{56F48D25-00B6-4F1B-B7EA-190494B214AC:01}

わ。わ。
7月ですね。

アタシファンタジーの公演『お父ちゃん』は「先月のこと」という過去になってしまった!

大変遅ればせながらではありますが、
ご来場の皆様、ありがとうございました。

ささやかな公演ではありましたけれども、
それでも毎日、満員のお客様たちに力をいただいて、お芝居させていただけたことは、とてもとても喜ばしいことでした。

スタッフ、キャストの皆さん、そして各方面からご協力いただいた皆様にも心より感謝申し上げます。

打ち上げの席で、脚本家の小川拓也氏から
「宮咲さん、主宰して三作品全部出演してどうでした?大変でした?」と聞かれまして、考えてみたんですけれどもね。
ちょっとだけ考えて「大変じゃなかった。」と答えました。
そうなんですよね。
大変よりも楽しいと思ってました。
多分、大変だとか考えてる余裕もなかったのかもしれないけれど、
結果、誰よりもこの公演を楽しんでいたのは、きっと、紛れもなくあたし自身だったんじゃないかと思います。

ごめんなさい。
ごめんなさい?

あたくしね、
もう若くもないし、
とりたてて美しくもないし、
お芝居がすごく上手いわけでもないし、
まあ、性格にも少々難あり、だと思うし、
人からお芝居一緒にやりましょうなんて、そうそう言われないのですよ。
(そう考えると三島くんは本当に奇特な人だ。 )
んじゃもう、こうなったら、自分でやっちゃうか、と思ったわけです。

{088D1597-6308-4BFC-95D4-A671408E2B17:01}


脚本家も演出家も出演者もスタッフも、
勢いで巻き込んだようなところがあり、
あの「ゆうど」という場所の持つ力も借りてコトは進み、
お客様たちもそういうのに乗っかって集まってきてくれたようなところもあるんじゃないかと思われ。
普段の素行がそれほどいいとは思えないあたしが、こうして多くの皆さんに協力いただいて公演打ててしまったのは、本当に本当にラッキーだった、としか言いようがない気がするのです。
だから、楽しかった。
楽しいことばかりでした。

見て下さい。本番直前のリハーサルしてダメ出し色々もらってるの書きながら、どうにも嬉しそうでしょあたし?
{5C889A11-220E-4B1C-A538-591C9A0241F0:01}



もちろん、反省することっていうのもあるっちゃあるんですけどね。
でもなあ、忘れちゃうかもなあ。
↑主宰にあるまじき発言。(笑)

当日お配りしたパンフレットに、
演出の松本哲也氏が寄せてくださったコメント、読まれた方もいるかと思うんですけどね。

以下 本文引用↓
「アタシファンタジーの旗揚げ公演と言うのでしょうか。とにかく、宮咲さんがたった一人で立ち上げた企画の、記念すべき第一回目の公演です。公演を打つというのは、その規模に関わらずとても大変ことで、それが一人でとなると尚更のこと。もちろん、沢山の人の協力があって成り立つことなので、決して一人ではないのですが、それでも、まあ、大変です。何が大変かというと、もう、色々と。公演を迎えるまでに宮咲さんがなにを思ったのか。公演中、なにを思っているのか。公演後、なにを思うのか。それらはきっと、次に活かされるのではないでしょうか。なので、この企画を今後も続けて行ってほしいと、ぼくは今思っています。本日ご来場の皆様、今後もアタシファンタジーを追いかけてみてはどうでしょう?と言ってもまずは、第一回目の公演が最後までお楽しみ頂けることを願っています。   演出 松本哲也」

これ、本番数日前に原稿いただいてね、
読んだときは、なんかとてもとても嬉しかったです。
松本さんは、打ち上げのときにも、「この企画を続けていくことが、今回関わってくれた人たちへの何よりの恩返しになると思いますよ。」と言われました。
打ち上げ終わって夜が明けて、
へべれけで始発電車を待ってるときにも
「次はいつやるんですか。」と急かされました。


稽古中も、
本番中も、
本番終えても、
大変だった、じゃなくて、
「楽しかったなあ」とばっかり言ってるあたしですからね、
松本さんには、オイって思われてるかもしれませんね。ふふ。

あたしは、先のことなんてどうしたらいいかわからないし、と思ってたので
この公演にあえて「旗揚げ」とか「第一回」とかをつけないでいたんです。きっとその辺も見抜かれてますよね。

そう、でもね。
あたし今思っています。
アタシファンタジー、また、やろうって。

この企画が走り始めた頃、
呑み屋で話を聞いてもらってた大好きな友人に、
「これ、なんとなくだけど、久美子さんのライフワークになりそうだよね」と言われたことを、ふと、思い出したりしました。


人生は何が起きるかわからない。
残りが多いのか少ないのかなんて、ホントにわからない。
自慢じゃないけど、あたしの暮らしは、明日をも知れない暮らしです。
お芝居やるって言ったって、例えば一年間にそう何本もやれるほどの甲斐性は正直今のあたしにはないと思います。
これから先、あと何本の舞台にあたしは立てるのか。
どれだけの人に出会っていけるのか。
そう思ったらね、やっぱり、また舞台に立ちたいなあ、という気持ちが湧いてくるんですね。

そう、だから、
言っておこうと思います。
あたし、またやります。


今回の公演やって、
出会ったものは全部、
あたしの宝物になりました。
でもこれね、しまっておかないで配って歩こうと思ってます。
んで、あたしは手ブラになって、
またイチから始めたらいいじゃないかと。


{355C121A-C70A-4398-B122-E8B7868CDB70:01}
最後に改めてもう一度。
この公演に参与してくれた総ての皆様に、
心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。






{ED5059EA-9D31-4BB2-8624-33A0A824ABE1:01}

稽古の様子とかを、ちっともここで紹介出来ないまま、本番を迎えようとしております、
アタシファンタジー『お父ちゃん』。

まあ、そもそも、自分が舞台に立ちたいからと始めたこの企画、
今回は3つの短編全部に出演するって暴挙に出たのはあたし自身なわけでして、
稽古します、となったら、まずあたしが稽古しなけりゃならないわけで、
この公演ダメだった、となったら、あたしがダメだった、ということなわけです。

