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CEAD MILE FAILTE!

アイリッシュの旦那様とのんびり楽しく過ごしています。
物凄く心配性です。そんなトラウマ(?)を抱えながら、
国際結婚とか、その他思いついた事を、
覚え書き程度に書き記して行こうと思っています。

旦那様のお義父様の体調不良の連絡が入ったのは、
かれこれ一年位前だったと思う。

滅多に掛かってこないお義母様からの電話。

「No News は Good News」

と良く旦那様が言っているが、ほんとにその通りだと思った。
お義父様の膵臓に癌が見つかったという。

小さいし転移もしていないという事で、
取り敢えず化学療法に入るとの連絡だったし、
私達も一安心していた。

お義父様は、辛い治療を頑張ってくれた。
状態は悪くもならなかったけれど、良くもならず。
そんなこんなで3ヶ月。。。半年。。。と季節だけが過ぎた。

旦那様は毎週、アイルランドの家族とスカイプをしていたけれど、
お義父様の体調が悪そうだなと感じる事が今年になってから増えた気がする。
化学療法を辞めて、放射線治療に切り替えるとの事だった。

今一、状況が解らないまま、更に時間は過ぎる。
時折、溜まった腹水を抜く為に手術や入院を繰り返す。
それでも自宅で過ごせた事は、お義父様にとっては幸せだったに違いない。

お義母様との間に5男2女の大家族。
うちの旦那様は末っ子。
一番上のお兄様はアメリカ。
それ以外の家族は、みなアイルランドに住んでいる。

昨年のクリスマスは帰省しなかったので、夏休みを利用して1ヶ月程の予定で
旦那様の航空券を予約した。
ゆっくりとお義父様と過ごして欲しいと思ったから。

でも、間に合わなかった。
6月の初旬。
2番目のお義兄さんからお義父様の様態が急変したとの連絡が入った。
慌てて旦那様は職場に有休の申請をして、入国管理局にビザの申請に行き、
格安。。。とは行かなかったけれど、2日後のチケットが安めで取れた。

「間に合って欲しい」

ただそれだけを胸に、旦那様はアイルランドへ飛び立った。
まだ妊娠の事を誰にも告げていなかったので、
私が一緒に行けない事を、きちんと説明して来てねと旦那様にお願いする。

翌日、アイルランドに無事に到着した旦那様は、その足で病院へ。
お義父様は待っていてくれた。
次の日にアメリカから到着する予定のお義兄様の事も待っていてくれた。

それから1週間あまり。
意識は混濁していたようだけれど、お義父様は家族とゆっくりした時間を過ごせたと信じている。

そして6月16日の夜中。
お義父様は静かに天国へと旅立って行った。
77歳だった。

私のお腹の中に新しく宿った命と、天国へ旅立って行ったお義父様。
見せたかった。
抱かせてあげたかった。

お義父様にとっては5人目の孫。
私の両親に取っては初孫。

見せたかった。。。

お葬式を終えた旦那様は疲れきって帰って来た。
遠く離れ過ぎていて、まだ実感が無いという。
私も同じだ。

またアイルランドに帰省したら、いつも通りお義父様がいつもの笑顔で迎えてくれる気がしてならない。でも、もういない。。。

私達の結婚パーティーで、軽快なダンスを見せてくれたお義父様。
クリスマスディナーの後にいつも作ってくれた七面鳥のサンドイッチ。
フランクシナトラが大好きで、いつも酔っぱらうと歌ってた。

私の父とは全く違う、フレンドリーでお義母様と仲が良くて、
楽しくて、子供達の話を良く聞いてくれる素敵なお義父様だった。

もう会えないなんて。
悲しすぎる。

お腹の中のこの子は、お義父様の生まれ変わりだろうか。

そんな事をふと思う。

国際線が発達して来たとは言え、やはり何かあってもすぐにどうする事も出来ない。
国際結婚の厳しさを改めて思わされた。

時間とお金。

こればっかりは、現実どうしようもない。