あの日が終わる。

当日の夜中。

相次ぐ余震に一睡もできずに…。

ただ震えていた。



思い出したくもない。
あの恐怖。

生きてて良かった、なんて口に出すのも憚れる。そこ、ここ、に亡くなった方が…。
瓦礫の下、そのままに、眠っておられるから…。

思い出したくもない。
あの恐怖。



だけど。

忘れてはいけない。





年々つのる恐怖。

思い出したくもない。
あの恐怖。


だから。

忘れてはいけない。