そりゃ必死ですわ。

でもね他のキャストの皆さんも、
スタッフの皆さんも、
毎日文句も言わずに
(心ん中では言ってるかもしれないけれども )
黙々と一緒にこの作品つくってくれています。

そういうメンバーたちを見ていると、
そもそも甘えたがりのあたしでも、
演技においても、
主宰としての振る舞いにおいても、
この「甘さ」をちょっと抑えていかんとな、なんて、改めて思ったりもします。


チケットは、全日程完売の状態となりました。
沢山のお客様からのご来場の申し込み、
本当にありがとうございます。
現在はキャンセル待ちという形での受付となってしまいますこと、どうかご了承くださいますように。

もう結構長いことお芝居をやって来たつもりでいるけど、
今尚、お芝居って難しいなあと思います。
でも楽しいなあ、と思っています。
寝たり食べたりがちょっと疎かになってたとしても、その気持ちは変わらない。

明日は「ゆうど」に入って稽古します。
それも楽しみです。
そして明後日、あそこにお客様がやってきてくれるのを考えると、益々楽しみです。

『お父ちゃん』どんな風に見えるのだろう。
見たら是非、聞かせてくださいね。
お待ちしております。


★アタシファンタジー 公演★
『お父ちゃん』

父という固有の存在が
いつしかおぼろになってゆく
ならば それを葬るのはアタシ

お父ちゃんにまつわる小さな3つのお話

2014年6月20日(金)~22日(日)
目白  ゆうど  にて
新宿区下落合3-20-21

前売・当日共 2500円
日時指定/全席自由

開演時間
20日(金)  19:30
21日(土)  14:00/19:30
22日(日)  13:00/18:00

受付開始・開場は開演の30分前


演出  松本哲也 (小松台東)

脚本  北村耕治 (猫の会)
         つかにしゆうた (ppoi)
         小川拓哉

出演  宮咲久美子
         長山左斗子
         小川隆生
         根本沙織

HP    http://atashi-fantasy.com/

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お父ちゃんのこと、色々お騒がせしててすみませんです。
あれから一時は、これはもう死んじゃうのかも、ってとこまで行ったのですが、
ドクターだって、あともって一週間くらい、とか言ってたから、そういう覚悟もしておこう、的な日々も過ごしていたのですけれども、
どっこい。お父ちゃん、踏ん張っております。ICUを出まして、峠は超えました。


なんかわかる気がするんですよね。
お父ちゃんが踏ん張っちゃうの。
人工呼吸器を口にくわえさせられて、
テープを顔にベタベタ貼られて、
管とか間違えて引き抜かないように手も拘束されていて、
鎮静剤で意識もボーッとしてて、
でもあたしたちが、なんやかんや話しかけると、
顔もしかめたりするし、手も動く。
なんだか、言いたいこと、色々あるみたいに見えたりするんです。


人工呼吸器というのは、長いこと口から吸入を続けていると細菌感染のリスクが高くなるので、2週間が限度なんだそうです。
なので、お父ちゃんは今日、気管切開の手術をして、喉から直接管を入れて、やはりまだ人工呼吸器と繋がったまま、眠っていました。

ヤバかった時に比べると
呼吸器のペースもゆっくりになり、
酸素の供給量も当初より減って、
少しずつ自分の肺で呼吸することが出来るようになってきているみたいです。

心臓の病気がないのがよかった、と、ドクターは言ってます。

一度人工呼吸器をつけてもらうことにしたら、
もう、どんなにそれが見るに耐えない辛そうな姿だとしても、
あたしたち家族も医者も本人ですらそれを外すわけにはいかないわけです。
あとはもう、快復するか精魂尽きるまでとにかく頑張るということしかない。しかもそれを本人が選択するわけでもない。
ここに人間の尊厳はあるのか、という議論があることはあたしも知ってます。
でもそういうことより何より、
お父ちゃんを見ていると、
この人、死ぬ気なんてないんだなあ、ということがわかります。
何かやり残したことがどうしてもあるとか、あたしたちを遺してまだ死ねないとか、そんなんでもないんです。
ただ、死なないんです。
生きる力っていうのは、
「意志」の問題だとあたしは思ってました。
でも、お父ちゃんが管だらけになってもこうして今生きている姿は、
そういうのとは違う、もっとずっと遠いところで結んできた「約束」みたいなものなんじゃないかという気がします。

横たわるお父ちゃんの手を繋いで、
その姿を眺めていると、
時間があっと言う間に過ぎます。

お父ちゃんて、わりと睫毛が長いんだなあとか、
歯並びいいなあ、とか、
おじいちゃんにしては意外と肌キレイだなあ、とか、
胸毛が生えてるんだなあ、とか
あ、今顔をしかめたな、とか。
いくら眺めていても、これが、飽きないんです。
今日も気づいたら乗るつもりでいた帰りのバスの時間を軽く1時間くらい過ぎてました。
そして、何をしてたというわけではないのに、帰るとなると名残り惜しいし、
またすぐ会いに来たいと思う。
あたし、これまでお父ちゃんにそんなこと思ったことあったっけかな?

正直、あたしはお父ちゃんの人生にこれまでそんなに興味がなかったし、
お父ちゃんが何を考えているのかなんてこともそれほど気にしてなかったし、
好きかと聞かれれば、どっちかと言えば苦手だなあと思っていたし、
お父ちゃんと呼んでいるこの人が、いわゆる「父親」と呼ばれる存在に、しっくり当てはまらないような気もしてた。

でも今、こうやって、呼吸器の機械音を聞きながら、ただただひたすらお父ちゃんを眺めていると、これもまた、あたしの意志とは離れた遠いところから、湧き上がってくるものが、あるのを感じます。
もしもこれを「愛情」とかって名付けてみるとするならば、
それはあたしがこれまで愛情だと思ってたものとは、随分違うものだよなあ、と、思ったりします。

