釣りを知らない君に捧ぐ、、、、。

釣りを知らない君に捧ぐ、、、、。

自分の釣りに関する色々な事柄。
自己満足の為に、あの時の情熱を忘れない為に、
始めは昔話から入ります。後は日記。
釣りの楽しさや、興奮、感動を少しでも解って下さい。

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ナマズの存在を知った日からナマズ釣りを自分の出来る範囲で調べる毎日でした。
調べれば調べるほど自分の「釣り道具」の無力さを痛感しました。
「全然アカン。掛かっても揚げられへんやん。」
買えばいいのですが、職を替えたばかり、収入も減り、当然小遣いは無し。
前の職場の明細を見ると今でも信じられない位働き、稼いでいました。
今思えばアホみたいなものに金使ってましたわ(笑)今の職場も決して貰ってないわけではない(笑)
家庭持ちでチビが二人いたら、、、。
ねぇ、、、。

ある日嫁に「俺、ちょっとずつでも金貯めるわ!」
「どうしたん!?急に?」
「竿欲しいねん。」
「そうなん?頑張って~」

ナマズを釣るためにタックルを揃える。一大プロジェクトが始まりました(笑)
頑張って仕事。頑張って残業。
そんな日が続いたある日、仕事場で
ちょっとこれ作って。と言われたものを作ると、、、。小遣いゲット!(笑)
めちゃめちゃ嬉しかった(泣)
またある日家に帰ると嫁が、
「竿買ってあげるし竿買いにいってき!」
ヨッシャ!(泣)
キャパを調べに調べ、「ナマズ釣り大全」という本に載っている竿。釣具屋で前から狙っていた
メジャークラフトのスライサー。
いつもの川が足場が少し高くブチ抜き易いように少しでも固い方の702H。
これを手にすることができました。
求めやすい価格ながらコイツはやってくれるはず。
やっと闘える。ナマズと。



しかし、季節は、、、冬に入りかけていました。、、、無情。
あきらめずに川へ通いました。
毎週毎週。アタリも何もありませんでした。でも何の苦にもなりませんでした。同じ川を何往復もしました。でも居ません。得るものはちゃんとありましたよ(笑)体力は付きました。確実に(爆)


新年を迎えても、まだ飽きもせず歩き回っていました(笑)
そして2月。突然、見つけてしまいました。いつもより暖かい日でした。
歩きながら何気なく川を見ると、砂底に不自然な物体。砂によく似た色の物体。「あの形って、、、。」
実物をマジマジと見たことはありませんでしたが、ナマズだと直ぐに分かりました。

手が震えたのを今でも覚えています。
タックルの準備は万端。
調べて解ったナマズの釣り方。
「ナマズはトップ」トップとは
トップウォーターの事。つまり水面で釣る。その捕食音に醍醐味が面白く堪らないらしい。
ルアーはナマズ釣り大全に載っていた
ナマジーというルアー。

気持ちを抑えながら投入し、巻くと、、、。無視ですか(笑)
何回やっても無視。
この頃になると投げるのもちゃんと狙った場所へ投げれるようになっていました。あの日々は無駄じゃ無かった(笑)
しかし、ナマズはだんまりを極め込んでいます。移動し、しばらく時間を空け、戻ると、まだ居る。投げても無視、、、。
結局この日も釣れませんでした(泣)
この日からしばらく川を、川底を見るようになりました。でも見付けても釣れません。無視です。まだまだ寒く、活性が低い。その通り。
でもこの日々も苦ではありませんでした。ナマズを見れただけで、見付けられただけで楽しい日々でした。

3月に入り、まだそんな日が続いていた時、遊びに来た幼馴染みのKにナマズ釣りの話をすると、「やってみたい。」と言ったので、試しに行くことになりました。道具がないので、
尚且ついつでも辞められるように最低限の安物の釣具を買いに行き、
二人で釣行。


釣れる訳がない。居ても無視なんですから。(笑)姿を見れただけでもラッキーやのに(笑)
釣れない釣り。居ても釣れない釣り。
4月に入ると、少し反応が変わりました。少し、ルアーを追うようになりました。

でも喰うまでは行かない。直ぐに諦める。(笑)
ある日、臨時収入を得た自分は中古釣具屋でリールを買いました。実は
使っているリールはパワー不足の感があったからです。釣具屋でパッと直感で、「あれ、いけそうやな。」
店長に、「あれ、ナマズ釣りに使えますか?」
「聞いたことがないメーカーなんですけど、、、、。調べましょうか?」
調べてもらうと、
「多分、余裕でいけるはずです!」

即買いました。
タックルは万全。絶対揚げられる。
あとはナマズが喰ってくれるのを
待つだけ。

しかし、釣れません。
とうとうKが辞めると言い出した
5月。

釣れない釣りが続き、そんな中で
ふとあの御兄さんの事を思い出しました。あのときに使っていたルアー、
スピナーベイト。
何のけ無しにスピナベに替え何のけ無しに巻いていると、足元で二匹のナマズがスピナベを取り合うかのようにチェイス!
急に竿がグンと曲がったかと思うと、
グングングン!
「あ、あ、あ!き、きたあぁぁぁ!」
「ま、マジでっ!!?うわ、ホンマや!おっしゃあぁぁ!」

無我夢中で糸を巻き、抜き揚げ、、、。
暴れるナマズ。竿を投げ捨て、針を外しに行きました。初めてのナマズ。
感動しました。写メをKにとって貰い、直ぐに川へ返しました。
二人でやったなぁ、よかったなぁと
握手し、ナマズを触ったその手を
臭い臭いと喜びました。
まだ居る。二匹いたから。チェイスしたから。Kに告げるとヤツもスイッチオン。
半年程追い求め、途中から二人で追い掛けたナマズ。辞めようかと思ったナマズ。そんなナマズを目の前で釣られ、悔しくないはずがない。共に喜べても釣りたいはず。


その日、Kの竿が曲がる事はありませんでした。
しかし、深夜に突然メール着信。
見ると、Kが!ナマズを釣った!写メ付き!トップルアーで凄い捕食音がしたとの事。いいなあぁ!
ゴールデンウィークの初日にナマズを釣り上げ、「釣りの病」にかかり、
口癖が「ナマズツリタイ」になったのにゴールデンウィークです。
、、、かぞくさーびす。今でも一番恐ろしい呪文です。
ナマズを釣った翌日から一泊二日の
小旅行。あああぁぁぁ!
まあ好きですけど(笑)
「釣りの病」の患者は旅行先で川を見かける度に「アソコニイソウ」
「ツレソウ」と呟いていました(笑)

このゴールデンウィークからナマズとの闘いが始まりました。