7月ですね。
アタシファンタジーの公演『お父ちゃん』は「先月のこと」という過去になってしまった!
大変遅ればせながらではありますが、
ご来場の皆様、ありがとうございました。
ささやかな公演ではありましたけれども、
それでも毎日、満員のお客様たちに力をいただいて、お芝居させていただけたことは、とてもとても喜ばしいことでした。
スタッフ、キャストの皆さん、そして各方面からご協力いただいた皆様にも心より感謝申し上げます。
打ち上げの席で、脚本家の小川拓也氏から
「宮咲さん、主宰して三作品全部出演してどうでした?大変でした?」と聞かれまして、考えてみたんですけれどもね。
ちょっとだけ考えて「大変じゃなかった。」と答えました。
そうなんですよね。
大変よりも楽しいと思ってました。
多分、大変だとか考えてる余裕もなかったのかもしれないけれど、
結果、誰よりもこの公演を楽しんでいたのは、きっと、紛れもなくあたし自身だったんじゃないかと思います。
ごめんなさい。
ごめんなさい?
あたくしね、
もう若くもないし、
とりたてて美しくもないし、
お芝居がすごく上手いわけでもないし、
まあ、性格にも少々難あり、だと思うし、
人からお芝居一緒にやりましょうなんて、そうそう言われないのですよ。
(そう考えると三島くんは本当に奇特な人だ。 )
んじゃもう、こうなったら、自分でやっちゃうか、と思ったわけです。
脚本家も演出家も出演者もスタッフも、
勢いで巻き込んだようなところがあり、
あの「ゆうど」という場所の持つ力も借りてコトは進み、
お客様たちもそういうのに乗っかって集まってきてくれたようなところもあるんじゃないかと思われ。
普段の素行がそれほどいいとは思えないあたしが、こうして多くの皆さんに協力いただいて公演打ててしまったのは、本当に本当にラッキーだった、としか言いようがない気がするのです。
だから、楽しかった。
楽しいことばかりでした。
見て下さい。本番直前のリハーサルしてダメ出し色々もらってるの書きながら、どうにも嬉しそうでしょあたし?
もちろん、反省することっていうのもあるっちゃあるんですけどね。
でもなあ、忘れちゃうかもなあ。
↑主宰にあるまじき発言。(笑)
当日お配りしたパンフレットに、
演出の松本哲也氏が寄せてくださったコメント、読まれた方もいるかと思うんですけどね。
以下 本文引用↓
「アタシファンタジーの旗揚げ公演と言うのでしょうか。とにかく、宮咲さんがたった一人で立ち上げた企画の、記念すべき第一回目の公演です。公演を打つというのは、その規模に関わらずとても大変なことで、それが一人でとなると尚更のこと。もちろん、沢山の人の協力があって成り立つことなので、決して一人ではないのですが、それでも、まあ、大変です。何が大変かというと、もう、色々と。公演を迎えるまでに、宮咲さんがなにを思ったのか。公演中、なにを思っているのか。公演後、なにを思うのか。それらはきっと、次に活かされるのではないでしょうか。なので、この企画を今後も続けて行ってほしいと、ぼくは今思っています。本日ご来場の皆様、今後もアタシファンタジーを追いかけてみてはどうでしょう?と言ってもまずは、第一回目の公演が最後までお楽しみ頂けることを願っています。 演出 松本哲也」
これ、本番数日前に原稿いただいてね、
読んだときは、なんかとてもとても嬉しかったです。
松本さんは、打ち上げのときにも、「この企画を続けていくことが、今回関わってくれた人たちへの何よりの恩返しになると思いますよ。」と言われました。
打ち上げ終わって夜が明けて、
へべれけで始発電車を待ってるときにも
「次はいつやるんですか。」と急かされました。
稽古中も、
本番中も、
本番終えても、
大変だった、じゃなくて、
「楽しかったなあ」とばっかり言ってるあたしですからね、
松本さんには、オイって思われてるかもしれませんね。ふふ。
あたしは、先のことなんてどうしたらいいかわからないし、と思ってたので
この公演にあえて「旗揚げ」とか「第一回」とかをつけないでいたんです。きっとその辺も見抜かれてますよね。
そう、でもね。
あたし今思っています。
アタシファンタジー、また、やろうって。
この企画が走り始めた頃、
呑み屋で話を聞いてもらってた大好きな友人に、
「これ、なんとなくだけど、久美子さんのライフワークになりそうだよね」と言われたことを、ふと、思い出したりしました。
人生は何が起きるかわからない。
残りが多いのか少ないのかなんて、ホントにわからない。
自慢じゃないけど、あたしの暮らしは、明日をも知れない暮らしです。
お芝居やるって言ったって、例えば一年間にそう何本もやれるほどの甲斐性は正直今のあたしにはないと思います。
これから先、あと何本の舞台にあたしは立てるのか。
どれだけの人に出会っていけるのか。
そう思ったらね、やっぱり、また舞台に立ちたいなあ、という気持ちが湧いてくるんですね。
そう、だから、
言っておこうと思います。
あたし、またやります。
今回の公演やって、
出会ったものは全部、
あたしの宝物になりました。
でもこれね、しまっておかないで配って歩こうと思ってます。
んで、あたしは手ブラになって、
またイチから始めたらいいじゃないかと。