変なの。


『お父ちゃん』の稽古はじわりじわりと進んでいますよ。
稽古、とても楽しいです。

お芝居の『お父ちゃん』の話と
うちのお父ちゃんの話、
いつもここでは抱き合わせみたいになっちゃって恐縮なんですが。

でも実は今、
『お父ちゃん』のことと、
お父ちゃんのことは、
あたしの中で、不思議と、
少し切り離されつつあります。
いや、影響は絶対し合っているのだろうけれど、
だからこそ逆に、この二つの事象を
別々のものとして捉える力があたしの中で働いているのかもしれません。


お父ちゃんが突然入院して、
ひと月が過ぎます。
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実家に遊びに帰った日の5月の空に、
大きな日暈( ひがさ)がかかってたのを見たのがなんだか随分遠い日のことみたいです。

そしてあと2週間後には、
『お父ちゃん』の本番です。


梅雨ですねえ。
今日はかなり激しい雨だけど、
雨が降っていると、
あたしよく眠れるんです。
なんでだろなあ。
音かな。雨の音。


ああ、もっと稽古したい。
そして、もっとお父ちゃんに会いたい。
この気持ちはどこから湧いてくるのかしらね。




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写真を撮る、美名ちゃん(上)とあさみくん( 下)。
なんかこの2人、かっこよかったので思わず写真に収めちゃった。

撮られているのは、のんち(左 )とノスケ(右)。
2人で “ too-N ”というツインボーカルのユニットを結成して、初ライブ。
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既に充分すぎる才能と実力を持つ、愛すべきミュージシャンが、2人揃って新たなステージに立つ姿に、あたしはゾクゾクがらとまらなかった。

素敵だった。

そうこうしてるうちに、5月も末。
気付けば自分の公演も、
本番まで、1ヶ月を切った。
チケット予約した?(笑)



今日は折角だから、
この人も紹介しておこう。
{561F64DB-00EF-42F4-8879-E2AD1E2EBBCB:01}
『お父ちゃん』の演出を手がけてくれている松本哲也氏。
彼自身が主宰する劇団の公演を終えて、
先週からこちらの稽古に参戦。
出会ってまだ日は浅い。
だが。
彼が演出に使う言葉の意味を
こちらが理解できるようになってくるにつれ、
こりゃあ、なかなかシビレる演出家だ、と感じる。

必死でついていこうあたし。と、思う。


さて、それから。
前回書いてしまったので、
もう、こうなったら、
また、書くことにしようと思う。
これに関しては、こんなこと知らせても、かえって読んだ人を困らせてしまうかもしれないと思わなくもないのだが。それでも。
我が父の話。


お父ちゃんはあれから、無事、腸捻転の手術を終え、
少しずつではあるが、回復の兆しを見せていた。
のだが、しかし。
24日未明、肺炎を併発し、一気に危篤状態に陥った知らせを受ける。
駆けつけたあたしたち家族に、あと一週間もつかどうか、と、
先日の手術を担当してくれた若いドクターが、現在の状態を丁寧に説明してくれた。
ドクターはあたしたちよりむしろずっと悔しそうだった。その姿があたしの気持ちを少し明るくもしてくれた。
でもその奥で、お父ちゃんは既に大きな人工呼吸器につながれて、混濁した意識の中にいた。

今日。
稽古はさせて欲しいというあたしに、
演出の松本氏が、会いに行ってあげた方がいいですよ、と、
日中からの稽古を少しだけ早くあげるようはからってくれたので、
あたしはその足でさいたま市の病院にいるお父ちゃんに会いに行く。
夜9時を過ぎてひっそりとした病室で、
お父ちゃんは口に呼吸器の管をくわえて、
洗い息をしている。
もうきっとお父ちゃんと話すことは出来ないのだろう、ということがわかる。

手を握る。昨日握ったときより浮腫んでふっくらしてしまった、父の手をとって握る。
反応がある。

この人、まだ生きるつもりなんだなと、思う。
定年後は、もうすっかり家に引っ込んで、楽して暮らすことばかり考えてたこの人に、こんな力があるなんて。

行けるとこまで行ったらいい。
あたしは声を出して言う。
往生際なんて、悪くてもいい。

手が握り返される。

明日も遅くなるかもしれないけど、
また来てもいいか、と、
看護師さんに訪ねると、
ICUは24時間いつでも大丈夫ですよ、どうぞいらしてください、とニッコリ答えてくれる。
その笑顔を見たら、なんだか急に泣きそうになったので、あたしはいそいで頭を下げて、病室を出た。

桜上水の駅に帰り着くと、めちゃめちゃ、お腹が空いていたことに気づく。

賑やかなとこでご飯が食べたくなって、
あぶらーめんに入る。( この店とは10年以上の付き合いだけどひとりであぶらーめんに入るのは実は初めてだ。)
ここのイケメン店主が、久しぶり、と、手を上げて迎えてくれる。
店主を筆頭に、ここの店員さんたちは相変わらず深夜なのに、やたらキビキビ動いてて、惚れ惚れしてしまうあたし。
カウンターで彼らを眺めながら、
ラーメンを食べ終えて、席を立とうとすると、
店主がそっとやって来て、
「これお土産。」と、あたしの大好物の店の餃子を持たせてくれる。
「なんでなんで!」
店主が“内緒”のポーズをとる。
そのポーズがなんだかイケメン店主に似合わないのがおかしくて、
あたしは、つい笑ってしまう。




なんかさ。
みんな、カッコイイよ。
たまらんな。

あたしも、負けないぜ。

いくらアケスケなのがあたしの売りだ、とは言っても、
アタシファンタジーではあたしが主宰という立場である以上、
どういう風にこの公演にまつわる話を公開していくべきなのかについては、あたしなりに考えます。

この公演を観てくれることになる方たちが、必ずしもこの投稿を読むとは限らないということも、もちろん頭にあります。

でも、やっぱり書いておこうと思います。
うまく書けるかわからないけど。
これは殆ど自分の為に、ではあります。
そして、これがあたしです。




あたしの実物のお父ちゃんが、
このGW終盤に緊急入院いたしました。

たまたま、GWにあたしや妹家族が実家に顔を出していた日の夜、
酷く具合の悪そうな父に気付き、
救急病院に運ぶことになりました。
姪っ子や甥っ子はパパに連れて帰ってもらって、妹は実家に待機、あたしとお母ちゃんはそのまま病院の待合室で夜を明かしました。

