運命とは、残酷です。
序章
トシサトは、息絶えた。
待って、一人で逝かないで、私を残して、どこに逝こうとするの?
私は、トシサトを揺すった。
揺すっても、頬を叩いても、表情一つ変えないトシサト。
私は、握り返してはくれない、トシサトの手を握り、頬摺りした。
愛してる。
愛してる。
ずっと守ってやる。
トシサト、守ってくれるんでしょ。
ずっと、一緒でしょ。
トシサト。
トシサト。
私は、これが夢であることを祈った。
待って、一人で逝かないで、私を残して、どこに逝こうとするの?
私は、トシサトを揺すった。
揺すっても、頬を叩いても、表情一つ変えないトシサト。
私は、握り返してはくれない、トシサトの手を握り、頬摺りした。
愛してる。
愛してる。
ずっと守ってやる。
トシサト、守ってくれるんでしょ。
ずっと、一緒でしょ。
トシサト。
トシサト。
私は、これが夢であることを祈った。