miyanotodoのブログ

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辛かったことを、少しずつ薄めていく日々。
忘れることはできないけれど。

春先の人事異動で隣の部署に来ている男性が、独特の良く通る不思議な声をしていて、

昔どこかで聴いた誰かの声に似ている…といつも思っていた。

 

最近ようやく「俳優のあの人の声に似ているんだ!」と気づいたが、

彼の風貌も役柄も覚えているのに、固有名詞が出てこないお年頃の悲しさで名前が思い出せない。

出演していた映画から検索しようと、手っ取り早く「おくりびと」の全キャストを検索して

ようやくたどり着いた。

 

山田辰夫。

 

どこか寂しくて切ない哀愁漂うチンピラの役が似合ていた若い頃…

演技が上手で、彼が出てくるだけでシーン哀愁が漂っていた中年の頃…

唯一無二の俳優さんだったのに、50代の若さで亡くなってしまって、本当にショックだった。

出演していた「いつか読書する日」をもう一度観てみたくなる。

 

まさか職場の人の「声」から山田辰夫を偲ぶ日がくるとは。

あらためて、歳をとってからの山田辰男の、あの声の、演技が見たかったな…。