父は、腸捻転といって、腸が捻れて排泄ができなくなるという症状でした。
ちゃんと意識のある状態ではあったのであたしたちも若干油断していたのですが、
もう既にお父ちゃんのお腹はパンパンで、水を飲むこともできず、あわや、腸破裂ギリギリのところだったそうです。これはここ何日かで急に起きたことじゃない状態だと、お医者様は言っておりました。
この日の救急の処置でとりあえずお腹に溜まっていたガスが出てお腹の腫れはひいたものの、根本的な症状は改善しないので、手術が必要と判断されました。

父は認知症が進行しつつあり、
このところ、体力も思考力も急激に落ちてきていた矢先のことです。

既に長いこと、それぞれに全く別々の暮らし方を選んでやってきたお母ちゃんと妹とあたしの女3人は、このお父ちゃんとこれからどうしていくのかをちゃんと考える機会を持つことを、もう先延ばしには出来ないと、この日、知らされるわけです。


『お父ちゃん』なんて公演やろうとしてるときに、これかあ!ともちろん思いましたね。

でもね、そもそもですよ、
お酒の席でですよ、
偶然カウンターで隣に座ってしまったあたしの、自分でお芝居の企画やってみたいんだよね、という、ぼんやりした希望みたいなものに「脚本書き下ろしましょうか」とその場で乗ってきてくれた耕治くんたちが「じゃ、くうさん書いて欲しいと思ってることありますか?」と聞いてくれました。
その質問に「父を葬るってテーマがいい」とこれまた唐突に思いついた答えを返したのは、このあたしです。


あたしは、父のことが好きか、と聞かれたら、どう答えたらいいか、よくわからないです。最も苦手な人。かもしれない。
よくわからないです。
ただ、刻々と衰えてゆく父の様子を母から聞かされても、どうしたらいいのかわからないまま、なんとなくやきもきはしても、遠くから眺めているだけでいる自分が、なんだかどうにも気持ち悪かった。
だったらいっそ、あたし、お芝居やろう。お芝居でお父ちゃんと向き合っちゃおう。そう思ったんです。
そんなの別に、全くもってお父ちゃんのためになんてならないだろうけど、
しかもそんなプライベートなことをとっかかりにしてお芝居やることが正しいことかどうかなんてことはわからないけど、
なんかこういうやり方が一番あたしにはしっくりくる。
そう、思ったのであります。

もちろん、北村耕治氏と小川拓哉氏に、つかにしゆうたを加えた3人がそれぞれに書いてくれた3つ短編の中に出てくる3人の『お父ちゃん』は、あたしのお父ちゃんとはどれも別の人です。

でも、この作品に出てくる『お父ちゃん』を考えることは、結局どうしたって、自分のお父ちゃんのことを考えることに繋がってしまう。

病院の待合室であたし、思ってました。
今、こういうことが、あたしのお父ちゃんに起こるのは、しごく当然のことの気がする、って。

不謹慎極まりない勝手なもの言いだとも思うけど、
『お父ちゃん』という作品にとりくんでいることが、
今このお父ちゃんに向き合う勇気みたいなものをあたしにくれているのは確かだし、
あたしのお父ちゃんに起きてることが『お父ちゃん』という公演をやろうとしてるあたしを強くしてくれている、と思うからです。

倒れた父に対して、あるいはお芝居に対して、
このやり方が正しいのかどうかなんて、
本当にわからない。
でも、あたしには、悪いこととも思えないんです。
どちらも見失わない、そう感じています。



あ、因みに、うちのお父ちゃんはまだ死なないと思います。
点滴が効いてるとかもあるんでしょうけど、むしろ入院する前より、みんながかまってくれるので、ちょっと調子よさそうです。
「僕はとらわれの身だ」とか言ってヘラヘラしています。
自分が飲んでる薬の名前や、今日の日付けなんかははっきり言えたりするのに、
「さっき役員人事の内示があって、部長になることになったんだけど、この状況じゃ断った方がいいよね」とか、トボけたことを真剣に言います。
かと思えば、若い看護師さんにむかってさらりと「マスク外した顔みたいなあ」とエロじじいぶりを発揮したりもしています。
「全く、美女が3人も( おかんと妹とあたし)入れ替わり立ち替わり見舞いに来てんのに、何言ってんのお父ちゃん?」とあたしが言っても知らんぷりです。

身体は動かせないし、
何も飲み食いできないし、
色んな記憶もおぼろになってゆく中で
「今日は言い残したことはなかったかな」とかギョッとするようなことを言って、
気付くと気持ちよさそうに寝息を立てていたりします。

首と背中が痛いのでちょっと揉んで欲しいというので久しぶりにお父ちゃんのカラダに触れました。
かわいそうだなあ、とお父ちゃんのこと思ったのは、実はこれが生まれて初めてでした。

「なかなか上手だねー」とお父ちゃんは言いました。
「まあねー」と答えながら、
あたし、こんな人知らないなあ、そう思いました。



実は今日9日、手術の予定が組まれていたので朝から母と病院に待機していたのですが、
血液検査の数値がよくないらしく、急遽手術は延期されました。
お医者さんが悪いわけじゃ全然ないけど、
他の予定を色々キャンセルして来てたので、あたしはちょっと不満気になーんだと言う顔をしてたと思うんです。見るとお父ちゃんも一緒になーんだという顔してました。

「お父ちゃん面白いから、また来るよ、じゃあね」
とあたしたちは病院を出ました。




時間がぽっかり空いてしまったので、
母とこれからの作戦会議をし、
ついでに仕事の打ち合わせもし、
せっかくだからこういうときに少しゆっくりしておこうと、
実家に戻り一緒に食事をして、
ついでにちょっとフライングだけど
母の日のプレゼントにと、
花を買って活けました。
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ときどき遠くで雷が鳴ってたけど
なんだか静かな午後でした。
あたしは少しだけ昼寝をして、
母にも、また来るねと、実家を出ました。

今週は何度も荒川を渡ってるなあと、
電車の中で思いました。


周りの方々には、
急なスケジュール変更で色々迷惑おかけしました。
ご心配もおかけしていることと思います。
すみませんでした。

でもとりあえずは、あたくし
このお父ちゃんと
あの『お父ちゃん』に、
全力で取り組もうと思います。

あたしは結局、
自分のやりたいことばっかりやってます。
だから、あたしは元気なんです。

あ。また夜が明けちゃう!

