スープストックの社長遠山さん。
自分がやりたいことをやってみる。
やりたければ、未経験でも
「○○だってことにして」始めてみる。
(例えば遠山さんは
アーティストだってことにして、
絵を描いたこともないのに
個展を開いてみるとか!)

甲斐みのりさん。
好きなこと探しをし、加点方式で考え、
自分からおもしろいことを掴みに行く。
おもしろいに変換してだれかに話したいという。
好きなことも、自分から掴みにいかないと
見つからないんだね。

小山薫堂さん
薫堂さんがプロデューサーを務めた映画
『のさりの島』。
天草の方言、「のさり」。
いいことも悪いことも、
それを運命として受け入れる。
コロナのときを経て思うと、
今の時代に必要な考え方かも。


カレー研究家水野さん。
カレー研究家っていう肩書き。おもしろいな。
カレーの学校でカレープレーヤーを養成する。
カレープレーヤーとは、
カレーをきっかけに、いろんな場所に行って、
さまざまな人に会えたり、
楽しい時間が過ごせたりする。
そういうことができる人。
きっかけはどんなものでもいいんだね。

住職青江さん。
自動車のハンドルなどにあえて設けてある、
動作を加えても反応しない
余裕の部分「あそび」。
これがあることでタイヤが自由に動き、
車はまっすぐに走る。
なぜなら、ほんの少しハンドルを
動かしただけでいちいち車が
反応してしまっては、
車がふらふらして非常に危ない。
この「あそび」は、人や社会でも必要。

「自分にとっての100点」を決め、余裕を楽しむ。

「泣きたいときと、泣いた後にたべるもの」
を人生で決めておく

大学教授川上さん。
研究において大切にしている視点「不便益」。
不便だからこそ得られる益。
富士山頂まで一気に行けるエスカレーター…は、
便利だけど、山登りのわくわく感などを失い
ちょっと残念。