アメリカ海洋大気庁 で運用している低軌道気象衛星、NOAAの受信ですが、本格的にはUHF(極超短波)帯の受信でパラボラアンテナにより自動追尾の設備が必要です。
高額の設備投資が必要になり、一般的ではありません。
ここでは簡単な設備で受信する事が出来る、VHF(超短波)帯の受信についてです。
ただし、解像度は良く有りません。
この気象衛星は高度850キロメートルくらいを、約102分位で地球を一周して来ます。
その間に地球が自転しているので、衛星自体は地球のほとんど全表面を観測する事が出来ます。
APT受信は図中のVRAと書かれているアンテナからの電波を受信しています。
私が受信に使っているアンテナです。
円偏波の無指向性でQFHアンテナと呼ばれています。
簡単なQFHアンテナの作り方はこちら をご覧下さい。
このアンテナはエレメントに使っている同軸ケーブルがバランの効果を出していて、他のQFHアンテナの様に4ターンバラン等は付ける必要が有りません。
スタックの実験はこちら です。
サムネイル画像をクリックで大きくなり、再度クリックで更に大きくなります。
製作で不明な点が有りましたら何でも質問して下さい。
受信機は専用のタイプ が売られていますが、私のはアマチュア無線機のハンディートランシーバー「FT-50N 」で、受信改造 をして簡易ワイドFMが受信出来る様になっていて、すこぶる具合が良いですね。
古いタイプですが、現在でも一部の販売店 で扱われている様です。
人工衛星の通過を調べるのには、軌道計算ソフトのCalsat32 を使っています。
受信した信号を画像にするソフトはWxtoimg のフリーバージョンを使っています。
受信している様子
です。
現在、APTの受信が出来るNOAAは15号、17号、18号、19号の4機です。
NOAA-15号 (1998/5/13打ち上げ) 送信周波数は, 137.6200MHz
NOAA-17号 (2002/6/24打ち上げ) 〃 137.5000MHz
NOAA-18号 (2005/5/20打ち上げ) 〃 137.9125MHz
NOAA-19号 (2009/2/06打ち上げ) 〃 137.1000MHz
このAPT受信を楽しんで見たい方はNakato氏の上空800kmからの受信
をご覧下さい。
とても詳しく解説されております。