今日も、最後まで、読んでくれてありがとうございました。

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ゴールデンウィークなのよね。
陽射しも美しいし、風も気持ちいい。
新緑もまぶしい。

しかし。
仕事してもしても
仕事ちっとも減らないのはなんでー。
休日プリーズ!

今日の夕刻。
さてこれから、まだもうひと作業しなければ今日も仕事終われない!というその前に。
小林さんに会いに行く。

小林さんというのは、
仕事場の近所にあるヘア&エステサロンの若いスタッフさん。
あたしが、時々髪を染めたり、睫毛を増やしてもらったりしに行ってるところ。
他のスタッフは、ほぼ美容師さんなのだが、彼女は精力的に色んな資格を取得しており、マッサージやエステが出来て、
あたしにとって整体院とか薬膳料理屋とかに並ぶ、四ツ谷の重要なビューティアドバイザーのひとりなのである。

最近彼女がヘッドマッサージをメニューに加えたと聞いて、
ここんとこちょいと、
頭パツパツのあたし、
今日は駆け込みで、
リンパマッサージ&リフトアップの混合コースをお願いしてみる。

頭皮を揉みほぐし、
耳をひっぱってもらい、
首、肩、腕までよーくさすってもらって、
約30分。

夕方になるといつも、むくんでボヤけてくる顔の輪郭が
あら、すっきり。
こりゃ、びっくり。

あんまり気持ちよかったもので、
施術前に外したピアスとネックレスを、
つけるの忘れて店を出てしまい、
スタッフさんをアタフタさせたりしましたが、
おかげでその後もう一度
事務所でがっつり作業に集中できました。

ありがとう小林さん。
これ、また時々やってもらお。



この春からね、あたし、
毎週大学に行ってるの。

うーんと、勉強しに、ではなくて、
ある大学のアドバンテージプログラムってやつで、ボイストレーニングの授業を受け持っているうちのボスについて行って、アシスタントをしている、ということなんだけど。
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大学のキャンパスって、
なんか懐かしい。

これまでも大学生にトレーニング教えに行ったことは何度かあるのだが、
自分が大学のキャンパスに大学生としてかよっていたのって、思えばもう20年以上も前のことになるのかと思うと、
ちょっとびっくりなのだ。

あたしがお芝居を始めたのは、
大学生の頃だったけど、
あの頃はまだ、企業に勤めてバリバリ働くつもり満々だったので、
自分の人生がこんな風に転がることになるなんて、思ってもいなかったよなあ。

バブル最盛期だったし、
バイトすれば、すぐ結構いいお金が入って来たし、
しかも実家暮らしだったし、
今思えば、
社会に対しても、
勉強についても、
お金のことも、
とにかく
無責任だったなあと思う。

何よりも自分の身体に対して、
あたしはとても無責任だった。
よく無茶しては、身体も壊してた。
それが若さってやつなのかもしれないけど。

ボイストレーニングとは言っても、その半分以上は肉体を整える作業なんだけどね。
そのトレーニングで若い学生たちの身体を見てると、思うのよ。
不自由だなああ!と。
総じて、身体が縮こまってるのよね。

腹に力が入らない、
背中が丸い、
アゴが出てる、
口が開かない、
呼吸が浅い、
顔が暗い!(笑)

受験も終わって、
社会的責任もまだ負わなくてよくて、
大抵は親に学費を払ってもらってて、
休みもいっぱいあって、
若くてピチピチしてんのに、
なのになんでこんなに不自由そうなんだ!

あたしもこんなだったかなあ。
そう省みたりすると、自分の学生時代も含め、なんか、大学生って気持ちわるーい!とすら思えてきてしまう。

偏見よねえ。
ごめんなさいね、大学生のみなさん。
皆が皆、そうとは限らないわよね、きっと。

まあ、何が言いたいかというとさ、
自分の身体を認識するって大切よってことよ。

あたしはもうあの頃みたいに若くはないけど、長く付き合ってきたこの身体のことはわりとよく知っている。
そして、愛してもいる。
生きてきた分の歴史がそのまま、身体には刻まれているんだもんね。

どのくらい無理がきくのか、
あるいは、どのくらい無理がきかなくなったのか。
衰えたなとか、健康じゃないかも、と思えるときは、身体の声がよく聞こえるときなんだと、あたしは解釈することにしていてね。
そうやって、身体のことを考えていると、
身体のもつ制限から自由になる、つまり、
疲れも忘れて何かに集中してしまう、というあの喜ばしい感覚は、今の方がむしろちゃんと味わえるようなとこがあるもんね。
20代のころより、今の方が実際自由。( 無責任なのは、同じくらいか?(笑))




しかし、春は大変よ。
ただでさえ、季節の変わり目で不安定なのに、
まだ身体に対する認識のあまりない、新しい生徒さんとわんさか出会って、一緒にトレーニングするので、
あたしの身体だって、それはもう、ガチャガチャするんだから。
でもまあ、そこがまた、面白いところなんだ。
そうやって色んなことを交換するんだ。

この仕事や、あるいはお芝居みたいなことやってるおかげで、あたしは一気に何十人とか何百人とかの人たちと、生で色んなことを交換し合えるわけなのよ。お得でしょ。


なんにせよ、
生身の身体には、ものすごいたくさんの情報がつまってる。パソコンよりスマホよりテレビよりずっと面白いんだから。
昔から言ってるけど、
「キミのカラダが好き」ってのは、あたしにとっちゃ、
「キミの性格が好き」とかなんかより、
最も芯をとらえた、最高の褒め言葉よ?


さて。明日も稽古だ。
がんばってこー、あたしの身体。
セリフ入りきらなくてピーってなったら、
また小林さんに頭揉んでもらうんだもんね。

アタシファンタジー『お父ちゃん』キャスト集合。

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キャストは宮咲含め4人。
演出の松本哲也氏が、自身の主宰する公演を終えるまでは、キャストでの自主稽古ではありますが、昨日から稽古開始しました。

しかし、4月明けて消費税が上がりましたが、そのことをあたし、どうにも未だ実感する暇がないんだ、これが。

新年度入ってボイトレレッスンの仕事も増え、 収入はあまり増えないが、
呑み行く時間や睡眠時間は激減。

多分、アドレナリン出ています。
その最も大きな要因はまぎれもなく、
このアタシファンタジー。

『お父ちゃん』の
顔合わせしてのち、
昨日まではずっっと、
とにかく公演のパッケージづくりの毎日。
正解には、あたしが作るというよりは、
作ってくれる人たちとのやりとりの毎日。
もう、寝ても覚めてもやりとりやりとり。


実を言うと、最初にこの企画やろうと思ったときには、もっとずっと簡単に考えてました。鼻歌混じりでチョイチョイってやれるくらいで何か出来ないかなあ、と。
公演も一日限り、30分くらいの作品とかを何処かから引っ張ってきて、1人でやってもいいかな、みたいな。
今年出来なくても来年でもいいか、ってね。

そもそも、3人の脚本家が作品書き下ろしてくれることになるとは思ってなかったし、
初対面の演出家が、演出に立ってくれるとも思ってなかった。
ましてやホームページとか、チケット予約フォームとかまで作ったりしてもらえるなんて、考えてもいなかった。

しかし、折角だから、これやってみませんか、こうしたらどうですか、って、皆と話をしたりしているうちに、あたしも色々欲が出てくる。
「折角だから」という言葉に押されて、もうホントに、「欲」ならビックリする程、いくらでも出てくる。


そうそう。3月31日の消費税増税前日に、
あたしは勢いあまってかのiPad airを購入してしまった。(もちろんローンで )
Wi-Fiモデルを選んだはいいが、
我が家はブロードバンド化してないので、いつも使っていたモバイルWi-Fiは、iPad導入のその日にあっと言う間に7G越えで、速度制限かかり。
最もデータのやりとりしたいこの時期に、Wi-Fi飛んでない我が家では、iPadはただの板切れと化すので、作業ややりとりを中断しないためには、Wi-Fi飛んでるとこに出かけて行かざるおえない。
そういえば、データバックアップしていたiCloudのストレージも5G越えで、何を削除したらいいかを考えてる暇もないので、新たに有料ストレージ購入するしかないという状況。

宣伝物のデザインひとつ作ってもらうにしろ、
システムひとつ作ってもらうにしろ、
なんせそういうことに疎いあたしは、コンピュータとの格闘に殆どの労力を費やしていたと言っても過言ではない。

そして、既にあたし自身のストレージも、制限越えてんなあ、と、いう気がしてならないのだけれども。
でもあたしは機械じゃないからね。
要は「欲」の方が勝っちゃうんだ。

そして、やりとりしてくれる相手も、それに付き合って睡眠時間を削っていること間違いない。前の記事で槍玉にあがってしまった塚西なんて、このやりとりの間に立っては、何日徹夜したことか…!


チラシや
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デザイン 森山良太


ロゴや
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デザイン 若林真理亜






ホームページや
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デザイン 森山良太


チケットや
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デザイン 椋地むく


他にも、こういう形でここに紹介出来ないものも色々あるし、まだこれから手がけるものだってあるのだが、
あがってきたものは、皆、どれもこれも、とてもとても愛しい。

口座つくるのだって、今は任意の団体は規約書提出などの手続きが必要とあって、窓口に何度も通って職員の方に随分お世話になったので、あたしは出来たばかりの通帳をしばらくなでまわしては、ニヤニヤしていた。( まだ、残額0円なのにね。)

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さて。
そして、あたしたちはこれから、こうしたパッケージの中味である作品づくりにとりかかる。
ここからやっと、いよいよあたしも、あたし自身の身体を使っての作業に加われる。
そう思うと嬉しい。とてもとても嬉しい。

もちろん、関わってくれるメンバーたちとの“やりとり”は続く。
個々のお客様たちとの“やりとり”も加わる。
スイッチ全部ONなのだ!


キャスト4人と所帯は小さいし、
公演規模もそれほど大きくはないけれど、
今、あたしの暮らしのど真ん中に、この作品があることはもう、間違いない。
あたしがこれを作っている、というよりは、これがあたしを作っている、と言ってもいい。
そうだった。「アタシファンタジー」ってそういうことだ。





秘密の花園にアクセスいただいてる皆様。
この間ブログ更新になかなか手がまわらず、失礼しました。

本日より、いよいよチケット発売開始であります。


ご予約は
宮咲に直接問い合わせはもちろん、
ブログコメント欄でも受付けます。
または下記予約フォームに必要事項をご記入いただいてのお申し込みもOKです。


皆様の参与をお待ちしています!




★アタシファンタジー  公演詳細★

『お父ちゃん』

   父という固有の存在が
      いつしかおぼろになってゆく
         ならば それを葬るのはアタシ


2014年6月20日(金)~22日(日)
目白  ゆうど  にて
新宿区下落合3-20-21

前売・当日共 2500円
日時指定/全席自由

開演時間
20日(金)  19:30
21日(土)  14:00/19:30
22日(日)  13:00/18:00
受付開始・開場は開演の30分前


演出  松本哲也 (小松台東)

脚本  「おかたづけ」北村耕治 (猫の会)
         「置き友達」つかにしゆうた (ppoi)
         「六月の午後」小川拓哉

出演  宮咲久美子
         長山左斗子
         小川隆生
         根本沙織















今日はあたくし、久々に、
カミナリ落としました!
誰にかって?

名指しで、全世界公開するわよー!

塚西勇太!
お前だー!
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おしおきだー!
パッパラピー!

ここんとこ、恋人でもないのに、
3日と開けずに奴と会っていたあたし。
1日に2回も会ってた日だってあったんだ。( そういや前回のブログにだって登場してたじゃないか、つっくん。今日はつっくんとは呼ばないがな、塚西。)

もちろん、共通の友人に会いにいったりして楽しい時間も過ごしてたんだが、
今度6月にやる芝居のチラシをつくるのに、塚西がやる!と言ってくれたもんだから、
そういうお楽しみの時間の合間なんかも利用しながら、
チラシの為の色んな相談をしたり、
チョイチョイあれは大丈夫か、
これはどうなった、とかって、
あたしは奴の、お尻たたいていたわけだ。

なのにあいつったら、
あいつったら、
チラシ入稿の締め切りに間に合わないまま、
長野に行っちまいやがったー!


ね?
カミナリ落ちてもしょうがないでしょ?

と、いうわけで、
今日は、キレぎみのこの勢いのまま、
6月のお芝居の公演の告知を、しちゃうことにしました。
だってもう我慢できないんだもん。

そんなんで、大丈夫なのかって?

あのね。絶対に大丈夫。
だって、大丈夫かあたし?なんてもう、この企画立ち上げたときから毎日思ってるもんね。
今回は、大丈夫か塚西?でしょ。
大丈夫、大丈夫。
塚西なんかもうちゃんちゃら全然大丈夫。

今日の宮咲さんお怒りの件に関しては、もちろん奴なりの言い分もあっただろうけど、
怒ってる宮咲さんに、その言い分を主張するより、とにかく今はなんとしてもコトを進めることのが大切だってことは、とりあえずあいつもわかってる。と思う!

チラシもね、このお芝居の大切な要素のひとつなのだから、まず、あたしが絶対になんとかする。塚西を。
ん?違うかな?
いや、大丈夫。
もうここで全世界に公開しちゃったから大丈夫と決まったんだってば。


今回の企画はね、
とにかくあたしが、自分で自分を舞台に上げるって決めたとこから、始まっているのであります。

でも、考えてみたら、舞台に立つったって、あたしには、何もない。

脚本を書いてもらわなきゃホンはないし、
演出してもらわなきゃ自分がどうしたらいいのかわからないし、
一緒に出演してくれる人が必要だし、
チラシのことも、チケットのことも、
あたし一人の頭じゃ不十分。

写真の一枚だって、一人じゃ思うように撮れないんだから。

ああ、ホント、あたしには、何にもない。

もちろんね、こういうこと、
敢えて、全部一人でやって来た人だっているのだろうとは思うの。
でも、あたしは結局、それを選ばなかった。いや、選べなかった。だな。
だって、あたしという人間は、もしあたし一人きりだったらそれはいないのも同じで、他者によって認識されるときにこそ、あたしはあたしになる、とあたしが思ってるようなところがあるからだ。

あたしは、こういった現象に
「アタシファンタジー」という名前をつけてみることにした。

まだ、稽古も始まってないけど、
あたしはきっとこの企画の最初っからもう既に、
あれやって、これやって、それお願い、
ってね、色んな人に、頼ってるんだな。
と、塚西にカミナリ落としてから、ふと思った。

とは言え反省とかしてるわけじゃないのだよ。
かと言って、感謝を並べ立てるのもまだ早い。

ただ、皆が今ここに、こうして差し出してくれた手を、
あたしは決して離すもんか、と思ってる。
強く強く思っているのだ。

アタシファンタジーは、
劇場ではなく小さな古民家で、
3日間、小さな公演を打ちます。

3人の脚本家が、それぞれ、
一人芝居と二人芝居と三人芝居を書いてくれました。
この3本の作品を、まとめて面倒みてくれるという奇特な演出家と出会いました。
そして魅力的な共演者たちが揃いました。
頼もしい制作スタッフも協力を申し出てくれました。

誰かが誰かを紹介してくれたりして、
あっと言う間に繋がった座組みであります。
顔合わせに皆で集まったのは2週間程前のことですが、
そのとき、ああ、なんて贅沢な座組みだ、と、あたしは思いました。

メンバー紹介のトップバッターになったのは、春雷で受難の塚西勇太でしたがね。
彼も既に、3本の脚本のうちのひとつを書きあげてくれた男ですが、彼にもまだまだ手を貸してもらわなきゃならないだろうと思います。

本番はまだもう少し先ですが
あたくし宮咲久美子、
皆の手をがっつりお借りしまして、
自分もありったけの力振り絞りまして、
いい作品をお届け出来るよう、
頑張って参ります。


以下、詳細を載せます。
( 今後も多分しつこく載せます。)
まずは是非とも6月のカレンダーに印をつけておいてやって下されば、これ幸いでございます。


★アタシファンタジー  公演★
「お父ちゃん」

演出:松本哲也(小松台東 )

『おかたづけ』作:北村耕治(猫の会)
『置き友達』作:つかにしゆうた( ppoi)
『六月の午後』作:小川拓哉

出演:   宮咲久美子
          長山左斗子
          小川隆生
          根本沙織


2014年6月20日(金)~22日(日)
全5ステージ

開演時間
20日(金)             19:30
21日(土)14:00/19:30
22日(日)13:00/18:00
✳︎受付開始•開場は、開演の30分前。

前売•当日共 2500円
日時指定• 全席自由

場所    ゆうど
          JR目白駅から徒歩約5分
          東京都新宿区下落合3-20-21


4月20日(日)よりチケット発売開始
(受付方法は後日改めてお知らせします)

チラシ•HPも只今作成中!
お楽しみに★


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07:18
しまった、昨夜はソファで寝てた。
久々のフルオフなので、つっくんと、吉浦正一んちを訪ねてゲリラ手巻き寿司大会を決行。
今日はその様子をログに記録して公開してみることにしまーす。
その前に自分んちの掃除、洗濯でウォーミングアップ。

 
09:40

ちょっと二度寝した。危ない危ない。

14:35

品川にて待ち合わせ。

お買い物その1。

つっくん、吉浦パパにプレゼントを。

14:49

お買い物その2 。

娘たちにケーキ。

14:58

お買い物その3 。

お花。衝動買い。

亡きママに。

15:00

そしてつっくんは、今買ったばかりのプレゼントとケーキを荷台に置いて電車を降りてしまった。アホです。

ま、降りた駅も間違えてたんですけど、あたしたち。

15:19

つっくんは忘れものを追いかけて横浜へ。(笑)仕方ないので、単独で吉浦家に侵入。鍵はパパに置いといてもらった。

冷蔵庫をチェックして、スーパーに食材の買い出し。

16:49

横浜帰りのつっくんスーパーにあらわる。

「よくすぐあたし見つけたね?」

「くーさん自分が思ってる以上に目立つんですよ」

16:52

最後にセブンに寄ると、なんと吉浦にバッタリ。

「あら、偶然ね!」とご近所さん風に受け答えしてみる。

次女の実咲がびっくりしてパパの後ろに隠れている。

17:15

長女の夏望、帰宅。

あたしを見つけて

「あーー!」

つっくんを見つけて

「あ…」。

超ナイスリアクション。

17:40

パパがママ友たちとの会合に出かけてる間にクッキング。寿司飯をつくります。

2人がうちわであおいだら「寒ーい」と、つっくん。

19:16

つっくんに盛り付けを頼むと、妙に時間がかかる。

19:24

味噌汁は実咲が!

19:33

そして、手巻き寿司大会。

19:50

なっちゃんは、ご飯を入れすぎて海苔が巻けない傾向に。

21:41

パパ帰宅で、更に食べる。

22:23

つっくんからのプレゼント。フロム横浜?

22:30

ケーキ フロム横浜? 

腹がはちきれそう!

23:04

食後のゲーム。

この後、つっくんは終電をのがしますが。

吉浦家の娘たちは、こうして時々、おしかけてくるおかしなオトナたちと、遊んでくれます。実咲はこの春小学校に入学。夏望は学童卒業。どうか、これからも、こんなおかしなオトナをあたたかく受け入れてくれますように。

前回の更新からだいぶ間が空きました。

まだ、寒い日もありますが、
カラダは春の訪れをちゃんと感知しているようで、このところ、眠いです。
今日は遅まきながら、医者で花粉症の薬を処方してもらってきたので、これからしばらくは、さらに眠気と戦う日々が始まることが予想されます。

薬スタート前に、ブログ書いとこうと思いまして。
↑まるで長期に渡って眠り続けるかのような記述だな。

薬もらった帰りに、また花屋をのぞいてみました。
先月8日に買ったラナンキュラスは、とても花持ちがよくて、なんとつい昨日まで部屋に飾られており。なんとなく、代わりの花が欲しくなって、あの日と同じ花屋さんに寄ってみたのであります。
店内は春の花爛漫。
で、色々物色したものの、結局また、ラナンキュラスを買ってしまいました。

ラナンキュラスはキンポウゲ科の花でして。キンポウゲ、わかるかな?
一重咲きのもあるけど、
花屋で見かけるのは八重咲きの方が多いかも。
こんなやつ。
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これは雪の日に買ったラナンキュラスが咲いたとこ。ね。ちゃんとキンポウゲの親戚っぽい。
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一般的なラナンキュラスは花弁が綺麗に揃ってまあるく咲くのですが、
今日あたしの目にとまってしまったのは大輪の新品種。
ハンサムな花屋のお兄さんが、こないだもあたしがラナンキュラスを買って行ったのを憶えていてくれたようで、
これは「シャルロット」というのだと教えてくれました。
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なんかコイツ、内側アバレてるな!
と、思ったりして。
あたしと同じ品種じゃないか?
と、思ったら、部屋に連れて帰りたくなったりして。


そうそう。
あたし、もう43歳なんですね。
ブログ更新してない間に、いっこ歳が増えた。
大分、大人になったよなあ、と、思います。
ブログとかに書いてることも、昔に比べると「大人しく」なったのではないかとあたし思います。

が、しかし、内の方では、結構今でもしょっちゅうあばれてんです。
あたし、ひとり暮らしでよかったわ、と最近は思ってたりもする。

あたしはね?あばれてる自分のこと面白いなあと思ってるからいいんですけど、
で、一緒に面白がってくれる人はいいんですけど、
もちろん世の中にはそういう人ばかりではないでしょう?
あばれてるのを困られると、あたしもちょっと困るわけなので、
ひとりでこっそり楽しくあばれたりするわけです。
オリンピック観ては、あばれたりもしてましたしね。

眠いとか言っても、あばれちゃって眠れないこととかもあるわけです。
あ? だから眠いのか。
いや、あばれた後はぐっすり眠れるからいいんです。


43歳になってからしばらく、色んな方に思わぬところでお祝いいただいたりもして、ホントにとても嬉しかったです。
ありがとうごさいました。

あたし、そんな中で思い出してたことがありました。昔のことですが。
自分の誕生日の数日後に、「あんたあたしの誕生日知らないわけないのに今頃電話かけてきて、なんでおめでとうのひとことすら言わないで今日もしらっとしてんだ!」と、電話口で猛烈に怒りまして。
思わずその場で部屋のものをドンガラガッシャンとひっくり返し、電話の向こうの男を震え上がらせてしまった。
電話切って、散らかった部屋を片付けてるうちに、興奮のあまり鼻血が出てしまい、なんだかもう泣きたいのに笑っちゃってた。
結局その男は慌ててあたしをなだめにかけつけてきたものの、その頃にはあたしは既にクタクタで、小一時間くらいで男を帰してのち、それはもうぐっすり眠ったんだと思います。

あの日のことは一生忘れないだろうけど、
もちろん、あたし、こんなアホみたいなことはもう一生しない、とも、心底思ってますことよ?

あばれても、もうモノは投げない。
あと、誕生日を祝ってくれないからと言って男を震え上がらせない!
( もうあばれない、というわけではないらしい(笑))

歳をとるって面白いな、と、思います。
もっともっと大人になりたい、とも思います。


そうだ、
「大人のための朗読歌謡曲」なんてのも
やらせていただいたりしましたね。
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ステージっていいですね。
こっちの心身があばれていたりしても、
むしろみんな面白がってくれたりするんですもん。
ホント、有難い。

ところで、
このライブの翌日、仕事場に行ったら、
デスクにボスからのプレゼントと置き手紙がありました。
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ひゃー、こっからが本番かあ…。( 長いな人生って!)
と、思うと、あたしはまた、内の方からムズムズしてきてしまうのであります。


皆様、これからもお付き合いの程、
よろしくお願いいたしますです。